ハイブリッドエンジンや燃費については「シビックハイブリッド:実燃費とホンダの考えるハイブリッドとは」で書きましたが、今日はそれ以外の実用性やハンドリングなど走行インプレッションを。
・スタイリングはふつーのシビックと同じ
どこからどうみてもふつーのシビックセダン。ハイブリッドであることを意識させません。これはいいのか悪いのか、微妙ですね。
・トランクは容量タップリ
トランクはごらんのように大容量。奥行きも幅も高さもタップリあって、フルサイズのスーツケース1個と一回り小さなスーツケース1個を横に入れることができました。3人での旅行でなら十分な容量です。特にバッテリーが収まっているのがリアシート裏なのですが、それを意識させないほどの容量です。これが例えばレクサスGS450hだとトランクの半分がバッテリーとなって、スーツケースは無理、ゴルフバッグを2個積むがギリギリというのと比べると、ずいぶんと「ふつー」です。
・内装は未来的
多少プラスチック感が強い操作系ですが、メーターパネルはデジタル速度メーターと、アナログタコメーターを使ってうまく視認性と未来性をバランスさせてます。ちょっと若いひと向けといった印象ですが、私は好きです。
・軽快なハンドリング
シビックハイブリッドのもっともすばらしいのがハンドリング。車高は低く、ワイドな車幅。重心は低くてステアリングどおりに車がすーーっと曲がってくれます。ロール感も弱く、足回りが硬いわけではないのですが、とてもしっかりした手ごたえ。おかげで山坂道もストレスなくグイグイ曲がりました。
感覚的にはオデッセイと同じハンドリングで、オデッセイよりも400kgも軽く、そして重心がもっと低く、リアの長さと重さを感じません。オデッセイ・スポーツセダンというと分かりやすいかもしれません。直線は余り速度を出さないので地元車に追いつかれがちなのですが、コーナーに来ればこっちのもの。左足ブレーキを駆使して高速コーナリングであっという間にぶっちぎりです(おいおい)。
前回Edix(4WD)では峠道で地元民においていかれて、挙句は道を譲ったということを考えると、このシビックハイブリッドは素晴らしいです。さすがはシビックタイプRと同じシャーシです。
・乗り心地とリアシート
余りに昼間眠く、奥様に運転を任せて珍しくリアシートに乗ってみました。膝元の空間もあり、ヘッドレストもいい具合でこれはなかなかにして快適。乗り心地は結構固めなのですが、路面がよければ問題なし。多少荒れた路面やアスファルトの継ぎ目では硬さを感じますが、ピッチングはよく抑えられているような印象です。そういった意味でもスポーティです。
・やっぱりホンダ車はなじむ
シビックハイブリッドは動力性能は全然優れていないのですが、ハンドリングはスポーティ。動力性能をもっとあげて、スタイリングをタイプRにすればあっという間にハイブリッドスポーツの出来上がりですよ。なにかそういう可能性を感じさせる、とても使い勝手のよいスポーツセダンでした。
また操作系、特にステアリングの(ホンダ特有の)軽さや、ブレーキペダルのストローク感。踏むストロークに制動力が比例する感覚はとても馴染みました。今年の1月からずっと左足ブレーキを使っているのですが、100km/hからの急制動できちんとロック間際のコントロールができたほどです。
羽田に戻ってきてMINI Clubman Cooper Sに乗り換えたときにはそのハンドルの重さ、ダンパーの硬さ、特に伸び側が硬くてロールをしなく、アンダーが強いハンドリングを再認識しました。MINIのブレーキがカックン(ストロークが少なく、突然制動力が上がる)ブレーキなのは未だに馴染めません。速さやスポーツ性ではもちろんMINIの方が圧倒的なのですが、シビックのあの軽快さはまたMINIとは違って好きです。
やっぱりなんだかんだで15年もホンダ車乗り継いでいますからね。ホンダのバイクを入れるとさらに+2年でした。アイラブ・ホンダ。