地獄のF1富士:今年もC席からF1は見えない

富士スピードウェイでは、マスコミ向けに設計を見直したというC席仮設スタンド(の一部)を公開しました。

【F1日本GP】改善したC席スタンドを公開…富士スピードウェイ | Response.

今回公開されたのは、C席仮設スタンドの一部で、設置予定範囲の中央部分、縦23列×横8席=計184席分。前回設置したスタンドの傾斜は20度だったのに対し、今回設置した仮設スタンドは28度と、傾斜をもたせ視野不良を解消している。

検証ではスタンドに富士スピードウェイの社員を動員して、観客が入った状態での見え方も確認したという。

こちらの写真を見る限り角度はなかなかよさげなのですが、週刊プレイボーイの検証によると「たぶん今年もC席から見えない」ということです。

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週刊プレイボーイによると、

F1開催時のように満席になれば、写真のように全席の客の頭で、アウト側(コース手前)を走るマシンが見えなくなる可能性大だ。まさかFSWはこの観客席ガッラガラ状態でコースを見て「今年はC席は大丈夫!!」と考えているじゃ・・・?「しょせん"F1を一度もナマで見たことないF1事業本部長(兼FSW副社長)"が進める改革はこんなもん。

とのこと。おすすめは対面にあるD席です。

なんでこんなことになるかというと、1コーナー入り口はピット出口となっているため、車線が区切ってあってセンターの車線より内側をピットから出た車が出てくるのと、アウト側を走るのがセオリーなことから必ず車は外側(手前)を走るのです。

だから外側(手前)が見えないと意味がないんですね。常設のC席でも結構見えにくいのですが、仮設スタンドだと常設スタンドがジャマになって見えない。常設スタンドをもっと手前にずらして、仮設スタンドをその常設スタンドの上に配置するなど抜本的に変更しないとおそらく理想的な形にはならないんじゃないでしょうか。

2008年のF1富士のチケット販売はそろそろ開始されますが、この点、気をつけておかないとまた同じ目に遭いかねませんね。

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