のまのしわざ

予告どおりスバルへ行ってきました。

実はその前に奥様が気になるというポロを見に、VW（フォルクスワーゲン）に行ったのですがまったくもって相手にされず。初めてですね、ディーラーにいって営業から声がかからなかったのは(^^) 子供があれやこれやのVWの車の運転席に座って楽しんだら、すっと帰ってきてしまいました。やっぱり無精ひげに短パンの親父（自分）に下駄ばきの３歳児、車はスバルR2という出で立ちが悪かったのでしょうか。スバルに行くからにはやっぱりスバルでしょうということでR2をチョイスしたのですけど裏目ぽかったです。

スバルはさすがにR2、快く招き入れて貰えます（当たり前）。担当の営業さんに久々にあい、WRXの試乗を申し込むと今はA-Line（アーバングレーメタリック）ならありますとのこと。はい、ちょうど良かったです。

早速試乗へと乗り出します。カタログの写真どおりのゴテゴテの印象。なんかあっちこっち盛り上がりがあるんですよね、ボンネットとか、フェンダーとか、バンパーとか、トランクとか。まあそれも乗ってしまえば気になるのはボンネット上のエアスクープのみ。元々内装は台形を基調としたシンプルな造形なので好みな方、アルカンタラと本皮のシートやダーク系でまとめた内装は結構OKです。

さて儀式であるシート合わせ。クラッチペダルのストロークは大きく、いったん踏み込みきった位置で合わせたら前過ぎ、そこからまた後ろに若干戻して合わせてみました。ハンドルは大きい印象なのは今が350φのハンドルだからでしょうかね。シフトの位置は若干手前の印象ですが、遠くて届かないよりかはもちろんいいです。上に上げようと意識しているのかシャフトは長めですけど、見た目よりかはストロークは短いですね。ただ何度も１速なのに２速に入れているような錯覚に陥りました。

実はインプレッサで最も気になっていたのがシフトフィール。GC8時代のWRX, WRX STI IIIは友人が持っていたので運転したことが何度かあるのですが、そのシフトの曖昧さがEK9（シビックタイプR）と比較すると顕著で受け入れがたいものがあったのですが、今回のはまあまあでした。そんなわけで運転を始めてすぐに馴染めてます。気になる低速トルクのなさによるクラッチミートのシビアさも感じず、普通に1500回転から2000回転で半クラ使って発進。エンストもなかったです。ただ半クラのフィーリングがよく分からなかったかなあ。

エンジンですけど以前GDBのクスコデモカーに乗せて貰ったときのドッカンぶりではなく、スムースな加速フィール。ただあっというまに2速90km/hとかになってしまうので公道では自制心が強い人でないと運転できませんね。おそらくクスコデモカーはSpecCだったのでしょう。イメージとしては北米仕様の2.5Lターボと同じようなフィールで、トルクが比較的フラットで出始めがマイルドという印象でした。とはいってもやっぱりターボ、高回転NAとはまったく違う特性でアクセル開度とは無関係なトルクの出方は相変わらずです。耳をすませてタービンの回転音を聞いているとなんとなく出てくるトルクが予想できる、みたいな状態でした。

ブレーキはかっちりしていていいですね。足回りも適度に固められていて好みな方です。ただまだ固すぎるという印象ですね、もっと初期のあたりが柔らかくてもよいかと。一番驚いたのはやはりその騒音。エンジン音のあの「ドロドロドロ」といったBOXER音は弱いのですが、ロードノイズが大きく、ゴーシャーという音がひっきりなしです。これはセダンと言い訳できない位ですね。SpecCでは遮音材が省かれているのでもう騒音はどうなってしまうことか。セダンとして日常使うときにはSpecCはありえなさそうです。

そういったこともあってやはり売れ筋はWRX STiで、SpecCは余りでないとのこと。A-Lineは年配の方に買われているそうで、しかしその年配ってのが60代とからしいです。40代とかはもう年配ではないんですね。しかし心配になるのはやっぱりこれだけの性能の引き換えの騒音だったりするのは良いのかなあと。これじゃあSタイヤ履いているのと余り変わりはないと感じました。実際タイヤを見てみるとそのパターンと減り具合を見る限り、かなり高いグリップ性能のようです。

そんなわけで走りはOK、フィールもOK、気になるのは騒音と硬い乗り心地くらい。駐車場に収まっているA-Lineは結構端正で受け入れられるかも、という印象でした。まあすぐには買わないと思いますけど。なによりそのスバルのマニアックさについていけないかも。普通にアクセサリカタログくれて、その中に

「リアLSDリングセット」LSDの60度カム、ロック率を上げる

とか、

「強化デフ、エンジンマウント」

とかあるんです。いくらSTIモデルとはいえ、ディーラーでここまでやっちゃうんですか。

奥様には「ドッカンターボ。燃費が悪い。プリウスがいい。」と今一歩。子供にも「はやいねー」と好評だったのですが、あまり執着しなかったのは青色でもなく、リア羽が無かったためかと。それよりもディーラーにあったミニカーのスロープに夢中になってました。

こんなかんじの。

トミカワールド 峠やまみちドライブ

スバリストへの道はまだ遠く険しそうです。