New Audi S4 & A4 Avant 2.0TFSI quattroに試乗しました(その3):小人さんのしわざ

New Audi S4 & A4 Avant 2.0TFSI quattroに試乗しました(その1)(その2):エンジンもいいけど、Sトロニックもねの続きです。

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さて新型アウディS4(B8)とA4アバントクワトロの2.0TFSIに試乗させていただいたわけですが、どちらの車も完成度が非常に高く、まさにプレミアムでした。これを言葉に表現するのが凄く難しくて、とにかく最初に出たワードは

「凄い」

でした。なにがどう凄いのか言葉にできないんですけど、とにかく凄い。

加速性能よし、コーナリングスピードも高く、ハイパフォーマンスで足はしなやか。ゴツゴツしてない、角がとれた感じ。ステアリングも軽々しくもなく、重過ぎるわけでもないです。コーナーでは車体の重さは感じるがブレーキもきっちりきくし、コーナリングは狙いどおりのラインをとおれて、まさに運転がうまくなったような感じ。なにもかもが洗練されていて、自然なので言葉が出てこないのです。

そして次に乗ったAudi A4 Avant 2.0TFSI quattroは、S4に比べて随分違うことを予想していたのにも関わらず、乗り味は遜色なし。加速性能もターボと7速Sトロニックをうまく活用しているためパワーは十分で、ツインクラッチのダイレクト感ある加速感はすがすがしかったです。

この「凄さ」はどうやって実現しているんだろうと色々考えた結果、出た結論は

小人さんのしわざ

でした。

車は普段もう乗りなれていて、まっすぐ走るのが当たり前、曲がるのが当たり前、高速走行もこなし、しかも壊れないのが当たり前になってます。

しかし考えてもみてください。対面通行の一般道で対向車があるときに、ラインがちょっとズレるだけで簡単にセンターラインをはみだし、正面衝突するはずです。しかし実際には事故はほとんど起きていません。事故をしない確率を考えると、もうこれは「奇跡」といっていいほどです。

この「奇跡」を支えるのが、小人さんです。

車の中には働きものの小人さんがいて、ドライバーがハンドルとアクセル、ブレーキを操作する毎にあっちこっちの小人さんがお互いにゴニョゴニョと相談して、あれやこれやと影でこっそりとお助けしてくれます。そのおかげで車はドライバーが思ったとおりの場所を正確に走ります。

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(スポーツデファレンシャル)

特にアウディS4の中にはその小人さんがむっちゃいて、しかも無口で超シャイなので普段はその存在を気づくことができません。まるでそこにいないかのようです。そういう意味ではいわゆるできる「執事」みたいな存在かもしれませんね。

ドライバーが操作するのは1つの丸いハンドルと、2つのペダルのみというのはどの車(オートマ)でも万国共通です。その中で大きな価格差があるというのは、結果的にはこの小人さんにお支払いする給金みたいなものでしょうか。車を買うのは、車に住んでる小人さんを同時に雇うことでもあるのです。

アウディは今年で創立100周年を迎えるということですが、ドイツで100年の歴史を刻むということは幾多もの困難を乗り越えているはずです。その間途切れずに連綿と続いているということは、代々執事の家系が世襲で仕えているというイメージでしょうか。そのためにもはや「そこにいる」ということを気づかせることもなく、さりげなく補佐して事前に危険を察知、回避させているかのようでした。

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(アウディドライブセレクト)

ですからアウディドライブセレクトをはじめとする最新ハイテク装備もその存在を意識することなく、結果的にもの凄いハイパフォーマンスを誰でも引き出せるのだと思います。

小人さんの詳細を知りたい方は、サイトやカタログをぜひどうぞ。

(まだもう少し続く・・・)

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