F1日本グランプリ2009 in 鈴鹿:決勝日レポート(その2):決勝レースと西コースウォーク


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いよいよレースです。レースの前のドライバーズパレードは各ドライバーそれぞれがオープンのクラシックカーにのっての登場です。そうですよねえ、1台のトラックの荷台に乗せて乗り合いバスよろしくグルリってんじゃ情緒ってのがありません。しかもこのクラシックカーがエンコするというハプニング。

どっちがどっちだか覚えていませんが、なんとあの

ハミルトンとアロンソ

が同じ車にのって、言葉を交わしながらコースを回るということに。マクラーレンチームでの確執が記憶に新しいのですが、そんなことを感じさせないフランクさでした。大人ってところでしょうか。

ドライバーズパレードから2pmの決勝開始までは1時間あります。周りを見渡すと一向に人が埋まる気配がありません。

席は1、2コーナーのスタンドはほぼほぼ一杯なのですが、S次コーナー、逆バンクのD席、ダンロップコーナーのE席はどちらも3割程度の客の入り。やはり元々1万円の自由席エリアで今回37,000円の指定席と高額になったので不人気だったようです。これは来年の課題ですね。

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(E席の空き具合)

他の席も結構空きが目立ちました。

レースはお天気の中、終始ベッテルがリード。1-2コーナーからS字コーナーまで一列に並んで飛び込んでくるF1マシンに鳥肌。いやあ、これは面白い。アナウンスもよく聞こえ、グランドスタンドに順位を表示するタワーがあってレースの状況は逐一把握できます。やはり一番盛り上がったのはトヨタのトゥルーリが2位に上がった瞬間。1-2コーナーのスタンドは大盛り上がりです。

しかし一番盛り上がったのはレース終盤、クラッシュ赤旗でセーフティカーが入った直後。差がなくなり2位トゥルーリと1位ベッテルとの差がなくなったものの、周回遅れのルノー・グロージャンが挟まってしまいました。当然優勝を狙いたいトヨタ・トゥルーリとしては邪魔な存在です。そこでアナウンスが

「ここでグロージャンが空気を読んでくれればいいのですが・・・」

といい会場は大爆笑。レース再開して数週でグロージャンがよけてトゥルーリがベッテルとの差をつめようかというところで、ベッテルが必死で逃げます。そしてアナウンスが、

「さあ、ここでベストラップを出してきたのは、ベッテルか、トゥルーリか、、、


ウェーバーだあ!!」

またもや会場は大爆笑。ウェーバーは鈴鹿はずっとついてなく、予選もボロボロ、決勝レースもクラッシュや不具合ですでに3回以上ピットストップを行いぶっちぎりのビリだったからです。実はこれすべて次のレースへのセットアップをしていて、その成果は次戦ブラジルにでて、見事優勝を飾りましたね。

結局ベッテルが速さを見せつけて優勝、トヨタのトゥルーリも日本で2位表彰台と良い結果を残せました。いやあいいレースでした。

さて問題はここからです。大混雑のコースをどうやって後にするかです。レースは多少おして4pm間際に終わったのですが、なんとレース終了後30分の4:30pmから西コースを一般開放するという大盤振る舞い。もちろんこの「西コースウォーク」に行きます。

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(西コース入り口)

行って見ると予想以上にいるわいるわ、レースの余韻を楽しむファンたちの波。なにせつい30分ちょっと前までレースをやっていたコースですからね。それに赤旗中断となった130Rのコースアウトの現場もほら、こうやって見ることができたんです。これは楽しい、嬉しい。

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(タイヤスリップ痕)

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(看板をなぎたおし)

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(ウォールに激突)

律儀に発泡スチロール製看板の残骸がまとめておいてありました。タイヤバリアが盛り上がっているのが事故の衝撃を物語りますね。

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(タイヤバリア。よくみるとスタッドレスタイヤ)

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(タイヤバリアの上に上がって記念撮影)

そのタイヤバリアの上に乗って記念写真をとる観客たち。F1が走ったコースにみんなすごく興味津々。普通こういうところに入ると何かモノを取ろうという悪い輩が出そうなもんですが、みんな取るものといえば「写真」ばかり。たとえ物珍しいFIAのシグナルであろうとも悪戯もせず、遠巻きに写真をとって帰るだけのF1ファンのマナーのよさに改めて感動しました。

