シャトルバス地獄で惨劇に見舞われたF1富士ですが、さらに悪いことに私のあたったチケットはC席の仮設スタンドでした。
C席とは富士スピードウェイの長いストレートエンド、ピットアウトレーン、そして1コーナー入り口と抜きにくいとされる富士スピードウェイのパッシングポイントとして売り出されたところ。もちろん1コーナーで併走して抜きに行く一部始終をみたいがためにここを選んだわけです。
ところがいざいってみると、
「ん、上の方の仮設スタンドの角度がなだらかだぞ!?」
と外から一瞥して分かる欠陥構造。席に上がってみると案の定レコードラインであるコース手前がまったく見えません。61,000円と、S席の次に高額な席だった割にこの状態でとてもがっかりしました。
【F1日本GP】問題のC席を体験した! livedoor スポーツこの問題の原因は、設計・施工ミスとなっている。仮設スタンドが組みあがった状態で発覚したらしく、改修の時間がとれなかったとの報道もある。
富士スピードウェイ - Wikipedia主催者側は開催10日前に完成したために点検ができなかったとのコメントを発表しているが、プログラムにはこのスタンドが写っている写真が掲載されており、撮影から印刷・製本の工程を考えると10日前の完成というのは疑わしい。
「サーキット便り。」 2007::観客のことを第一に考えてほしかった公式釈明によると「他のスタンドよりも設営の遅れたC席は完成が10日前で、多のスタンドでは行った調査を行えなかった」とのことだけど、作っている時に解るよね、この角度差ならどうなるか・・・・。
あれ、大問題になったんだけど。見えないって、これ最低限のスタンド設営のときの条件を満たしてないわけだから。 あのもてぎの時に「なんてあれだけの時間とお金をかけて見えないメインスタンドなんか作っちゃうんだろう??」って謎でなぞで。今でも不思議でならないんだけどさあ。 今回のもホントに不思議。 サーキットの人が無知でも建設関係者や設計者はプロのはずなんだけどねー。
これらを総合すると、仮設スタンドが組みあがった状態で分からないはずがないし、それに主催者側が施工後に誰も何も確認しないなんてありえないでしょう。
それにこれだけの規模の返金をたった1、2日で決められるなんて、やけにそこだけ行動が早すぎます。それだけの迅速な対応ができるのであれば、大混乱したシャトルバスの運行状況を放置することなどないと思われますが。
F1 2007 JAPANESE GP in FUJI SPEEDWAYさて、当日チラシなどにてご案内させていただきましたとおり、C席仮設スタンドの設計・施工上の問題により、 当該席前の直線から第1コーナーすべてにわたり走行車両が見えない状態である事が判明いたしました。 皆様には十分な観戦環境をご提供できず、大変申し訳なく、重ねてお詫び申し上げます。
つきましては、以下のとおりチケット代金の一部を返金させていただきたく、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
・対象座席 :C席 12列~43列 (仮設スタンド全席)
・ご返金金額:50,000円(指定席料金相当)(大人・中高生・3歳~小学とも一律同額)
・手続期間 :10月6日~10月31日
・お支払日 :10月22日以降(チケットの確認などができ次第、順次お支払いさせていただきます)
2007年10月5日 富士スピードウェイ株式会社 取締役社長 加藤裕明
もう一つ、妙だと感じるのがここ。
お詫びの文章には取締役会長が名を連ねていますが、なぜこの返金は取締役社長単独になっているのでしょうか。
責任を取るという立場であれば、一番の長がとりますよね。例えば不祥事があり、最初に会長が謝罪するのなら最後まで会長が責任をとるのが一般的です。それが今回なぜか会長だけ外れているのですからとても不思議です。
ちなみに加藤裕明さんはこんな方。
FSW加藤社長、車を運転する楽しさで底辺拡大へ(1) - 銀座新聞ニュースそれと小さい頃からカートに親しんでもらいたいと考えています。F1のドライバーはほとんどが幼少の頃にカートから始めています。でも、日本ではミニカーやレーシングゲームで遊んでいる子どもが、運転免許を取るまではクルマに親しむ期間がほとんどないんです。このギャップを埋めるような場として使ってほしいし、それがモータースポーツを普及させるため、底辺拡大のため必要なんですね。
FSW加藤社長、MT車こそ楽しさの原点(2) - 銀座新聞ニュースクルマを操る楽しさの根源は、やはりMT(マニュアルトランスミッション)にあると思います。トヨタをはじめ、自動車メーカーはMT車をしっかりと残し、増やして欲しいものです。MTの楽しさを知ると、ATでは満足できなくなりますよ
FSW加藤社長、ボランティアの運営でF1は準備万全(3) - 銀座新聞ニュース実は、私たちはプロモーターで、運営主体はJAF(日本自動車連盟)公認の『富士モータースポーツクラブ』が担ってくれています。前身の『FISCOクラブ』から40年以上の歴史があるクラブで、ボランティアにもかかわらず、わざわざプライベートの時間を割いて、250人ぐらいのメンバーが自分たちで担当を決めて、コースでフラッグを振ったり、パドックを管理したり、場内アナウンス、救急車から救急ヘリまで管理するわけです
このコースの隣には冨士霊園があります。ここに眠るホンダの創業者の本田宗一郎さんのお墓があり、先日、お墓参りをして、無事にF1を開催できるように祈願してきました。とにかく、モータスポーツ最大のイベントを無事、最後まで終えられるーこれがいまいちばんの大きな願いですね
絶対この人はいい人に違いないです。
【2007/10/17 追記】
・・・とは言い切れなくなってしまいました。
F1富士C席仮設スタンドの払い戻し対応は自作自演である(仮説) ([の] のまのしわざ)