FT-86のミッションはアイシンAI製: 気になる AZ6・AY6の耐久性

FT-86はアルテッツァの二の舞? 気になるミッションとデフをおさらい ([の] のまのしわざ)の続き。

トヨタFT-86のスバル製水平対向エンジンに組み合わされるのは、トヨタの関連会社でかつ世界のミッションメーカー、アイシン。そのうちMT専業のアイシンAI製とみられています。

アイシン・エーアイ(株) - マイナビ2012

実は、マニュアル車は世界で走るクルマの約50%を占め、欧州では70%以上を占めています。つまりMTは依然、世界から求められているのです。意外な事実ですが、これには二つ理由があります。
一つは、MTの経済性。電子回路を使用しないMTは、AT(オートマチックトランスミッション)に比べ、メンテナンスしやすく、安価に生産できます。今後、巨大市場が予想される新興国にとっては強力なメリットです。例えば、欧州やアジアを中心に輸出される大衆車のほとんどはマニュアル車という事実もあります。

そしてもう一つの理由は、運転する喜び・楽しさ。数字では表せない魅力です。MTはエンジンとドライバーをダイレクトに繋ぎます。アクセルを踏めば踏むだけ加速するリニア感。駆動力を自らコントロールできるクルマとの一体感。MTだからこそ味わえる快感が、世界中のドライバーの心を掴んで離さないのです。それはMTが、クルマの動力伝達系統、つまりパワートレインのなかでも中核を担っている証ともいえるでしょう。

アイシンAIが作っているマニュアルミッションのうち、FT-86に適用できるのはAY6。

マニュアルトランスミション(MT)の専門メーカー アイシン・エーアイ

AY6 変速6速 C.D. 85mm

トヨタ自動車(株)
●レクサス IS
●ランドクルーザープラド
●タコマ
●FJクルーザー

ゼネラルモーターズ社
●キャデラック CTS
●シボレー カマロ

GMホールデン社
●コモドア
●ユート

レクサスISは欧米仕様の IS250、IS220dにマニュアルが設定されているようです。ハイパワーなIS300, IS350には使われていません。

レクサス・IS - Wikipedia

グレード詳細(日本国外販売分も含む) [編集]

IS250:V型6気筒2499ccエンジン(4GR-FSE)を搭載。四輪駆動モデルもラインナップ。欧米向けには6速MTの設定もある。また2009年モデルより「VDIM」が標準装備された。
IS300:V型6気筒2994ccエンジン(3GR-FE)を搭載。中国・ブルネイ・中東での販売。
IS350:V型6気筒3456ccエンジン(2GR-FSE)を搭載。VDIMを標準装備。
IS220d:直列4気筒2200ccディーゼルエンジン(2AD-FHV)を搭載。ヨーロッパのみでの販売で6速MTのみ設定。レクサスブランドを通じて唯一のディーゼルエンジン搭載車でもある。

ISの元祖となるアルテッツァに搭載されていたのはAZ6という変速機。

乗用車用6速トランスミッション|ドライブトレイン関連コーナー|展示製品の詳しい内容|アイシンコムセンター

乗用車用6速トランスミッション
AZ6

搭載車種 アルテッツァ・ロードスター・シルビア

ギア比(ステップレシオ)がおかしいという話はどうやら騒音規制対策だったようです。

gear_mt

1stは発進用に、6thは高速巡航用に、先ずは適切なレシオに設定。そして3rd は、パワーを出すために大きくなってしまった排気音を騒音規制値に適合させるために(騒音測定を行うギアは3速と決まっている)、どうしても高いレシオに設定せざるを得なかった。

1と3と6のギア比を決定したら、2と4と5はその間に適当に振り分けるだけ。この結果、1-2-3 が離れ過ぎ、3-4-5-6 は近づき過ぎという奇妙な設定になったと想像する。

さてここで比較対象となっているRX-8ですが、こちらも前期型ではアイシンAI製を採用。しかし後期型では内製に切り替えます。

マツダ・RX-8 - Wikipedia

マイナーチェンジ
 2008年3月10日、マイナーチェンジされた。

・ 6速ミッションがアイシン製から自社製となり耐久性が向上した。カーボン製シンクロの採用。

SE3P 後期ミッション|メーカーズプロジェクト

って事で、エイトのミッションの話になるのだが

前期MTはどぅも耐久性で貧相(´・ω・`)

そこで、出てくるのが  後期MT!!!

RX-8といえばロータリーエンジン、トルクはあまりなく、高回転ハイパワーなのですが210~250馬力で耐久性が貧相となるとちょっと心配です。

280HP/Reserch

 トランスミッション:アイシン AZ6型6MT &アイシンAW RB-65SN型6AT

こちらの情報では旧アルテッツァ、RX-8等と同じ「AZ6」となっています。

本当にAZ6なのか、それともAY6なのか。そしてAY6だとしたらどれくらい耐久性があるのか、実際のところが気になりますね。

ハチロクに似ていない FT-86は本当に売れるの? パフォーマンスと商品性とターゲットユーザーと。 ([の] のまのしわざ)