高尾山のダイヤモンド富士で宇宙に思いをはせる

富士山の火口に吸い込まれるように沈む夕日。この美しい光景を「ダイヤモンド富士」と呼びます。見えるところでは毎年2回ですが、高尾山は冬至前後の1回っきり。

高尾山ダイヤモンド富士

12月、冬の高尾山山頂から眺める富士山の真上に、沈む夕日。富士山の火口に吸い込まれるように沈む夕陽はどこか神秘的なものを感じさせてくれます。日没は16:30頃、少し早めに出向いて、ゆっくりと夕陽の沈むのをご覧になってください。

この毎年1回きりのチャンスを求めて、多くの観光客が集まります。私もたまたま時間があったので、今年は高尾山のダイヤモンド富士を見に登ってきました。が。

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4pm前に山頂についたのですが、もう先客がギッチリ。立錐の余地もありません。


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この混みっぷり、相当なものじゃありませんか。写真をとるなんてムリムリ。そこでちょっと場所を移動し、人のいない場所へ。そこは木の枝ばかりでしたが、なんとか眩しい夕日を富士山が飲み込む様子がみられました。

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枝ばかりですね。

沈んだあとはこんな綺麗な夕焼け空が。

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空いた富士山が見えるスポットに移動して、ようやく綺麗な写真がとれました。じ~んと余韻にふけっちゃいますね。

いや夕日ってすごいです。普段の生活の中では人間社会の軋轢とか不条理とか感じていちいちそれに憤ったり、悲しんだり、世の中が悪くなっているなんて思いながら生きているわけですが、この日没、しかも富士山に沈む夕日。この瞬間、生きている空間、場所が大宇宙の中の地球にあり、地球が自転して太陽の裏側に隠れる瞬間。それを感じ取れるわけです。

さらにこの高尾山でみられるダイアモンド富士、つまり富士山に落ちる夕日はこの冬至ピッタリの1回だけ。富士山と高尾山の位置関係、そして冬至という地軸の傾きの極大点が一致する点。こんな偶然は一体なんだというのでしょう。高尾山周辺に同じくらいの山はたくさんありますが、高尾山のように霊験あらたかで、天文学的、風水的な場所もそうないのでは。さすがはパワースポット高尾山。

宇宙的見地にたってみると、いかに我々の生きている時間が一瞬で日常が些細なことか。島本和彦先生の言葉を借りるならば、

逆境ナイン

「星か…この宇宙のどこかでは今もお互いの星の運命をかけて壮大な宇宙戦争が行われているんだろうなぁ…それに比べりゃ、たかが野球!まだまだ…まだまだ…!どうにでもなるさ…!なあ、宇宙よ!!」

「どうにでもなるさ…なあ宇宙よ」です、はい。

とまあ意識を一瞬で銀河系に飛ばせるのがこのダイヤモンド富士なわけです。3年前にとった映像でもお楽しみください。

思いがけず「ダイヤモンド富士」を見ました ([の] のまのしわざ)

ここでもうちの子が名言をいってます。

「だんだん上に上がってくる、富士山が」

日が沈むんじゃなくって、地球が回っているんですよね、なあ宇宙よ!



ダイヤモンド富士 | 見どころや魅力から探す | 関東の富士見百景

ダイヤモンド富士とは

富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景が見られることがあり、この現象をタイヤモンド富士といいます。富士山と光輝く太陽が織りなす光景は、まさに自然の芸術といえます。

富士山が見える地域なら、どこからでもダイヤモンド富士が見られるというわけではありません。富士山が東か西の方向に見える場所で、気象条件がよければ、年に2回、ダイヤモンド富士が見ることが出来ます。ここでは「関東の富士見百景」選定地点で、ダイヤモンド富士が見られる地点を紹介しています。


ダイアモンド富士は関東付近であれば、結構みられます。皆さんも是非チャレンジして下さい。
天気によって見られないことも多いので、見られたらほんとラッキー、幸運が舞い込みますよ。


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紅葉の高尾山は綺麗かつパワースポットで大混雑! ([の] のまのしわざ)

逆境ナイン!な確定申告:たかが確定申告、どうとでもなるさ、なあ宇宙よ! ([の] のまのしわざ)

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