「パトレイバー特車二課整備班シゲさんの世界(1):リンクシェアJAL日本航空機体整備工場見学会 2011」のつづき。
ばぁぁぁーーーん!
ひ、広い! でかい! 壮観!
いままででっかく感じていた旅客機が、なんともちっちゃく見えるほどの巨大空間。柱のあいだに収まっているのがボーイング767です。
天井には骨組みが直接見え、まさに構造物体感が伝わってきます。整備の様子を見るまえに、整備士を養成する訓練場や部品を修理する作業場を見学します。
こちらがトレーニングセンター JALECです。
・・・といっても整備工場の一角を区切っただけの簡素な作り。屋根はもちろん部屋ではなく工場内での青空オフィス、いや青空作業場。
机には固定用の万力、棚には電装系からエンジン部品までさまざまなジャンク品、もとい実験用機材が整然とならんでいます。この風景、理系出身の私としては懐かしい感じ。色々やったなあ、化学実験に、機械実習に物理実験。電気電子工学科出身なので一番長かったのは電気実験で、バイクで事故って実験にでれなくなって即留年したのは、苦い思い出。
こちらはエンジンの一部(オイルポンプかな?)。ボルトはすべてワイヤーで緩み防止措置がとられ、基本右巻きにテンションがかかるようにつなげます。
こうすることで振動や衝撃でボルトが外れないというわけなんですね。実際の作業はこのようなオープンスペースではなく、ハッチをあけた隙間から、時には逆さまになりながらやる必要があり、とても大変、地道で根気の要る作業です。でもこの地味な作業が安全を支えています。
次は実際の整備のうち、オフサイトで行うもの。機体構造課へ。
ヘルメット完全着用よし!
工具がまるでマトリックスの武器庫のように整然とならんでます!
整理整頓は当然、リベットなど部品はトレーサビリティがあるのでたとえ同じサイズといえども違うロットのもとの混在させないなど、細心の注意を払ってます。これみると、ちょっと自分の整備環境見直したくなりますね。部屋の掃除もしなきゃな。
トレーニングセンターと同様、作業場は万力が設置された作業机が並んでおり、こちらで部品を修理します。ボール盤とかいいなあ。うちもこういう作業場欲しい。
こちらは破損により廃棄された部品。シートレール(?)の一部で、歪を削って修正した跡があります。どこまでも削ればいいっていうわけでもなく、規定の厚みより薄くなると安全基準を満たさないということで、その場合も廃棄するそうです。クルマのブレーキローターも減ってきたら交換しますが、そういう感じ?
事務所と休憩所。 ここだけみると普通の工場ですね。安全第一、整理整頓はどこも共通の標語です。
で、飛行機はどこだって? 次回に続きます。お楽しみに!
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▼パトレイバー特車二課整備班シゲさんの世界(3):リンクシェアJAL日本航空機体整備工場見学会 2011 ([の] のまのしわざ)
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▼ボーイング777フライトシミュレータ実体験(1)リンクシェアJAL日本航空機体整備工場見学会 2011 ([の] のまのしわざ)
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