ミニ四駆:えのもと杯マンガン電池耐久レース(2009年12月)参戦レポート

年内最後、1年の総決算ということで前日調整ありでのぞんだ耐久レース。さていかに。

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コースはお馴染みの8の字を変形したタイプ、コース全長がどのレーンも同じ設計です。ただ実際にはカーブのRが異なる上、設置される場所はカント(傾斜)がついているのでまったく同一ではありません。レーンの有利不利やマシンとの相性はあるかも知れませんが、まだそこは未開発部分。

まずはマシン開発が大事。ということで今回は気合をいれて2週間前から開発に着手しました。珍しい・・・

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とりあえずノープランで、じーーーっとシャーシを見て過ごすこと1時間。今回はしたからの電池交換と軽量化をはかることに。

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センターシャーシの後ろ側をカット、リアバンパーの肉抜きとよくわからないけどセンターをカットしてみたの図。結局センターだけでなくリアバンパー全体を削ってしまうことになるのですが。

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センターシャーシをFRPステーで前後に通すことに。これは随分昔にやった手法ですがこれで電池交換は絶対に下からやらなければならなくなりましたw

下から電池を入れる場合、電池キャッチが課題です。今回色々と試行錯誤した結果、本来あった電池ケースを削るものの、一部を残すことでそれがバネ代わりになることを発見。細いマンガン電池だとずれてしまうので、電池側にガムテープを巻いてズレ防止および保温効果を狙いました。

結局できあがったシャーシはこんなかんじ。

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自分としては初めてシャーシに大幅に手をいれたマシンだったのですが、速さ的には子供のマシンと大差なく・・・ということは結果も知れてしまいますが。

ということで耐久レースのレポートです。

予想されていたほど寒くなく、外気温は10度前後。今回参加者が多く、10分x2ヒートに6本のマンガン電池の支給。つまり通常は15分x2ヒートなのが電池数は同じなのでふんだんに電池が使えるということ。しかも今回電池交換は数秒で終わる仕組みになっているので、

2分毎に単セル(1本づつ)交換

という戦略に。実に4回交換です。1,2が最初はいっていて、3,4,5,6で交換するという作戦。ちなみにホッカイロをポケットにいれて、3,4,5,6は暖めて使用。

今回は小学生Kくんと同じ組み合わせ。前回もKくんに負けているので今回こそはなんとかしたいところ。

さてスタート。Kくんが速い、スピードで圧倒的に引き離されてます。えええー

2分で早速単セル交換。速度が余りのりません。引き離されたまま。
さらに2分で単セル交換。すると速度がのってきました。つまり、暖めた電池2本の組み合わせになった(3,4)ようやく本来の電池の性能がでてきたということでしょうか。最初の2本が冷えたままだったのがいけないようです。

電池交換はシャーシをキャッチ、裏返して電池をそのまま手で外す=モーターが停止、電池を入れるとモーターが動作、コースに復帰と数秒で交換できます。電池キャッチがありませんがガムテープのおかげでずれるどころか、多少入れにくいほど。これは狙いどおりでした。

1本目を終り、82周。ライバル、Kくんは86周と4周負けました・・・こ、このままではいかん!

2本目を前に急遽ベアリングを全交換。脱脂したものにマイクロロン・プレシジョン・オイラーを塗布した950ベアリングにしました。前回グリス抜きしてないベアリングを使ってましたが、今回はきっちりと脱脂した上、サラサラの潤滑剤を利用しています。

またフロントタイヤをハーフタイヤに換装、さらにフロントローラーのスラストを減らす方向に紙をはさんで調整。

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2本目は前回の反省から6本とも軽く暖めて使用。また電圧の高いものを先に利用するという手にでました。さらに電池交換は単セルではなく、2本同時交換へ。3分毎、3回交換作戦です。

スタートするとさっきよりもマシなペースですが、はやりジリジリとKくんに引き離されます。うーん、これは敗色濃厚。しかしKくんもペースは維持できず、電池交換へ。電池交換作業に結構時間がかかっているので、その間に周回数をつめます。こちらは電池交換作業が数秒とスピーディなのでその分でカバーしているかんじ。