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(FIAの機材、シグナル用制御盤)

ということで西コースは多くの観客で埋まっていました。

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(130R)

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(デグナー)

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(立体交差)

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(デグナーの縁石。意外とガタガタしてる)

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(意外と上っているヘアピンコーナー)

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(広い広いスプーンコーナー)

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(長い長い西ストレート、歩くと長すぎて大変。しかも上り)

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(再び130Rへ。カシオトライアングルはもうすこし)

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(130Rから西ストレート方面の夕焼け)

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(カシオトライアングル・シケイン)

シケインでコースウォークは終了。6:00pmまでのコースオープン、時間一杯かけて西コースを一周しました。午前に西コースを1周しているというのに、今度はコース内を全部歩いたことになります。ふう。

時間は6時過ぎですっかり暗くなってしまいました。にもかかわらず物販やオアシスはまだまだ営業中。さすがにラストスパートでお値段半額などタイムセール中です。

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(オアシスの休憩所)

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もちろん救護所などもオープンしてます。そうです、事故がおきるのはこういったときですから最後の最後までオープンしてるのでしょうね。

疲れたこともあり、オアシスで食事をすることにしました。大型モニターではついさきほど終わったレースのリプレイ映像が流れています。このリプレイ映像は昨日と同じく一般開放したグランドスタンドでも見ることができます。

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(グランドスタンド)

ついさっき見たじゃないと思うのですが、意外にも人が入っていました。まあ時間つぶしといえばつぶしなのですが、いい時間つぶしです。席もいいし。

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(ピット)

ピットでは各チームが撤収作業を行っていました。もうほとんどの荷物がまとまっていてあとはコンテナに積み込んで撤収するだけ。こういったところのスピードも流石F1といっていいんでしょうね。こういった風景を見られるのも楽しいです。

この決勝プレイバックは7:30pmまで。ちょっと前に出るとGPスクエアでは・・・

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また佐藤琢磨だーーーっ!!

いやほんと、この3日間、一体どれだけ佐藤琢磨が出たんでしょうね。しかも人がいるわいるわ、むちゃくちゃ多いんです。本当に人気ですね。話題はF1復帰についてで、ファンの声援をうけて改めてF1シートの獲得に闘志を燃やしていました。私もあの走り、もう一度見たいです。応援してます。

さてこのトークショーも終わり、時刻は7:30pm。場内放送で交通情報を流していてどうやら鈴鹿ICから渋滞が発生、渋滞を抜けるまで110分かかるとのこと。この時点で早々の出発は諦め、まったりと夜中出発することに。

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場内ブラブラして懐かしいマクラーレンF1みたり、

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お土産に赤福買ったり、

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ラブプラスやったり、Skypeしたり。サーキットランド内のオープンカフェで自由な時間を過ごしてました。場内は8時で終了のため終わり支度がはじまってソロソロかなと思った時、係員さんがわざわざ

「まだごゆっくりしていってくださいね」

と声をかけて下さいました。この心遣いに、ひそかに感動しました。これだ、これだよ、本当のおもてなしってものは。

さすがに余りにも長居するのも申し訳ないので駐車場に移動。ゲートにはこんな垂れ幕が。

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「また、来年お会いしましょう。」

そうです。富士スピードウェイがF1開催から撤退したことを受け、2010年もここ鈴鹿サーキットでの開催なのです。この不況下、多摩テックを閉園するほどの経済状況の中での2010年のF1開催。F1文化を、モータースポーツ文化を理解し支える心意気に打たれました。

高速道路の渋滞はまだまだ続いていたようなので昨日は入れなかった鈴鹿サーキットに併設されている温泉、クア・ガーデンに入ってくつろいでみました。まあそれでもまだ渋滞が解消されませんのでネットブックを使いブログを更新してみたり。回りをみると結構残っている車もあり、このまま明日を迎えそうな勢いです。

MINI Clubmanの燃費:記録更新! 21.0km/L ([の] のまのしわざ)

まだ鈴鹿サーキットの駐車場なのですw

結局ネットブックで調べて渋滞がなくなった11pmに鈴鹿を出発しました。帰り道の詳細はこちらをどうぞ。

MINI Clubmanの燃費:鈴鹿往復の実燃費は17.5km/L ([の] のまのしわざ)

また別途まとめますが、今回鈴鹿サーキットに来て本当によかったです。