「今年こそは絶対に行きたい! リンクシェアのJAL日本航空機体整備工場見学会」で事前エントリーしていましたが、ついに、ついに、ついに! 行ってきましたよ。その壮絶で貴重な体験はこのあとすぐ!
こちら、ボーイング777のコックピット。どこの空港かわかりますか、、、って実はこちら実機ではなくてシミュレータ内部のものなんです。えええ、シミュレータ?
シミュレータへのかけ橋を渡り、内部へと入ります。
うぉぉぉぉぉぉ! 本物そっくりじゃないか!、、といっても、実は本物のコックピット入ったことありませんけど。
慌ただしく準備をしているのは副操縦士の方。シミュレータといっても実機とすべて同じ。唯一違うのはシミュレータの操作パネル。人呼んで
「神パネル」
です。ポピュラスというゲームのあれですよ。雨を降らすとか、夜にするとか、風を吹かすとか。まさに「神」となったかのように自由自在に気象条件を変更することができます。
もちろんトラブルも設定可能。機体に穴があいたり、エンジントラブルがおきたり。ありとあらゆる悪条件がふりかかります。そういう意味では「悪魔パネル」といった方がいいかも。神と悪魔の両面をもつ大自然と災害を再現するシミュレータは、
まさに本物といってもいいほど。
そんなスーパーリアルなシミュレータ・・・
これをなんと操縦しちゃいましたよ!
これで先日の船舶免許取得に続いて空も! つまり陸海空完全制覇です!
「離陸」と「着陸」を選べる、というのですが私が選択したのはもちろん
「着陸」
なぜならば。
THE COCKPITというフライトシミュレーションゲームが「着陸」だったからです!
ザ・コクピット(The COCKPIT X68000 special) for SHARP X68000揺らめく夜景の中から滑走路が全貌を現わす。パイロットを体験するリアル3Dシミュレータ。感動のタッチダウンをあなたは体感できるか!
ランディング(着陸)飛行──それはジェット・パイロットの技と経験すべてをかけて行なうフライトのクライマックス。その醍醐味をパソコンで体感できる3Dフライト・シミュレータです。部屋の灯りを消せば、あなたの部屋は夜間飛行のコクピットとなり、眼下に揺らめく夜景の中から、誘導灯に輝やく滑走路が浮び上がってきます。刻々と変化する飛行状況を伝える精緻な計器類を頼りに旅客機を無事ランディングに導くことができれば、あなたはジェット・パイロットの仕事の難しさと素晴らしさに新しい世界を発見するはずです。●ボーイング747などの大型旅客機と日本各地の空港を選びパソコンを操縦しながらランディング。
●航空力学に基づいたリアルな上昇・下降、旋回は各旅客機の重量差による違いまで追求され、空港によって異なる滑走路や街の灯り、各計器のレスポンスもそのままシミュレート。
●臨場感をより高めるリアルなサウンド音声BGM。
●5機のジェット旅客機と7つのエアポート、風力レベルを選択できるシミュレーションモード、旅客機のみを選択し、エアポートと風力レベルの難度が上がるゲーム・モード。
もともとは雑誌I/Oのプログラムコンテストに投稿されたもので、そのリアルさに世界が震撼。各機種に移植され、わたしもMZ-2000版を遊んだ記憶があります(ダンプリストを打ち込んだかまでは忘却の彼方へ)。
The Cockpit for MZカラー対応のリアルタイムフライトシミュレータ。夜間着陸を行うもので、 4種類の機体、7種類の空港を選択して着陸を行う。一応実物に近い夜景らしいです。 操作してから実際に効果が出るまでやや時間があるので操作がかなり難しいと思います。 左右のずれの補正も結構難しいので、無風での着陸以外は難易度がかなり高めです。 無風だと高さ調節と着陸操作だけなのでどうしても着陸できない人にはお勧めです。 また、機体によって操作しやすさが違うので、最初はDC-8辺りがお勧め。
MZ-2000で遊ぼう・その2ザ・コックピット カセット版 定価?円 (C)COMPAC
工学社のパソコン雑誌「I/O」に掲載された、航空機の着陸をテーマにした3Dフライトシミュレーター。 第1回I/Oプログラム・コンテスト最優秀賞受賞作であり、オリジナルはPC-9801版※(注:レベル3 -> (たぶん)FM-7 -> MZ-2000 -> 各Z-80機 -> PC-9801の順番)。
アーケードでも大型筐体「ミッドナイト・ランディング/TAITO」などの旅客機着陸シミュレーターは多いが、恐らくこれが本家本元。
