F1富士のスタッフとして参加し、たいへんな思いをされた方の興味深いコメントがありました。埋もれるのはとても悔しいので、ここでご紹介したいと思います。
F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図 ([の] のまのしわざ)
こんにちわ。みなさん、今回は大変お疲れ様でした。僕は今回のF1日本グランプリに、バスの誘導員として参加しました。大会に行かれた方は目にした方も沢山いると思いますが、緑の帽子をかぶり、緑のベストを着ていました。
僕は27日に現地に到着。そこには僕と同じような方が170人程いました。そこでのトヨタ関係者の話によると、「今回のバス輸送プロジェクトは少ない人数で効率良く回す」との説明。無駄なお金は使わないとのことなのでしょうか。スタッフは最初から足りてなかったのです。大半の人たちがたいした業務内容も教えてもらえず、あの日あの服を着て立っていました。3~5時間以上バスを待っている乗り場では、暴動が起き騒然としていました。そもそも今回仮設スタンドを立てすぎ、どうみてもあのお客さんを輸送するのは、不可能だったと思います。
僕は現場の人に「暴動が起きてる所に行って来い」と言われました。そして、「待っている客にはごめんなさいとだけ言え」と。僕にはその説明だけでした。僕はそこに飛ばされました。暴動の現場に着くと僕の周りには、説明を求める沢山の人が寄って着ました。僕は何も知らないのです。こんな仕事をする何て想像もしていませんでした。
子供を連れた親子の方、お年寄りの方、体調の崩れた方。そこは本当に悲惨でした。他の女性スタッフにはお客に顔面を殴られた方もいたそうです。あの日あの服を着て仕事していた、アルバイトの沢山の人がスタッフの洋服を脱いで逃げたそうです。
僕たちはバスがいつ来るのかも知らず、責任者の名前もしらず、休憩所の場所も知らず、何も知りませんでした。何も教えてくれないのです。ただ、そこにいて謝れとの事。僕の所に寄ってくる人の中には、泣きながら説明をもとめる人、胸ぐらを掴み、殴りかかる人、僕は胸が痛くなりました。今もこの怒りは消える事はありません。現場の責任者がその場で、説明、謝罪する事もなく、世界の一大イベントの運営がこんなにもずさんなものだと知って、悲しいです。
陥没事故のことですが、僕は自分の目で現場を見に行きました。紙面や一部報道では29日と報じられていますが、陥没はその前日28日にすでに起こっていたのです。その為予選の日からバスは大渋滞。事故が起こっていなかったとしても、渋滞はおきていたと思いますが、それにさらに拍車がかかったのだと思います。陥没の箇所を夜のうちに修復することもなく、29日には、陥没の箇所を修理しながらバスを少しずつ通していました。警察車両もありましたが、あの車両がなかったらと考えると僕は怖くて仕方ありません。
長々と書かせてもらいました。僕の怒りはどこにぶつければいいのか分かりません。F1自体を嫌いになってしまった自分が悲しいです。
F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ:簡易舗装陥没写真 ([の] のまのしわざ)
僕はこの日写真に写っているような、誘導員のアルバイトをしていました。陥没の箇所は写真に写っていた箇所と、そこから下のところに2箇所、合計で三箇所ありました。陥没は29日ではなく、その前日には起こっていました。28日の夜から、修復作業もする事はなく、29日の日は修理しながらバスを通していました。別の場所にも同じ名前で投稿したので、一人でも多くの方に見てもらいたいです。
またこちらの掲示板でもアルバイトの方の状況が書かれています。
富士スピードウェイF1観戦Q&A【メッセージ表示】Re[3]:バスの状況を共有しませんか(現場から) 地元からです。私は観戦しましたが、なぜか息子はバイト応募。場内駐車場係りでした。たとえ駐車場係りでも場内でF1大会の仕事が出来ると喜んでおりました。そして運命の決勝当日。終了とともにどっと押し寄せる人人人。シュミレーションは繰り返し何回もしていました。しかし当初予想をはるかに超えてしまい収拾できなかったとのこと。俗に言う「想定外」というやつですかね。スタッフ人員があと10倍ほしかったといいます。仲間は苦情受付役になっていたとか。再三の連絡にも上の者は現場など来ず、建物内から指揮をとっていただけとか。終わってからもらったペットお茶を飲んでいると泣き出してしまう女性もいたとか。泣けてきます。来年息子はもうやらないと言っています。F1というイベントにスタッフとして参加しましたが喜びなど何も感じなかったとのことでした。根性なしと言えばそれまでですが。ちなみに最終バス乗車は0時を過ぎていたとか。異常ですよ。
2時間しか睡眠がとれなかったバスの運転手さんも含めて、現場のスタッフの方にお疲れ様と言いたいです。