ナチュラルに運転して! ガソリン車に紛れる電気自動車・日産リーフ公道試乗レポート #nissanleaf

急速充電初体験! 日産リーフ公道試乗してきました」「コンピュータードライビング! iPhone(スマートフォン)と連携する電気自動車(EV) :日産リーフ公道試乗レポート」の続き。

銀座から大黒ふ頭パーキングまでリーフのハンドル握って運転してきましたよ。

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テストコースで100km/hオーバーの走行を体験していますが、これが公道となるとまた変わった印象を受けるはず。さてどうだったでしょうか。


(ギズモード・ジャパン ライター武者さんによる高速道路走行の動画)

【銀座の街中】

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秘密基地、もとい地下駐車場から出庫。地下駐車場内だと低速域で鳴るという、車両接近通報装置の音がよく聞こえます。「キュイーーーン」という金属音っぽい、ある意味耳触りな音なのですがこれは「警告」なので「気がついてもらう」ための工夫なのだとか。

一旦銀座の雑踏に入ると、車両内からはほとんど聞こえません。街中をゆっくりと低速走行するとエンジンの振動がない、騒音がないというのは快適そのもので、これは一回慣れちゃうともうあとには戻れない感があります。

操作はいたって普通。小型車の軽い操作感、オートマのクリープ現象も再現していて違和感なく運転ができます。

【高速道路入り口】

試乗車にはETCが装備されていたので、高速道路入り口はETCレーンから。そして首都高速への合流です。合流ろは上り坂なうえに右から左の本線に合流するという過酷な条件。さて加速はいかに。

大人4人乗車していたにもかかわらず、上り坂をものともせずに加速。難なく合流できました。びっくりするほど速い、ということはないですがまったくもって不安を感じさせない力強さ。モーターさまさまです。

【高速巡航】

高速道路では一定速度で走るのが実はポイント。アクセルが過敏だったりすると意外と疲れるものです。そういった過敏さもなく、アクセルに合わせて加減速できまったくもって普通。ええ、この普通がとても難しいのですけど一般人に気付かせないところが技術の日産。

100km/h前後の追い越し加速も過不足ないレベル。ECOモードにするとアクセル開度に対しての加速がなくなるので、高速道路では通常のDモードで走る方が運転しやすかったです。

またECOモードでは回生ブレーキが強く働くのですが、アクセルオフで減速しすぎて、逆に再加速して速度を元に戻すのに電池を使っちゃうこともあるので、その面からも高速道路のような負荷の高い走行時はDモードで走る方がよさそうでした。

【電費】

気になる燃費、ならぬ電費。航続距離は常にメーターコンソール右側に具体的に「何キロ」と表示されているので非常に分かりやすいです。そして電費はというと瞬間燃費計と同じように、メーター中央、マルチインフォメーションディスプレイに表示させることができます。

ところがですね、

5km/kWh

という単位で表示されるんですね。・・・なんかイメージできない!w

今までの感覚なら

20km/L

とか出れば「お、結構いいじゃん」とか思うし

5km/L

になれば「うわ、燃費わる!」って思うわけですけど、

5km/kWh

・・・パッとじゃ分からないんです。まあ計算するとですね、リーフの電池は24kWhなので、

24kWh x 5km/kWh = 120km

となるわけです。走行距離のカタログ値が200kmなので、達成率が60%・・・つまりあんまり電費がよろしくない、となります。

カタログ値通りの走行距離200kmを出すにはこの電費を8.3km/kWh程度にしなければいけないので、これが一つの目安でしょうか。

電費がいい速度はというと、実際問題60km/h位のよう。100km/hの高速走行は走行抵抗、空気抵抗など色々な要因が重なって電費が伸びない様子。特にゆっくりの勾配が長く続くつばさ橋へのアプローチなどは電池殺しの名所となりそうです。

走りっぷりはガソリン車と同等でとても自然なリーフですが、こと電費をかせぐ、いわゆるエコランのテクニックは従来とは異なる発想でやらないとダメですね。逆にそこが面白いポイントでもあります。リーフにはクルーズコントロールもついていてガソリン車で燃費を稼ぐときはクルコンを外すのが定番でしたけど、リーフはどうでしょうね。回生するからもしかしたら一定速度で走るクルコンの方が有利かもしれません。この辺は試行錯誤したいポイントです。

ついに発売され、街中でもみるようになった電気自動車、日産リーフ。これだけ運転感覚が自然だと、違和感なくガソリン車から乗り換えできます。唯一のマインドセットの変更は充電であり、航続距離。ここだけはガソリン車の感覚のままでは対応できません。

ただiPhoneで充電を開始したり、エアコンをセットできるなどのガジェット連携、通信カーナビが標準装備され目的地をセット、彷徨うことなく到達することが前提のドライブであれば電池切れの心配もありません。なぜなら予め到達できるかどうか予測できるし、いざとなれば最寄の充電スポットも検索できるから。

こういった単に走る機能以外のところ機能の充実っぷりがEVの特色であり、また面白いポイントになりそうです。

リーフは4ドアセダン、1520kgとかなりの重量級ですけどモーターひとつでこれだけの走りができるんですから、今後の進化に期待できますね。

日産から先日軽量2シータースポーツコンセプトが発表されましたが、そうなるとまた未来絵図が変わってきそうです。

未来に乾杯!

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