運転が上手になる:左足ブレーキのススメ

最近運転技術(ドラテク)の話題がよくあがるので、いくつかエントリーしたいと思います。

第一弾は「左足ブレーキ」をご紹介。

2008年総括:左足ブレーキと2009年の挑戦 ([の] のまのしわざ)

左足ブレーキの利点はとにかくその「踏み換えロス」がない点につきます。右足アクセル、ブレーキだと緊急時にブレーキに踏み換えてブレーキが効くまでの空走距離が問題となります。しかし左足ブレーキではその踏み換えロスがゼロ。

さらに使用するケースは稀ですが、「両踏み」ができるのが良いです。両踏みとはアクセルとブレーキの両方を踏むことです。普通は使いませんけど、

・坂道発進時
・危険ではないけど、危険を感じるとき

といった状況時に両方のペダルを踏むことができます。両足使うのだから当たり前なのですが。

坂道発進はいわずもがなです。サイドブレーキの代わりにフットブレーキを使います。

「危険を感じるとき」というのは、たとえばブラインドコーナーや飛び出しのありそうな住宅地など。進みたいけど、何かあったらすぐ止まりたい場合に制動がかからない程度に軽く左足でブレーキを踏んでおきます。するととっさの時に空走距離なしで制動をかけられます。これは片足では考えられなかった安心感があります。

あとは後続車が車間を詰めすぎるときに、左足で軽くブレーキを踏み、ブレーキランプを点灯させることで後続車の注意を促すことも簡単にできます。

左足ブレーキを練習しなければいけない理由として、左足でブレーキの強弱をつけにくいという点があります。

左足ブレーキを練習中 ([の] のまのしわざ)

というのも左足はクラッチをスパッと切るようなデジタルな力の入れ具合しかできず、特に停止する間際の「ブレーキの抜き」がうまくできないんです。右足だとうまく停車間際に力をぬいて、「かっくん」ブレーキをさせないことができるんですが、力はいりすぎで「かっくん」ブレーキになるか、抜きすぎで停止できないかになっちゃいます。

ですからそれなりに練習が必要です。

左足ブレーキを練習中 ([の] のまのしわざ)

ところでこの「左足ブレーキ」に関して、業界および世間では賛否両論、議論が尽きていないようです。

【続】アクセルとブレーキの踏み間違い事故と左足ブレーキ ([の] のまのしわざ)

一方で左足ブレーキを使うのは慎重に、という指摘もありました。

左足ブレーキ慎重派

一方、左足と右足でブレーキ、アクセルと完全に操作を分けることで防止することを提案する向きもある。

もともとはアクセルとブレーキの踏み間違い事故について調べていたところから派生して、左足ブレーキにたどりついたんでした。

左足ブレーキは賛否両論あるので、やるかやらないかはリンク先もよく読んでいただき、ご自身の判断にてお願いします。

ちなみに私はAT車は(完全に)左足ブレーキ、MT車は右足ブレーキが主で、左足ブレーキを現在練習中です。S2000はペダルが右によっているので、やりにくいんですが。