F1富士C席仮設スタンドの払い戻し対応は自作自演だった!?

C席仮設スタンドの払い戻し対応について、腑に落ちない点がいくつかありました。
まずそれは富士スピードウェイが事前に気付かなかったということ。

F1富士C席仮設スタンドの設計・施工ミスは本当に事前に気付かなかったのか? ([の] のまのしわざ)
F1富士C席仮設スタンドは2週間前には完成していた!? ([の] のまのしわざ)

次に、苦情が相次いだために急遽払い戻しを決めたということ。

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観戦していた7000人のファンから「レースが見えない」との苦情が殺到した。仮設C指定席はメーンスタンド2階のS席(7万1000円)に次ぐ高額席だったが、時速300キロの直線から一気に減速して進入する第1コーナーは最大の追い越しポイントでもあるため、完売していた。だが、仮設C指定席は常設スタンドよりも傾斜角度が小さく、コーナーにスタンド寄りのアウト側から進入するマシンがほとんど見えない状態だった。

加藤社長は仮設C指定席に関し「明らかに設計ミス。全体で仮設した14のスタンドのうち13はチェックしたが、最後の1つ(仮設C指定席)は開催10日前に完成してチェックしてなかった」と釈明した。富士では仮設C指定席から芝生席などの自由席(1万1000円)に移動しても景観がさほど変わらないと判断。今回の“被害”に遭った7000人に対し指定席料金分の5万円を全員に払い戻すことを決定し、この日の午前中にチラシを配布。その結果、返還額は3億5000万円に上った。

問題は「いつ」「どれくらいの人数」苦情が殺到し、誰が検討して、3億5000万円もの大金を払い戻す決定を「いつ」したのかということ。というのも、

・責任の所在を明らかにするために、関連各所への確認
・弁護士と相談し、5万円の返金が妥当であることの法的な裏づけをとること
・社内稟議のための時間
・3億5千万円もの大金を一月以内にキャッシュで払い戻す資金調達
・文書化し、関係各所の内容確認をとりつけて、必要であれば文書の訂正を行い、配布用の正本を作る

といったことが発生するはずですが、やけにここだけフットワークが軽く、迅速な対応がされているからです。

しかもレースウィークの真っ最中なのに。

富士スピードウェイの発表が正しければ、9月28日(木)まで気付いてなかったとしています。その後フリー走行が始まり、「苦情が殺到」したのでしょうか。ちなみにそのとき私はC席仮設スタンドで観戦していましたが、人もまばらでそんなに人が多くはなかったです。おそらく数百人程度から1000人程度の入りで、「苦情が殺到」するような光景は見られませんでした。「ここ、見えないね」という話はあちこちから出ていましたが。

実際に「苦情を寄せた」方をネットで見つけました。その方は予選終了後に苦情を寄せています。

富士スピードウェイF1観戦Q&A【メッセージ表示】

予選も終わり、このままでは気がおさまらず、北Infoに苦情を入 れると、本部側で緊急に対応を検討しているとの回答のみで、具 体的な答えは聞けませんでした。

北Infoでは、具体的な回答が得られなかったので、メイン側の総
合Infoに再び掛け合いにいったのですが、そこで、チケットの一
部払い戻しの措置がとられるという回答をいただきました。

<注意!以下の情報はオフィシャルの公開情報ではありません>

払い戻し対象は、C仮設席で、払い戻しは指定席料金の\50,000と
いうないようの文章をいただきました。



上記の補足が以下。
富士スピードウェイF1観戦Q&A【メッセージ表示】


ただ、今日総合Infoでのやり取りについて、もう少し詳細に記載させて
いただくと、、、
総合Infoで受付にいた女性の担当者に、C仮設席の状況と、苦情を伝え
ると、女性担当者は、その場のリーダーらしき男性の方を呼んできて、
リーダーらしき男性の担当者の方から、富士スピードウェイ(株)の名前
での、C仮設席観戦者宛ての文書を渡されました。

その文書に記載されていたのが、先ほど書き込みをしたように、指定席
分の料金、\50,000の返金を後日連絡をして、行うという内容のもので
した。
また、文書には払い戻しを行う予定なので、「チケットは保管しておく
ようお願いします」とも記載されておりました。

これによると予選終了後に総合インフォメーションにて苦情を伝えたところ、「文書による返金案内」を渡されたということです。

おそらくこれは9/30(日)の決勝レース前にC席スタンドで配布されたものと同一のものと思われますが、驚くのは9/29(土)の予選終了後, 5pm頃にはすでに文書が出来上がっていたということ!!

