「Perfume愛媛武道館ライブ参戦レポート(1):ライブなんてね…(のっち) #prfm ([の] のまのしわざ)」のつづき。
(@chrome_silverさんにいただいたポストカードと愛媛武道館。カワイイ!)
JPNツアーライブはすでに一度さいたまアリーナでみているわけですが、今回愛媛武道館が何がよかったかというと、3万5000人規模のアリーナで通用する舞台装置がほぼそのままの形で6000人規模の会場で使われたこと。
だから密度が濃い! レーザーの飛び方が半端ないんですよ。うわ、光のシャワーだ!
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しかもアリーナとスタンドが近いものだから、レーザーの飛ぶ位置も低い低い。ジャンプすれば触れるんじゃないかくらいの場所を七色レーザーがビュンビュンとんでるんです。でいきなり曲はレーザービームですからね、そりゃ最初からファンも弾けますって。
熱狂的ファンだけの集まりでもなく、全員が全員友達と参加しているわけでもなく、個個で参加している人も多いように見受けられて、多少落ち着きがあるなかでも盛り上がるという不思議な感じ。それでもPTAコーナーの早見優の名曲ではさいたまアリーナで若い衆がみんな「ぽか~ん」としてたのに対して、今回はもうみんな手慣れたもの、ということは複数参戦者(リピーター)が多かったということでしょうか。
そんな熱気が Perfumeにも伝わったようで、
「お客さんと近いので、とにかく近い」(のっち)
という名言も。
名言といえばMC、客いじりの時間のこと。MCを全部ノートにメモる「MCメモ男」を発見!?
その人のすごいのはもはや速記レベルで、すべての言葉をノートに書き留めているところ。Perfumeが見つけて話しかけているのにもかかわらず、右手は止まることを知らず。ずっと動いてメモし続けているのです。
それを見たのっちがプチ切れ、
「そんなことしてライブ楽しめるの!? ライブなんてね、後で憶えていることだけ憶えて、忘れたことは忘れればいいのよ!」
と絡んだにもかかわらず、目線はまっすぐ Perfumeを見続け無言のままノートととり続けるMCメモ男。この勝負、MCメモ男の圧勝です。
セットリストをメモる人は見たことありますが、まさかMCをメモるとはねえ、予想外でした。
熱気あふれるライブは一気呵成に終演へ。アンコールのコールは開演前と同じく、終わってすぐに開始、座る間も与えません。え、もう?さすがにオッサン体力持ちませんよw 水を補給してからコールに加わります。
さいたまアリーナであった、ステージのせりあがりや場所を移動してのアンコールはありませんでしたけど、この密度の濃い会場でみんなで盛り上がれたのは本当に気持ちがよかったです。FAKE ITでの盛り上がりとかもう、最高でしたね。
そして最後のMC。海外進出についてのあ~ちゃんのセリフがこれまた感動的。
Perfume「Spring of Life」とWORLD ORDERの不思議なシンクロニシティ #prfm ([の] のまのしわざ)あ~ちゃんが愛媛武道館ライブで
「日本がこんなに元気なんだよ、ということを世界に伝えたい」
「日本の活動をやめることはないし、日本のファンが大事なことに変わらない」
「私たちは日本人で、日本のファンが(海外進出を)イヤだと思ったらすぐ止めるから」
といったように新しい挑戦であり、日本代表としての自覚をもって、日本の文化・芸能を正しく海外に伝えるメッセンジャーとなる覚悟です。
そうですよ、日本人なんですよ。別にアメリカ人に合わせてアメリカ人になる必要なんてね、ないんです。グローバライゼーションとかかっこよさげなカタカナでいいますが、そんなの所詮はバズワード。世界で通用するというのはアイデンティティを確立し、唯一無二の存在であること。何かの物マネやコピーじゃダメなんです。
YMO/Perfume/WORLD ORDER - テクノの庭「自分のエゴや我を出して「どうでしょうか」っていうのが自己表現ですが、あえてエゴや我を出さない自己表現を目指しているんです。よく言っているのが”真空状態”をつくる、本当はもっと踊りたいんだけど我慢する、クッとひいて出来たこのスペースに人が「なんだこれ?」って惹き込まれる。格闘技でいう「後の戦」ですね。
実際に僕らが日本のダンスグループのような踊りをしても受けないなっておもうし、技術的にも黒人のダンサーとかに本気で踊られちゃうと勝てないですよね。日本という文化を活かしていく事、ガラパゴス的に日本を表現していけば、逆に海外では新鮮に感じてくれるんじゃないかという気がしてます。」
これから世界に通用するのは高度に独自進化した「ガラパゴス」です。Perfumeは十分その資格をもっているはず。
「井の中の蛙、大海を知らず」
このことわざは自分の矮小さを戒めるための言葉ですが、もう一つの意味があります。それは
「だからといって通用しなかったわけではない」
です。これは尊敬する島本和彦さん「逆境ナイン」の中の言葉。
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究極の井の中の蛙は世界の中の蛙になるかも知れません。そんなことを歴史ある愛媛の松山で感じました。
JPNツアーも残すところ数公演。最後は追加公演の武道館、そして沖縄が待っています。それぞれまた楽しみですね。特に沖縄、こちらも初上陸だけにワクワクです。ええ、もちろん首里城にいきますよ。
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