F1富士の惨状を良く研究し、改善してくるのは富士スピードウェイではなく鈴鹿サーキットである

悪夢のようなF1日本グランプリから2週間。ひとつの動画、ひとつのエントリーが大ヒットしてアクセス数はうなぎのぼり、サーバーはダウン寸前。ようやく落ち着いて平常状態へ戻ったので、ここで一旦振り返りをしてみたいと思います。

【大ヒット動画】

【大ヒットエントリー】 F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図 ([の] のまのしわざ)

以下、

  • youtube再生回数
  • Google Analyticsによるページビュー解析
  • 中の人.jpによる、企業からのアクセス
を紹介しつつ、考察します。

youtube再生回数

まずはyoutube動画の再生回数(views)。 大ヒットしたこちら、「F1富士バス乗り場大混乱:溢れる人々」だけで23万回再生されています。その他の動画とあわせるとなんと63万回再生です。これだけでF1富士の動員数、約14万人の軽く4倍以上となります。

タイトルviews
F1富士バス乗り場大混乱:溢れる人々 234,248
F1富士バス乗り場大混乱:東バス乗り場 159,180
F1富士:シャトルバスはやってくるのだが 91,929
F1富士バス乗り場大混乱:序章 75,259
F1富士バス乗り場大混乱:歓喜の声 35,184
F1富士バス乗り場大混乱:山中湖乗り場2 16,146
F1富士バス乗り場大混乱:シャトルバスが出られない 10,419
F1富士バス乗り場大混乱:山中湖乗り場 10,035
F1富士バス乗り場大混乱:シャトルバス渋滞 4,030

ページビュー

こちらは各エントリーのページビュー、ユニークページビュー、滞在時間、バウンスレート、Exit率となります。

Page Title Pageviews Unique Pageviews Time on Page Bounce Rate % Exit
1. 150,804 113,399 00:04:48 71.39% 65.87%
2. 22,188 12,807 00:02:13 44.41% 36.11%
3. 15,494 13,401 00:01:00 47.41% 26.82%
4. 11,210 8,978 00:03:33 80.19% 66.59%
5. 9,625 7,792 00:01:31 51.88% 29.11%
6. 8,942 3,288 00:00:22 31.28% 7.74%
7. 5,552 4,836 00:00:57 52.63% 27.18%
8. 5,044 4,170 00:02:31 52.48% 39.77%
9. 4,768 3,799 00:02:40 51.36% 28.44%
10. 4,037 3,452 00:01:44 54.94% 32.15%
11. 3,943 3,258 00:02:52 62.63% 37.36%
12. 3,352 2,893 00:00:59 47.13% 21.96%
13. 3,337 2,661 00:01:32 50.81% 26.52%
14. 2,862 2,236 00:01:14 47.75% 25.05%
15. 2,230 1,801 00:00:56 48.56% 18.88%
16. 2,177 1,816 00:02:25 58.52% 33.07%
17. 2,059 508 00:00:21 30.81% 8.74%
18. 1,676 1,492 00:01:54 70.73% 33.53%
19.
新型スカイラインクーペ(V36)先行特別試乗会へ参加してきました
1,579 1,247 00:02:52 66.63% 56.93%
20. 1,451 1,289 00:01:37 63.35% 22.19%
21.
V36 新型スカイライン クーペは S13シルビアの再来だった!
1,448 1,296 00:01:01 72.61% 42.40%
22. 1,393 945 00:01:28 48.78% 29.65%
23.
スカイラインGT-R改め、正式名称 NISSAN GT-R
1,288 933 00:01:36 69.80% 67.93%
24.
(googleのキャッシュ)
1,236 969 00:06:48 73.31% 69.34%
25. 1,202 1,055 00:00:38 48.08% 13.48%
26.
タミヤDB01ドゥルガ、 GB-03 タムテックギア・ホットショットの流出画像
1,104 718 00:01:26 57.37% 54.17%
27.
音楽の歌詞に合わせてタイプする、タイピングゲーム「タイピングマニア」
1,078 827 00:02:11 78.06% 76.72%
28.
[の] のまのしわざ: S2000 アーカイブ
917 192 00:00:15 27.78% 8.40%
29. 778 706 00:00:45 64.18% 16.58%
30. 766 446 00:02:10 64.38% 36.16%

大ヒットエントリー、 F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図単体だけで15万ページビューを記録し、全体で約27万ページビューです。これだけでもF1富士の動員数を凌駕します。

また F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図の滞在時間は4分48秒となっているので、きちんと内容を読んでいただけたということです。ありがとうございます。

中の人.jp

そして「中の人.jp」を使い、見に来た企業や地域について統計をとってみました。

まずはトヨタ系。

  • トヨタ自動車(17)
  • トヨタエンタプライズ(32)

トヨタエンタプライズとは、トヨタ系列会社で今回のF1富士の運営を統括したところと言われています。 そしてチケット&ライドシステムはJTB、シャトルバスの運行はJTB関連会社のジェイコムが担当したと言われていますが、JTB、ジェイコムについては見られているログは残っていませんでした。

また地域として「富士」というキーワードで検索してみたところ、

  • 富士通(520)
  • 富士ゼロックス(188)
  • 富士電機ホールディングス(91)
  • 富士フイルム(50)
  • 富士重工業(19)
  • 武富士(1)

くらいしかひっかからず、御殿場などでも検索しても見つかりませんでした。

一方、昨年まで20年間に渡って鈴鹿サーキットでF1を開催してきたホンダはというと、凄いアクセスです。

  • 本田技研工業(149)
  • モビリティランド(116)
  • 三重県鈴鹿市(81)

モビリティランドとは鈴鹿サーキットや多摩テックを運営しているホンダ系列の関連会社です。そしてなにより凄いのが地元である鈴鹿市からも多く見られています。鈴鹿市からのアクセスだけで、トヨタ自動車17とトヨタエンタプライズ32の合計49を軽く超えます。

これは一体何を意味するのでしょうか。おそらくトヨタやトヨタ系列は幹部や広報などしかインターネット環境がないに違いありません。

JTB、ジェイコムからのアクセスが皆無なのは、おそらく会社自体にネットが来てないのだと思われます。もしかしたら電話もないのかもしれません、道理で電話がつながらないわけです。

以前トヨタはKY企業だという指摘を国沢さんがされていましたが、上記をみる限り実は空気が読めないんじゃなくって、そもそも「ネット?わかんね~」というNW企業なのでしょうか

まとめ

これらから総合すると、富士スピードウェイにF1を観戦した観客動員数14万人を遥かに上回る人、延べ90万人が動画、エントリーを通してF1富士の地獄絵図を知りました。

そして今回F1を開催した富士スピードウェイを擁するトヨタグループよりも、今回開催していない鈴鹿サーキットを擁する鈴鹿市、ホンダグループの方が関心が高く、多くエントリーを見ているという現象が起きています。そうなると来年の富士よりも再来年の鈴鹿の方がより改善されたF1運営になっているに違いありません。

来年の富士よりも、再来年の鈴鹿に期待しましょう。