Perfumeのライブを見にわざわざ 愛媛・松山に行ったのには理由があります。
それはもちろんお城めぐりのため。Perfumeのライブ、地方公演は必ずその近くにお城があるかどうかで決めているのです。
▼収容人数と名城から選ぶ、Perfume JPNツアーの会場 #prfm ([の] のまのしわざ)
▼Perfume愛媛武道館ライブ参戦レポート(1):ライブなんてね…(のっち) #prfm ([の] のまのしわざ)
▼Perfume愛媛武道館ライブ参戦レポート(2):ライブなんてね…でいいのよ!(のっち) #prfm ([の] のまのしわざ)
今回は愛媛武道館がアリーナツアーで一番小さなハコだったこと、そして現存12天守である松山城があることで即決めました。いわゆる一石二鳥、一粒で二度おいしいです。
▼ファンクラブ・ライブハウスツアー⇒仙台城跡・青葉城は石垣の博物館:軍事力のパワーシフト、武力から知力へ ([の] のまのしわざ)
▼⊿ツアー⇒広島城にみる400年持続する都市デザイン ([の] のまのしわざ)
ということでやってきましたよ、愛媛・松山。交通の設計が完全にお城、城下町を中心にしてできているのでお城へのアクセスは超便利。ホテルも路面電車のそばにしたし、歩いてお城にいけるようになっているので、もう完璧です。
さて、まずお城のつくりから。お城は平山城とのことですが、本丸に限って言えば完全に山城。長い坂道を20分~30分ほど歩いて山頂まで辿り着かなければなりません。そのルートは高齢者にとっては厳しい、ということもあり観光用にロープウェイ、リフトが設置されています。
ロープウェイとリフトの併設による利便性の高さは高尾山に通じるものがありますね。
ここはもちろん利便性の高い交通機関をつかって・・・なんてわけありません。江戸時代の傾斜そのままの登山道を使ってアプローチです。うえぇ、暑い!
そして上がったところに開ける石垣!
石垣が高い!
急勾配に加えてこの石垣の高さ。そして石垣のつくりも当然ながらシッカリ。うまく攻め込んだとしてもこの石垣で戦意喪失させようという作戦でしょうか。しかしこれはまだ序の口。
あの先に見えるは天守閣! もう天守閣はすぐそこだよ、と思わせておいてそんな訳もなく。
ぐるりと回らなければなりません。そこいらに櫓、櫓門、門が多数。
筒井門、隠れ門を潜り抜けてそこは…
いやまだまだです。
本丸はまだですが桜並木の桜は8分咲き、お花見場所として賑わいをみせはじめます。提灯には「松山城」とお馴染み、三つ葉葵が。え、徳川?
松山城 豆知識 松山城のひみつ松山城の天守の紋章は、江戸幕府の将軍、徳川家とゆかりのある「丸に三つ葉葵」(三つ葉左葵巴)となっています。
松山城の築城に着手したのは、西国大名であった加藤嘉明公ですが、広大な平山城の完成直前に会津藩へ転封となり、次に藩主となった蒲生忠知公が二之丸などを完成させましたが、跡継ぎがいなかったため在藩7年で断絶してしまいます。そして、1635年に松平定行公が藩主となり、それ以降、明治維新までの235年間に渡り松山は四国の親藩としての役目も担いました。この間、天守は1642年に五重から三重に改修され、更に1784年の落雷で焼失した後、1854年に再建されました。
これが今の松山城大天守で、現存12天守の中では、唯一、親藩(松平氏)が建築し、「丸に三つ葉葵」(通称:葵の御紋)が付された城郭となっており、わが国最後の完全な城郭建築である天守は、黒船来航の翌年に落成したことになります。
まさしく時代劇の風情をそのままに残すお城。
太鼓門、三つ葉葵が格調高いです。ここをくぐれば本丸。
本丸は今は広場になっていて、桜並木があり花見のメッカ。金曜日にもかかわらず、多くの花見客が集まっていました。
ほら、どこかの時代劇でみたようなアングルではありませんか。しかも桜の花、完璧です。
花の咲きっぷり、青空。そして涼しい風。絶好の花見プレイス。いやあもう最高です。ここでうどんを食べながら、花見に城見をタップリと楽しんでしまいました。
ほとんどここで満足してしまいそうになりましたが、いやいや本番はこれから。現存天守へと赴きますよ。
(つづく)