テーマを着陸のみに絞った割り切りの良さと、夜空をバックに警告灯のみが映る、美しくかつハードに負担を掛けない表現方法は、当時の非力なパソコン用ゲームとして考えれば見事と唸らざるを得ないだろう。
が、一方ではシミュレーター寄りのデザインが災いし、常に風速や突入速度など、刻々と変化する状況に瞬時の対応を迫られる高難度ソフトとしても有名で、それが面白さにつながったかとなると評価的には難しい作品。
一番簡単なモードでもクリアは至難の技で、特に着陸失敗時に表示される、横から見た指揮棒の動きみたいな墜落軌跡を見せられると何だか悲しくなる。
だが、古ソフトを語る際には外せないゲームであり、その完成度の高さから最初見た時は移植に不安も感じたが、以降の8bit機版にも上手に移植され、後のCOMPACの定番商品となった。
THE COCKPITは当時のコンピューティングパワーの制約からあえて「夜景」という設定にし、飛行場のライトのみを映しだすことでリアルな雰囲気を醸しだしつつ、ドット表示だけに抑えたというのはまさにコロンブスの卵。物理演算を使ったリアルなフライトはゲームではなく完全なシミュレータでした。ちなみにBGM、効果音はナシ、完全なる無音です。
そんな THE COCKPITと比べるとこちらのシミュレータは本物。夜景だけでなく昼もきちんと3Dでレンダリングされたもので表示されます。PS3が出ている今となっては結構粗いですがこのシミュレータが出たのは777登場時、15年ほど前のもの。民生では初代PlayStation(PS1)が出るかでないかの当時でこのクオリティですからね、もう値段を想像するだに身がよじれます。
しかも、体感ゲームも真っ青のアクチュエータによる可動筺体!
可動ですよ、Gを感じるんですよ。窓の景色と完全に連動、まさしくこれは
リアル!
それを自分の手によって操作できるんですから、もはや
実機を飛ばしているも同然!
実際のパイロットは大学卒業後JALに入社、それから3年間毎日座学と実習をこなし必要があります。
その間いくつものテストを受け、それにパスしないとパイロットになることができません。誰ひとりとして自分から辞めることはないですが、適正面や実技面で落とすこともあるそう。つまりパイロットになるというのはとても厳しく狭き門なのです。
そんな狭き門に、航空免許もなく、説明もそこそこで操作しちゃっていいの? えっ?
いしたに機長!
いきなり「離陸」担当の「いしたに機長」が搭乗。いや~、不安だな~
電動シートのポジションをあわせ、5点式シートベルトで体を固定。いざ離陸へ。
とはいってもコンピュータによるガイダンスがあり、簡単にいっちゃうとピンクの線に白の自機を合わせるだけ。
でもねえ、だけっていってもそれが難しいんですよ。
地上を移動するときは操縦桿ではなく別のTILLER(ティラー)と呼ばれる、車輪を操作するハンドルを使って移動します。
ところがみてのとおり、なんというか心もとないハンドル。これが曲者で実に操作が難しい。がっと切ってしまうとグラグラになって、もう機内は
ドリフのコント状態へ!
いしたに機長が「あれ、あれ?」
とティラーを操作する間、後ろにのっていた私たちはゆらゆらでしたよ。うわー、酔うわこりゃw
そんなこんなでもう滑走路ですよ。さあ推力をアップして、いざ離陸へ。
、、、V1、、、VR、、、
ふわり・・・
浮いた、浮いたよ!
さすがは可動筺体、まさにこのGの感覚は客室で感じるアレです。しかも大轟音ではないですけど、エンジン音のゴゴゴという音もするのでまさに本物。とんでる、いしたに機長の操縦でとんでるよ!
離陸後の旋回。
うわー、随分と傾いている! こりゃすごい。もちろんこのGも感じます。シミュレータといえども、操作が粗いと転んで危険、というのも分かりますね。
うわー、飛んでるわー
いやはや、いしたに機長、おつかれさまでした。とりあえず、いしたに機長の飛行機は避けたいと思いました(おい)。
次は私の番、着陸ですけどこちらはまた次回!
THE COCKPITでの事前練習は生きるのか? やったのは20年以上前ですけどね!
(↓つづき)
▼ボーイング777フライトシミュレータ実体験(2)リンクシェアJAL日本航空機体整備工場見学会 2011 ([の] のまのしわざ)
【Amazon】
旅客機で飛ぶ Microsoft Flight Simulator x コース攻略テクニック [単行本]