ソニー Liblog Station HS1 by VAIO 試用レポート:まとめ編(最終回)

ソニー Liblog Station HS1 by VAIO 試用レポート:設置編 ([の] のまのしわざ)
ソニー Liblog Station HS1 by VAIO 試用レポート:基本機能編 ([の] のまのしわざ)
ソニー Liblog Station HS1 by VAIO 試用レポート:DLNA接続編 ([の] のまのしわざ)
ソニー Liblog Station HS1 by VAIO 試用レポート:設定編 ([の] のまのしわざ)
の続編で、今回が最終回です。

【おまかせコピーは素晴らしい】

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さて1ヶ月ほどHS1を利用してみました。デジカメの画像データを取り込むツールとしてはもう最強です。メモリーカードをさして、COPYボタンを押すだけ。本当に簡単で便利です。

【VAIO Picture Labで友達に写真をネット越しに公開】

イベント事の後に結構多いのが友人から「写真見せてー」って言われること。たとえば結婚式の二次会とか。写真をみせたいんだけど、メールに最近の10メガピクセル画像添付だと重いし、リサイズするのは面倒だし。というニーズにピッタリなVAIO Picture Lab。パスワード保護ができて、URLをメールすればあとはどこからでも見てもらえるのは楽ちん。

私の場合画像データはほとんど例外なくそのままflickrにアップしてしまいますが、プライバシーコントロールをかけると見る人はflickrに登録して、friend登録して、と結構みるの手間かかるんですよね。まあ一度登録してもらえればいいんですけど、すべて英語(yahoo.comのアドレス必須)というのも障壁が高い模様。Guest Passという機能を使えばユーザー登録不要で見せることが可能ですけど、ちょっと面倒でしたね。

その点VAIO Picture LabはシンプルかつUIが綺麗でわかりやすく、女性向けしそうな感じでした。

ひとつの懸念は、表示やダウンロードの速度。たまたま友人に見せる機会があって外部からVAIO Picture Labでアクセスしてもらったのですが、表示が若干重かったようです。ただ私の環境では無線LAN経由の接続なので、有線接続すればもう少し別の印象になりそうです。

【BRAVIAでスライドショーして家族団欒】

同じくイベント事の後に結構多いのが、家族から「あの写真見せてー」って言われること。例えば家族旅行とか。写真をみせたいんだけど、自分のPCを触らせたくない(笑)。となるといちいち自分がPCを操作して見せることになって、結構これは大変。そんなとき、BRAVIAなりPS3なり、DLNA対応機器で勝手に見てもらうことができるのはとても便利。

しかも何が素晴らしいって40インチなど、大型液晶TVで10メガピクセル級のデジカメ画像をみるのはものすごく綺麗で、迫力なんですね。特にソニーのBRAVIAは色を独自にチューニングしているという噂で、PCからVGA接続でBRAVIAに写真を表示するよりも、綺麗にうつるみたいです。実際BRAVIAのUSB端子によるデジカメ接続では明らかにコントラストが明瞭で、綺麗でした。一方でのデメリットは読み込みに時間がかかること。高画質モードから高速モードに切り替えれば読み込みが速くなるので、通常はそちらを使った方がいいかもしれませんね。

大画面でスライドショーをみるのは結構癖になります。しかもリビングでくつろぎながらBGVってのがまたいいんです。


【独創的な筐体デザイン】

HS1の筐体は丸くて大きくて、平置き専用。しかも前面にメモリーカードスロットが備わっているので、ネットワークが接続できていればどこにあってもいい、というわけにいきません。例えば単純なNASであればネットワーク上であればどこにおいても構わないのですが、デジカメで写真をとってメモリーカードをさして、PCに戻って、メモリーカードを抜きにいって、となると手間です。結局それまでPCにUSBメモリーリーダーをさして手元で使っていたように、HS1もPCの手元にあって欲しくなるのです。

そうなるとこの丸くて大きくて、平置き専用という形がとても憎らしくなります。実際1ヶ月の使用後どうなったかというと、この有様。

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(使用前)

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(使用後)

これが現実(笑)。丸型の筐体の上書類やらなにやら、さらに無理やりUSB HDDを載せるなんて、ひどい有様ですね。しかしメモリーカードスロットが本体前面にあって、利き手の右手の近くに置きたかったのです。まあそのせいで書類とかもつい載せてしまうわけですが。

そしてこの筐体、ずっと熱をもってます。ネットワークアクセスがあったらすぐにACTIVE状態になるようにSTAND BY状態でもそれなりに動いてます。ですから常に熱をもっているので、熱に弱いものは本体の上に置かないほうがいいと思います。例えば感熱紙の領収書とか(笑)

ちなみに2機装備されたファンはたまにフォーンとうなりますが、通常は静かそのもの。それよりも今はDELL PCのファンの方がうるさいです。静粛性という点では合格です。

【HS1に求めること】

HS1はどうかというと、非常に意欲的な製品だと思います。NASとしての基本機能に加え、VAIO Picture Labといったアプリケーションで楽しく写真を見せることができます。DLNA対応で家族団欒スライドショー、デジタルネットワークオーディオと連携してジュークボックスとしても活用できます。

そんな素敵なHS1なのですが、残念なのが色々できるが故に何がしたいか今一歩伝わらないところでしょうか。いわゆる「器用貧乏」さん?

特に名前、

ホームサーバー Liblog Station

は課題です。筐体の形も珍しい丸型で、製品の形や名前からできることが想像できないのが実はもっとも大きな問題ではないでしょうか。「ホームサーバー」という一般的な言葉でも分かりにくいのに、Liblog Stationとなるとさらに謎が深まるばかり。正直かなり難解な商品だと言わざるを得ません。

ということでいくつか提案をしたいと思います。

まずは筐体について。

・普通の四角型(小型化)、縦置き可
・無線LAN内蔵で簡単設置
・ACアダプタではなく、電源内蔵

メモリーカードスロットについてはこれが本体前面についているために手元に置きたくなって、NASの良いところであるネットワーク上どこにあってもいい、ということが現状できないと思うのです。だから手元に置きやすい四角型、縦置き可、さらに小さい(薄い)のであれば言うことなしです。

次に名前について。

ホームページをみてもやっぱり何ができるのかわかりにくいことを考えると、もっと簡単な名前がいいと思いますよ。「全自動デジタルデータコピー機」とか。ホームネットワークは家電なんです、もっと家電っぽい名前でいいんじゃないかと。まあソニーっぽくないですが(笑)

そんなわけで楽しく1ヶ月間堪能させていただきました。今回はモニター機の貸し出しをどうもありがとうございました。今後のニューモデルにも期待しています。

(おしまい)

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