New Audi S4 & A4 Avant 2.0TFSI quattroに試乗しました(その1)

つい先日、機会があって(B8) New Audi S4を試乗させていただきました。同時にNew Audi A4 Avant 2.0 TFSI quattroも試乗したので、これから数回にわたって試乗記をお送りします。

DSC_8953

まずは気もそぞろになってしまう、New Audi S4から。普通は美味しいものを後にとっておくそうですが、私の場合はもう最初っからメインディッシュへ行きました。そして行き先ですが、今回のロケーションは箱根仙石原だったので、少し足を伸ばして、芦ノ湖スカイラインへ。

最初はとにかく慎重に慎重に。ゆっくりというよりも、微速前進。慣れない車は最初、本当に怖いんですよね、特にハイパワー車は。しかしつぎはぎだらけの別荘地の私道をゆっくり走ってみたところ、全然普通。そして後で言われて気づいたのですが、DSG、今はSトロニックと呼ばれているツインクラッチのオートマの半クラッチも滑らかで、まったく普通のオートマといっていいくらい。

そして電子制御大好きな私としては早速「アウディドライブセレクト」を試してみました。comfort、auto、dynamicと3つあるのですが、基本のautoからdynamicに変更すると足回りだけではなく、シフトスケジュールも変更されてとたんにレーシーに「ファン」とヒール&トー、、、といっても機械に踵もなければつま先もないのですが、シフトダウンして低いギアで加速に備えてくれます。

足回りも電子制御サスペンション、「可変ダンピングコントロール」というもので、簡単にいうと固くなるのですが、それでもゴツゴツ感はなく、しなやか・滑らか。まあ乗っていった車がF20kg, R23kgのハードなスプリングレートだったのでこの辺の感覚は麻痺していたと思われますが。

街中から、芦ノ湖スカイラインに入ってからさあ、お待ちかねのフル加速です。「アウディドライブセレクト」はもちろんdynamicにセット。運転席の窓は全開にし、右後方から軽い「ブロロロ」という排気音が聞こえてきます。前方クリア、アクセル全開!

・・・

はやっ!すごっ!

タイヤのスキール音もなければ、エンジンの過大な音もないし、排気音が炸裂するわけでもないのに、この上り坂でなんでこんなに加速しちゃうの!? という感じ。どれくらい加速が鋭かったかというと、先行していたスポーツバイクに追いつくくらい。

まあとにかく、想像よりも短い時間である程度の速度域に達してしまうんですよね、理解がついていかないくらいに。

そして迫り来るコーナーは左足ブレーキを使い、ギュッと減速。加速しすぎなので減速もしっかりしないといけません。事故が怖いので、いつもよりもたくさん減速しました。さすがに重量級なのでその慣性は強く感じるのですが、きっちり減速します(って当たり前?)

CIMG0338

そしてコーナーでは確かな手ごたえのハンドリング。ハンドル切り足していっても思ったとおりのラインに乗せられます。ここでも重量による慣性を強く感じるのですが、外にふくらむことなく曲がります。この点はMINI Clubman Cooper Sが軽量にかかわらずFFということもあってか、外へ逃げようとするのと対照的。なんでも電子制御のスポーツデファレンシャルが後輪外側を増速する機構があるので、それも寄与しているんじゃないかという話ですが、よく分かりませんでしたが、とにかく結果としては、、、

芦ノ湖スカイラインには秘密の近道がある?

あっというまに遊覧ヘリポート乗り場についてしまうんですから。あれー、こんなに短かったっけ、という感じです。この後、New Audi A4 Avant 2.0TFSI quattroに乗り換えて、友人がゆっくり運転するNew Audi S4の後について走ったのですが、そのときは普通に長い芦ノ湖スカイラインでした。もしかして私が運転していたとき、New Audi S4は異次元空間に迷いこんでいたのかもしれません!?

(続く⇒New Audi S4 & A4 Avant 2.0TFSI quattroに試乗しました(その2):エンジンもいいけど、Sトロニックもね

DSC_8957