苦情があがったのは最速で9/28(金)のフリー走行1の後、つまり昼頃だったわけですから、約29時間で出来たわけですか・・・

私は大企業に勤めていた経験があります。その経験に照らし合わせて考えると、お客様に迷惑をかけた問題、しかも払い戻しをする必要があり、その額が3億5000万円という大金になる場合は事業部長クラスを超えて、役員クラスの決済が必要で、それが僅か一日以内に下されるなんてことは想像できません。しかも仮設スタンドの設計、施工が下請けの企業ということであれば、その企業の社長の呼び出し、会合などなどが普通でしょう。払い戻しを決めたとしても、その金額をいつ、どういう形で資金繰りするのかまで決めないと、支払いを確実に行う保証がないので発表できませんよね。そして内容をフィックスして、法的に問題ないか弁護士に確認する必要が当然あります。なにせ訴訟を避けるためのものですから、内容が妥当でなければいけません。

通常は大企業になれば意思決定が遅くなり、しかもそれが高額であればあるほど慎重には慎重を期すはずです。事実、この件以外のクレームに関して、まったくなしのつぶてであり、一切苦情を聞き入れる態度もありません。それなのに、なぜこの件だけは苦情が入った時点から29時間以内に文書が発行できるのでしょうか。

もう答えは一つしかありません。

富士スピードウェイF1観戦Q&A【メッセージ表示】

インホメーションの社員捕まえてクレーム付けたら、社員はありえない仮設だと気づいていて、上層部に連絡したが、回答がないまま今日に至ったとの返答でした。

富士スピードウェイF1観戦Q&A【メッセージ表示】

インフォメーションの方に聞いたのですが 上層部は設営後にすべて把握しており、苦情が出たら対応するつもりだったみたいですね。

・・・つまり予め分かっていたわけです。分かっていて、苦情が出たときの対応もすでに予め決めていたわけです。C席仮設スタンドが完成した、仮に富士スピードウェイ側の発表を信じたとして、10日前10日以上前に分かっており、そこから10日間かけて返金内容の決定、社内調整、下請け企業との調整、資金繰り、文書の推敲・チェックを済ませたと考えればとても納得がいきます。

ということで、この件は今後「自作自演」と呼びたいと思います。

しかし、なぜもっと早く気付かなかったのか、、、やはりどこかで富士スピードウェイを信じる気持ちがあったのですが、もしこの私の仮説が正しいとすると踏みにじられたことになります。

そしてそうなってくると話がまた変わってきます。

C席仮設スタンドからコースが見えないことを事前に把握していたのにも関わらず、対策もせず、事前に告知することもなかったわけです。

fuji-seat_c2.jpg

「第一コーナーの大迫力のバトル」が見える席として売り出していたのが、実際には見えない席だったわけですから、これは明らかな契約不履行です。契約不履行ということはチケット全額払い戻しが通例です。さらにいえば第一コーナーの大迫力のバトルをみたいから観戦チケットを買ったわけですが、そうでないのであれば観戦自体を止めるという選択肢があったはずです。そうなると交通費、宿泊費も含めての補償をすべきでしょう。事実、

スポニチ Sponichi Annex ニュース クルマ

この日も85人の観客が決勝スタートに間に合わないトラブルが発生。こちらもそれぞれにチケット代と宿泊費などを支払った。

として宿泊費などを含めて支払っているわけですから。

あくまでもこれは私の仮説です。もしもC席からコースが見えない件について、

・苦情を寄せた
・「苦情が殺到」している様子を見た

方がいらっしゃいましたら、是非情報をお寄せ下さい。富士スピードウェイが「いつ」、決定された内容を知らせたか、あの文書を出し始めたか、本当に苦情は殺到していたのか、などの検証材料としたいと思います。もしも9/28(金)にすでに返金の話をしていたとしたら、、、「自作自演」は仮説ではなく事実になるでしょう。

あとC席だったけど、苦情は寄せなかったよ、という方もお待ちしています。どれくらいの割合で苦情を寄せなかったのかの指標となりますので。

また内部関係者からの告白もお待ち申し上げています(笑)

追記)
次回、結論に続きます→F1富士での不祥事はトヨタの確信犯・計画的犯行広報戦略でグダグダ ([の] のまのしわざ)

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2007日本GPの被害者立ち上がろう。  観客に対して平等に


この件について私は世間一般者へ向けての綺麗事だと思います。
現場に居ない一般テレビ視聴者は「流石TOYOTAは対応が早い」と
勘違いすると思います。

なるほど、これが自作自演の狙いだったわけですね。

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