perfumeの「ヘタウマ」と華原朋美の「ゆらぎ」とTM NETWORK

私の場合はTMが好きで、TK(小室哲哉)が好き。でもTKだけが好きなんじゃなくって、TKのいるTMが好きなんだなあ・・・と感じた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

つい先日Amazonさんから突然のメールが届き、「TM NETWORKの武道館コンサートのDVDが出ましたよ」とのこと。よく私の好みを知っていらっしゃる。即ぽちしてAmazonプライムで次の日には届いたのが昨年末行われた武道館コンサートのDVD。

デビューしてから23年。

私の音楽といえばアイドルか、TM NETWORKかTK作曲。とにかくTKの旋律が好きで一時はTK作曲のアイドルのシングル、アルバムをコンプリートしようかとしてたくらい。逆にいうとそれ以外はからっきし。洋楽とかも全然きかないし、そもそも英語が嫌いだった。聞き取れないし、歌詞みても意味が分からないし。

さらにそもそも私の脳みそには重大な欠陥があるのです。それはボーカルを音としてしか聞けないんですね。つまり歌詞が聞き取れない。日本語だとしてもほとんど聞き取れないし、当然覚えられないんです。声として一応耳には入っているようなのですが、音として解釈されて他の音源と同列に扱われてしまう。だからメロディは覚えられるけど、歌詞はからっきし。100回きいた曲であっても歌詞をほとんど覚えてないのはこのためです。

さらにボーカルの歌が上手い、下手ってのも実は余りわからなくって、というのは歌として聞こえていないから。声、音として聞こえている、もっと砕けていうと波長としてとらえられている。そんなわけでその波長が好きかどうかだけが判断基準で、音程がどうだとかって余り関係がないみたいです。

だから最近youtubeで昔の夜ヒットやベストテンのライブ放送のビデオをみてようやく、「なるほど、こりゃあ歌下手だわ」と気付いたくらい。しかし上手い下手は関係ないから全然問題なし。

ところでマーティ・フリードマンさんが「ヘタウマ」について発言して、私の周辺で物議を醸しています。

[の]忘却のしわざ

―― 実はこの本を読んで、ものすごくお聞きしたかったんですけど、「マーティが選ぶJ-POP極私的TOP40」というランキングがあって、華原朋美さんの曲が…ね。正直、彼女の曲を最初に聴いた時は「プレーヤーが壊れているのか」と思ったんですが(笑)。

マーティ: Perfumeの「ポリリズム」もそうですよ。間奏が、針が飛んでいるかと思った。個人的にはツボだけど、本当に冒険的で、普通の人ならCDプレーヤーがダメになったと思うよね(笑)。そういう曲は、1次元、深く聴かなきゃ楽しめない。でもその1次元さえ踏み込めば、すごく美味しい。

ヘタウマって深くてめちゃ難しいんですよ。だって朋ちゃんにしても、本当は普通に上手いよ。

―― 上手いんですか?

マーティ: 普通に上手いよ。だって僕、実はNHKで一緒に出演したことあるんですよ。実際、リハーサルの時は、普通に上手くって、ちょっとガッカリした(笑)。

 その時は、偶然かなと思ったんだけど、結局、完全に、普通に上手かった。……ということは、CDを作っている時に、本当に細かく小室哲哉さんやスタッフの人たちが、いろいろなテイクの中から、一番美味しいヘタウマを選んで、作り上げたんだと思う。だって普通に上手いだけなら、「なかなか良い曲だね」で終わっちゃうけれど、ああなるともう魔法でしょ。その魔法こそ、ヘタウマ。心の琴線を引っ張って住み着いてしまう、音楽にプラスできるスゴイ魔法なんだね。

これを意図してやったのか、そもそも上手かったのかどうかはともかくとして、共感するのは完璧ではない音という点。つまり音程がずれているのか、テンポがずれているのか。楽器としてのボーカルではなくライブな、人としての声の、音の「ゆらぎ」が心の琴線に触れるのではないかと。

そういう意味でいえば南野陽子の声もものすごい好みなんですね。だからいくら歌が下手だなんだと言われても歌が聴けます。というか歌の上手い下手なんか関係ない。そもそもよくわかんないし。その声を聞いているだけで充足できるからいいんです。

中山美穂もいいし、トモちゃんももちろんいい。森高千里もいいね。中森明菜も最高、まあそもそも歌うまいですが。

てなわけで、女性ボーカルしか基本的には好きじゃないですけど唯一の例外がTM NETWORKなのです。宇都宮隆の声はいい。艶があるというか、それにちょっと洗練されたCDよりも、ゆらぎ感がでるライブがまた格別。

そういうことでコンサートには行けませんでしたけど、このライブDVDでゆらぎのある声を楽しみたいと思います。

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しかし昔あれだけカッコつけてライブやっていたのに、23年たったらMCが長くて、グダグダでしかもお笑いになっているって、いつからコミックバンドになってしまったのやら(笑


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