あの、夢のようなライブがDVDで甦りました。予約していたPerfumeの武道館ライブ「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」のDVDが到着。
Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』
Perfume
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■Perfume 武道館ライブ:直前グッズレポート(ガチャガチャ) ([の] のまのしわざ)
■Perfume 武道館ライブ:参加してきた! ([の] のまのしわざ)
■Perfume 武道館ライブ:記憶がとぶほど空を飛んだ ([の] のまのしわざ)
すでにNHKで一部放送されていますが、今回のは当然ですが完全版。ディスク2枚組で、1枚目がライブ、2枚目は特典ディスクになっていてその内容はなんと・・・
2008年度版の道夏大陸!!
オフィシャルなだけに映像はオリジナル未公開映像で、さすがの完成度です。しかも道夏をイメージしたのか、ちゃんと右上に「ドーナツ」を連想させる、ワッカがくるくる回っているのですよ。
道夏大陸なだけに、もちろん泣くポイントもきっちりと押さえています。ティッシュ必携ですよ。
最近はユーザージェネレイティッドなコンテンツの完成度がかなり上がっていますが、ワンルームディスコのPVをみると、プロはプロでさらに完成度があがっていると感じます。みる方としては嬉しい限りですね。
さてライブを見返して新しい発見があったのが、これはコンテンツじゃなくって、コミュニティなんだなということ。
「新世紀メディア論:新聞・雑誌が死ぬ前に」はメディア再生の福音となるか ([の] のまのしわざ)に「コンテンツはコピーされる。コミュニティはコピーできない」といったことが指摘されていたのですが、まさにそれです。
Perfumeという三人組のユニット、中田ヤスタカの音楽といったものはいわゆるフォロワーを生み出すことが可能です。つまりコピー。
しかしライブをみると、いやライブをみないと分からないのですがライブはPerfumeと同様、観客がライブに参加していて、Perfumeと観客がコミュニケーションをしているのです。
見せるだけの立場と、見るだけの立場、という一方的なものではなく、お互いが勇気を、元気を与え、それを返してというキャッチボールができています。このコミュニケーションがコミュニティをかたどり、Perfumeならしめているのですね。
コンテンツはコピーされるが、コミュニティはコピーできない。
Tumblrもコンテンツはブクマと大差がないように思うのですが、follow/followerで形成されるコミュニティは独特で、結束が強固です。
tumblrってとてもいいものだよ!といううるわしいメディア実例:[mi]みたいもん!さて、なぜここまで早くみなが行動するか? それはtumblrのdashboardを通じて、すでに信頼関係ができあがっているからなんです。 この2年、われわれタンブリスト&ブロガーは伊達に日々黙々とdashboardにダイブしていたわけじゃありません。 そして、2年かけて生まれた信頼関係は、こういう何かのスタート時に形として現れてくるわけです。 さらにここにtwitterも加わると、物事はさらに見えやすくなってくると思います。
さきほどのPerfumeの例をtumblrで言い換えると、こうでしょうか。
postするだけの立場と、読むだけの立場、という一方的なものではなく、お互いがentryを、postを与え、それをreblogというキャッチボールができています。このコミュニケーションがコミュニティをかたどり、tumblrならしめているのですね。
これからの時代は、コンテンツとコミュニティ、この両輪なんでしょうね。
[Niche Media Lab : ニッチメディアラボ: 『新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に』発売]
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