地獄のF1富士:6月中旬に富士スピードウェイを提訴

2008年のF1チケットの予約抽選期間中ですが、2007年地獄のF1富士の訴訟準備は着々と進んでいます。

F1観客130人が来月中旬に提訴(産経新聞) - Yahoo!ニュース

昨年9月に富士スピードウェイ(FSW、静岡県)で開催されたF1日本GPが運営上のミスで十分に観戦できなかったとされる問題で、被害を訴える観客が24日、東京都内で原告団決起集会を開き、FSWに慰謝料などを求める訴えを、6月中旬に東京地裁に起こすことを決めた。原告は約130人で、請求総額はチケット代返還も含め4000万円近くになる見込み。

 原告団は、FSWには観客がレースを十分に観戦できるよう配慮する義務があったと指摘。会場周辺の渋滞でシャトルバスが時間通りにFSWに到着せず、レース前半を見ることができなかったほか、帰りも長い間待たされ、精神的苦痛を受けたと主張している。

惨状を訴えた被害者からの声を聞かず、まともに取り合わなかったツケは法廷の場で払ってもらうことになるでしょう。就業人口の1/6が自動車関係、そして国内シェアが4割という形で国民の隅々まで影響力をもった巨大企業をバックにひかえての訴訟のため、長い戦いが予想されますが、あの日、あの場所で起きたことが現代日本において「一般的」であり、「受容できる内容」だとは到底思えない、金額の問題じゃない、責任をはっきりさせたい、という思いが結集した訴訟となります。ブログが炎上した、

観客が悪い

のかどうかをはっきりさせようじゃありませんか。

さて、以下ブログでは昨年のF1富士の失敗について、ディズニーのおもてなしと比較して分析しています。

おもてなしの極意|ライカで撮る日常

要点をまとめれば 失敗の原因の第一は トヨタ方式の「丸投げ」体質にあると思う。 パーク&ライド(チケット&ライド)という手段をとったなら なぜ、この運営をJTBに丸投げしたのか? しかも実際に案内係として立たされていたのは孫受けイベント会社のバイト君だったのだ。 ろくにサービスの教育も受けていないバイトに任せ いきなり現場へ連れて行って「立って案内するだけだ」と言われて あの状態では、バイト君に同情したくすらなってくる。

(中略)

第二にトヨタ方式失敗の原因は
現場の状況把握能力の欠如である。

下請けに丸投げしているのだから当然なのだ。

(中略)

おそらく富士の失敗も
担当の「万事うまくいっています」という理想どおりの場合だけを想定し
トヨタと富士SW運営幹部が
現場を自分の目と足で直に確認していなかったのではないのか?

去年の惨状だって トヨタ関係者はツアーバスで優先的に脱出し 現場の酷さをトヨタと富士SWの関係者は誰も体験していないのだ... だから、集団提訴される事態となっている。

もし、「今年は万全だ」と自信があるなら
トヨタと富士SW関係者は
一般客と同じ手段で、サーキットに来て欲しいと思う。

去年と同じ失敗をしたくなかったら
提訴している人達の意見に耳を傾け、いち早く和解に応じる事を提案しておく。

プロジェクトマネジメントにおいては、「ポストモーテム」という手法があります。これは終了したプロジェクトに関して、成功、失敗いかんを問わず、プロジェクトにかかわった人が参加して

・何がおきたか

・どうして起きたか

・どうやったら問題を解決できるか

を考えるものです。「何がおきたか」については各個人の目線から事実を報告することが大事で、ありとあらゆる面から見る必要があります。ですから観客、バスドライバー、交通整理をしたアルバイト、すべての人からの報告がいるのですが十分にできているとは思えません。たとえば以下のように事実を改ざんしているのか、認識してないように見受けられます。

富士SWの言い訳・・・・・・って 書き換えましょう。 - ちょっと言いたい・・・言わせて下さい - Yahoo!ブログ

先日 富士SWから今年の開催概要が発表になった・・・・様だ。 ↑興味も無かったが あちらこちらから 通報が来たので ちょっと覗いてみて

開いた口がふさがらなかった

以下 原文を 添削 指導 したい。

本当は全文転載したいところですが、リンク先を参照してください。いかに自分たちの都合のいいように解釈して責任を免れようとしているかが伺えます。

残念ながらいくらブログやネットで事実や導き出される真実を書いたとしても、世間にも伝わりません。こうしている間にも、夢をみて高価なチケットを買おうとしている何も知らない市民がいるかもしれません。

去年の惨劇をしって、それでも毎年いくんだ、多少のことにはくじけない強靭な肉体と精神をもったF1ファンであればいいんです。しかし関東で近いし、ディズニーランドにいく気持ちで参加する人もいるんです。そう考えるときちんと事実を明らかにし、世間に伝える使命が私たちにあるのではないでしょうか。

ディズニーランド気分で行こうという方には予め忠告しておきます。

冬山登山する装備でいらして下さい。富士スピードウェイは標高1200メートルの山を背にした600メートルの高台に位置し、天候は変わりやすく雨、霧が降りやすいです。足元は悪い場所も多く、エントランスからコースまでずっと上り坂。高低差は100メートル以上はあるでしょう。場内で軽く1時間歩きます。見た目はきれいですが、中はまさしく山。水、食料、雨具、防寒具は必須です。悪いことはいいません、女性や小さなお子さん、高齢者の方は遠慮した方が無難です。

昨年のバス待ちの惨状の動画をはっておきます。再生回数は30万を超えました。

高画質版は以下。


【関連エントリー】
F1 日本グランプリ in 富士スピードウェイ 2日目:地獄絵図 ([の] のまのしわざ)

[の] のまのしわざ: f1 アーカイブ F1富士の惨状のまとめ

【関連リンク】
2007日本GPの被害者立ち上がろう。 F1富士被害者の会

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