のまのしわざ

モータースポーツ3連戦、3日目はスポーツランド信州にてFD3S RX-7でダート走行です。しかもシェイクダウン。

（DC2に乗るOさん）

勝ってくるぞと勇ましく～

やる気だけは十分ある、ダートラ同好会の面々。ロータリーだし、ツインターボだし、FRだし、マツダだし、もっとも難儀な車を選んでいるという自覚が足りない中、初のダートラ走行です。

私自身は10年以上前にEP71 スターレット、GA2シティ、AE111カローラレビンで丸和と野沢を走ったことがあります。スターレットのときは危ないからといってわざわざターボのモードをHiではなく、Loにしたほどのビビリです。そんなわけでシーケンシャルツインターボっていや過剰ですね。

とりあえず形が変わる前にパシャリと記念撮影。証拠写真という風情ですが。

さて今回走行するのは3人。Oさん、Hさん、そしてNさんである私です。走行順はこの順番。

信州ということでコース幅も広くなく、タイトなコーナーが連続するテクニカルコース。さてさぞかしびびりながら走行すると思いきや走行後の感想が、

「たのし～～～～～」

えっ、それが第一声？

（SW20に乗るHさん）

Hさんも

「いや～、バンクがあると車って自然に曲がっていくんだねえ」

バンク？　轍のことかな。轍はそうですね、タイヤがはまれば自然に曲がるけど、轍なんてあったっけ？

ちょっと不思議な感じですが、とにかくみんなニコニコと楽しそう。私は信州は走行したことはないものの、全日本ラリードライバーや全日本ダートラドライバーの本気走行、しかも夜の同乗走行を体験していてあの恐怖（？）が脳裏がよぎります。ギャラリーコーナーへの突っ込みとか、本当に心臓飛び出そうですよ。

そんなわけでアクセルもあけられず、ブレーキもあんまり踏めずのダラダラ走行。

そんなんじゃ車の挙動なんてでるわけもなく、終始安定してハンドル切ればまがるし、アクセル踏んでもリアに荷重がのってトラクションにかわるという非常に簡単仕様。おお、こりゃあ乗りやすいですよ。

午前は手探り状態で3本を走行。お昼休みは朝と同じく埃防止のため散水が入ります。

散水後はコースのうえにネチャネチャの泥粘土ができてしまうので、滑りやすくなります。当然FRはもっての他。4WDやFFが搔き出すまでは我慢の子。

（前田さんの走行）
FRマイスター、AE86を駆る前田さんにFD3Sを試乗してもらい、悪くないんじゃない？とのお言葉をいただき安心して午後のアタックです。午後は午前と逆順、私から。

GPSデータロガー、DriftBoxを装着、タイム計測もバッチリ可能になったのでこれでタイム出したるとばかりに意気込んでスタート。ギャラリーコーナーを無事ぬけて、次の右コーナー・・・

ア、ア、ア、アンダー

まがんねー、どうする？ブレーキだよ、ブレーキ。なにはなくともブレーキ。

ということでコース上に停止。島まわりだったので土手にぶつかることもなくバックギアに入れて走行再開です。

ととと、今度はオーバーステアだよ、おーばー！

力みすぎたせいでしょうか、あれだけ素直にトラクションにかえていたのが嘘のようにリアが逃げます。路面？スピード？荷重？

とにかくわかったのは「慎重に」ってことで、なんとかゴールまで車を運びます。

次の走行はHさん。自分がバックギアを使ったことを伝え、「十分に気をつけてくださいね」と念を入れます。

さあ、Hさん、エンジン音も高らかに、スタート。いい調子で１コーナーを曲がり、さてギャラリーコーナーへのアプローチ・・・

ぐわぁぁぁ、もくもくもく！！！

見事に外側の土手に登ってるじゃありませんか！あああ、だからいったのにぃ。

ギャラリーコーナーに戻ってくると、やっぱり車の形が変わってます。うわーい、やっちまったーい！

そのままゴールまで走り切り、パドックへ。

まずは実況見分から。みるところアンダースポイラーがひしゃげ、バンパーがおされてフェンダーまで歪んだようです。涙にうちひしがれるHさん。

最初ずれていたアンダースポイラーを「気になる！」といってKくんが綺麗にしたのですが、見事粉砕されてしまいました。最初からこうなるから気にしなければいいといったんですがw

