今週も週刊プレイボーイはF1富士の記事を掲載しています。記事はまず前の記事(2008/3/17号)の謝罪訂正から。
「14万人くらいが入って、F1は収支がトントンです。つまり、今年は赤字覚悟。11万枚というのは苦渋の決断なんです」
これが富士スピードウェイ(FSW)からのクレームにより以下に修正です。
「(F1は)14万人入っても赤字だが、せめてトントンに近づけたい」
週プレは『別に日本のF1ファンが頼んでもいないのに「赤字を承知でF1開催」してくれるんだから。頼んでもいないのに・・・』といってますが、私の注目はちょっと違います。
「せめてトントンに」
え、どうやって!? だって普通にやったらチケット枚数xチケット代金で売り上げ決るんだから、枚数を減らして、なおかつチケット代金も同じで売り上げ減るのにどうやってトントンにもっていくんでしょう。お得意のコストダウン?
【C席問題について】
C席についてはコースに近くて見えやすい常設スタンドは61,000円ですが、仮設スタンドは2千円安い59,000円。やはり角度が不十分でよく見えないとのこと。角度を直すと席数が少なくなるので安くするのですが、その差がたったの2千円引き。59,000円で見えない席を買う人はいないので、ガラガラでレースもよく見えるかも!と週プレは分析しています。
【移動時間について】
次にメスを入れているのが駅からバスターミナルへの移動時間および、場内の移動時間。
留め置き方式により昨年よりも400台も多い1650台を場内に留めるために、ショートコース(P32)も、東ゲート付近(P30)も、そして富士霊園(P34)まで駐車場を配置したという念の入れよう。しかし問題はここから。あちこちに駐車場を配置したために、席から駐車場まではかなりの距離が。とっくに富士霊園(P34)御殿場駅路線はD席からだと距離にして3.1km、順調に歩けたと仮定して3.0km/hとするとなんと62分かかるんです。
もちろんこれはベストケースであって、途中VIPの車を通すために停止、チケットゲートで渋滞、子供連れだと直行でいけないなど考えると62分などでいけるとは到底思えません。去年C席からショートコース(P32)まで歩くのだって60分ほどかかったことを考え合わせると、90分以上は覚悟した方が良さそうです。
さらに悲惨なのは小田急の「渋沢」駅。なんと駅からバスターミナルまで1.9km、29分の上バスの所要時間は105分。さらにP2で降りて最短のE席までも30分で最長のN席だと56分かかります。
つまりこれだけで164分から190分、つまり片道3時間かかるのです、順調にいって。飲まず食わず、トイレにも行かずにこれだけかかるし、混雑と子連れだった場合はそれ以上を覚悟しておかなければなりません。
【総括】
週プレはこのような状況を以下のようにまとめています。
バスでの移動を強制され、場内でも歩かされまくり、終わったら余韻に浸れず帰りのことを心配しなきゃならない、こんな味気のない富士F1は、マジで今年限りでヤメてもらいたい。だいたい観客は移動の自由さえあれば、どんな苦労も自己責任だから仕方ないと受け入れるものだ。
まさにその通りですね。
2008年のF1富士に行く方はよくよく研究、覚悟、装備の上のぞまないといけません。特にご家族連れで行こうという方はよく考えたほうが良さそうです。
【去年の予選日、帰りの東バスターミナルの模様】
(flickrビデオ:youtube版よりも高画質)
詳細はこちら⇒F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図 ([の] のまのしわざ)
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