辛口の批評で有名な自動車評論家、国沢光宏さんが、今回のF1富士でのトヨタの大失態を以下のように評しています。
ニュース: 偉大なるKYさて。本業でのトヨタは今日も明日も盤石だ。全て自らの能力で完結可能。今回の失態も、クルマの販売には全く影響を与えないだろう。したがって今後も「助言など聞かず全て自ら問題点をチェックし対策を練る!」という姿勢は変わらないと思います。つまり「トヨタに期待するのは間違い!」ということをハッキリ認識してないと今後も失望を繰り返すことになる。
まずもっともKY(空気読めない)なところとして、国歌斉唱中にあろうことかエンジンをかけて台無しにしたところ。
ニュース: あらあら!普通、国歌斉唱の前にアナウンスあり、鈴鹿だったら半分以上の観客は立って聞く。コース上では聞こえるらしく、レッドブルとかルノーとかのメカニックは作業を中断し直立してます。なのになのに! 驚くべきことにトヨタがエンジン掛けたではないか! しかも2台共! 当然の如く国歌斉唱中にエンジン掛けるなんてチーム、他にありません。今回起きたどんなトラブルよりやっちゃアカンことだと考えます。日本だからいいけど、海外でそんなことしたら国や国民に対する冒涜だもの。
(以下、国歌斉唱中にエンジンをかけたところのyoutube動画)
さらにトヨタはF1ライブレポートというブログを開設していたのですが、コメント欄が炎上。適宜都合の悪いコメントを削除していたのですが、10/1に突如、「スペシャルコンテンツは9/30にて終了」としてブログごと削除。
http://www42.atwiki.jp/kusotoyota/
# ヨタが速攻で日本GPの現場レポート削除したんだがあの魚拓ないの? -- 七誌 (2007-10-03 02:30:08) # http://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fwww.toyota-f1.com%2Fpublic%2Fjp%2Flivereport%2Findex.php%3Fblog_no%3D340%26comment_flg%3D1&simple=%E4%B8%B8%E3%81%94%E3%81%A8%E5%8F%96%E5%BE%97 -- 某サイトのコメ魚拓 (2007-10-03 03:15:38)
案の定ウェブ魚拓に残っています。
(cache) Panasonic Toyota Racing [密着!ライブレポート]
削除対応とは、CGMに対するもっとも悪い対応の見本です。ここでの対応いかんで逆に企業価値を高めるチャンスでもあるのに、それを潰してしまいました。
トヨタさんはクチコミの技術、Word of Mouth (WOM)の活用方法、対応方法をもっと学ぶべきではないでしょうか。
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