右フロントタイヤもごらんのとおり、タイヤとリムの間に土がつまってしまいました。これだといつ空気が抜けるかわかったものではないので、交換です。このタイヤは一度ホイールから外して綺麗にしてから組みなおせばまた使えます。

オイルクーラーが押されたようですが、液漏れなどはなし。大クラッシュにならずラッキーでした。

アンダーガードにつきささったアンダースポイラーを抜き出し、フェンダーを手で叩いて補修作業も無事完了。タイヤホイールは別の15インチのものを装着しました。

ところがここで問題発生。

ホイールが干渉しているではありませんか。

ホイールの内側が削れています。そもそも15インチホイールのクリアランスはぎりぎりでしたが、どうやら長いダート走行の間にホイールが歪み、局所的にナックルアームにぶつかるようです。これは事前の確認もれでした。

その後色々と検討したのですが、無理して走行することもないだろうとなり、今回の走行はこれにて終了。大事に至らず本当によかったです。

ところでHさんいわく「イケる（曲がれる）と思ったんだけど」だそうで、だいたいのクラッシュの場合みんなそういいますね。走行前あんなに慎重に、と言ったんですけどねえ。

ほら、こんなにまっすぐ突き刺さってるし。

DriftBoxのデータにもきっちりとラインが「くの字」として現れています。

データを見る限り、ブレーキは踏んでいたようですけどタイミングが遅く、フカフカにのってしまってターンインができなかったようですね。

ところでバンクの件ですが、バンクとはどうやら土手のこと。つまりこの斜めの土手に乗り上げて回っていたそうです。いや、大事に至らずに幸い。

ダートやラリー屋さんの感覚ではこの程度はクラッシュのうちに入らず、なので無事帰れたのでヨシとしましょう。とはいえ、車は壊さず、ターンインはお早目に。

走行距離、燃費はサポートカーのMINI Clubman Cooper Sのもの。
ODD 0km （いつものガソリンスタンド）
2:10am 起床
2:40am 出発
3:20am Group4到着、荷物搭載
3:40am Group4出発
大泉から関越-上信越道
7:10am頃 現地到着

11:30am頃近くのコンビニへ往復

ODD 261km （燃費計）15.5km/L

4:00pm 帰途につく
5:00pm 横川SA。釜めし（夕飯）
（燃費計）16.0km/L
5:35pm 横川SA発
5:50pm 下道へ
6:30pm 吉井IC付近
10:10pm Group4着
11:00pm 自宅到着
ODD 482km/帰路221km （燃費計）14.9km/L

さて前途多難ですが、なんとか無事スタートを切れました。関係各位のご支援、ご協力のたまものです。どうもありがとうございます。ご期待にこたえるべく頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。

特にガレージグループ４の佐藤社長、ありがとうございました。

Garage Group4: ＭＳトレーニング　ＩＮ　信州！５月３日

今回デビューのグラベル同好会のメンバー・・・カーシェアリングが流行るかな？各自予算分担しながら１台所有でグラベルを・・楽しいんじゃえーとうことで、「安全に帰還」することが最大のミッションのパイロット達・・・「あぶねぇ～」なんて場面もありましたが、一番は各自久々のドライビングを楽しむことで最高の笑顔が炸裂していたことでしょうか。なんでＦＲなの？「かっこいいから！」うーん単純が一番楽しいかもです！グラベル面白いでしょ！次の目標は大会デビューがミッション２です！がんばれー！

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