最後の最後で結局周回数をつめ、なんと92周の同周でゴール。総合では負けましたが、2本目はいい勝負ができたので満足です。ただもちろん予選落ち。

一方子供の方はというと、今回はさらに子供任せ。電池交換タイミングも準備も全部お任せで口出しもしないことにしました。まあジュニアクラス、今回3人なので全員決勝だったのですが。

ミニ四駆:えのもと杯マンガン電池耐久レース(2009年11月)参戦レポート・高尾は予想以上に寒かった ([の] のまのしわざ)

やたらめったら電池交換したがるのはどうかと思いますが、「ぼくのレースなんだから、ぼくの自由にさせてよ!」って言われたらもう黙るしかないですね、はい。


ジュニアクラスは面白くって、他の選手が電池交換すると、一緒に電池交換しちゃうんですおね、3台とも。だからシャー、シャーというミニ四駆の音が全部とまってしばらく静寂が戻ります。電池交換もマシンをとめ、電池を取り外し、ポケットから(適当に)電池を取り出し、電池をセットするというグダグダっぷり。予め交換する電池を用意するという周到さはありません。

さすがに一言忠告したのですが、真剣にレースをやっていると忘れちゃうんでしょうね。1回はできても2回目は忘れてできず。とはいえ3回目は忘れているということに気づいて慌てて用意して、4回目はまた準備できるという成長をとげていました。

次はどの電池を使ったか管理できるといいですね。せっかく番号シールを貼っているのですから。

ジュニアクラスの決勝はそんなドタバタだったのですが、なかなかいい勝負。Kくんが支援するYちゃんとうちの子供の一騎打ちの様相になってきて、1周を争う緊迫したレース展開に。最後うちの子がペースをあげ、追いつきそうになってきたものの、なんと1周及ばず。あと数秒で同周だったのですが、惜しいです。余計な電池交換してなきゃ勝てたのにねえw

さて大人のクラス、オープンクラスの決勝はハイレベルな戦いに。そもそもマシンの性能が高い3台で、ラップタイムも相当なもの。スタート時点から飛ばしまくります。

だんだんと差がついてきて、そのまま終わるのかと思われた残り8分。突然トップのマシンがスローダウン、ペースがあがりません。電池をいくら交換しても、もはやペースがあがらないまま。

2位のぱださんが順調に飛ばし残り5分で逆転、そのまま差をつけはじめました。そしてそのままゴール!!

もばら~Mobile Rush!~ @au one

予選は214周で2位通過、決勝では311周を走り、何とか優勝出来ました。やはり電池交換の時間ロスが少ない方がよい結果に繋がるようで、今回施策したセンターシャーシを元に、来月も新しく作ってみようかと思います。

優勝おめでとうございます!

惜しくも2位となってしまったマシンのスローダウンの原因はベアリングがスティックしたことで、それが原因で走行抵抗が大きくなり電池の消耗が進んだのではないか、とのことでした。

もともとスピードレース用マシンを流用したとのことで、数十秒しか走らせないベアリングでは走行抵抗を極限まで減らすために脱脂、オイルも最小限しか使いません。しかし30分連続走行させる耐久レースではこのようなトラブルを誘発してしまうのですね。脱脂しないとグリスが固まってしまう冬場の耐久レースですが、脱脂しすぎもよくありません。按配が難しいところですね。

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(入賞マシン)

さて振り返りです。

今回は電池のクイック交換には成功、レース戦略のフレキシビリティがあがりました。一方でやはり足りないのがスピード。改めて確認したいのが

・駆動系フリクションの低減
・タイヤの軽量化(ハーフタイヤ)

です。特に駆動系はあたり一辺倒のグリスアップしかしていないので、ギアを削ったり当たりをとったりと小細工をしていきたいと思います。

そしてこの冬休みは集中的に製作に励みたいですね。3月のメディア対抗ミニ四駆レースまであと3ヶ月を切っていますし、5レーン対策も考えなければいけません。次回こそはアイドルに勝つぞ!

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GIZMODOチームでミニ四駆レースに参加した顛末 ([の] のまのしわざ)

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