LEXUSが意外にも好印象な件

いきなり餡蜜です。恐るべし「LEXUSのおもてなし」。

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今日はダイレクトメールでハイブリッドのGS450hを含め、LEXUS全車試乗車をそろえていることを知ってちょっと寄ってみました。今回の目的はもちろん世界初のFRハイブリッド, GS450hです。

試乗はなんと「高速道路の高速試乗」が売りだったのでもちろんそれを望んで八王子ICへと向かったのですが、その途中が渋滞していたことと、後ろの息子が

「おなかすいちゃったよ」

と言いだしたために高速試乗を断念。この先の渋滞路や高速でぐずりはじめたらハイブリッドの加速どころの話ではありませんので。仕方なく八王子市街を回ってディーラーへと戻りました。

まず感じたのがハンドルとサスペンションの動きがスポーツカーのそれに近いこと。トヨタの高級車といえば「ぽよんぽよん」としたイメージでしたが、ヨーロッパ車のような質実剛健な動き。足回りはかちっとしていてよく動きますし、ハンドルはどっしりしていて軽くなく、適度な操舵感。まあ平たく言うととても1.9tの5m近い車には思えないということです。軽快な動きにまず「おや?」。

次に加速感。アクセルを本当に軽く一ふみ、しかもおそらく1cmくらいしか踏み込んでない状態であっという間に60km/hになり、あとはほぼアクセルを踏まずに巡航可能。こちらも1.9tの5m近い車には思えません。

運転席の雰囲気も完全にドライバーズカー、エンジンも鍵を入れてまわすんではなく、キーレスエントリーのカードキーを身に着けて中に入って(ブレーキを踏みながら)ONボタンを押すだけ。しかも押した瞬間エンジンはかからず、電源がONされてイルミネーションが輝き、ハンドルが定位置へと移動するというもの。これはまさに、

「す、すごい。エネルギーゲインが3倍以上ある」

と言いそうになる位ガンダムチック。タコメーターもなく、その代わりにCHARGE, ECO, POWERの領域が分けられたハイブリッドシステムインジケーターと呼ばれるメーターが配置。そしてナビ画面は充電状態、エンジン出力、バッテリー残量の状態がリアルタイムで表示されるエネルギーモニター表示が可能で、これだけで「サイバー」な雰囲気満載です。

パワー制御のインターフェースはアクセルとブレーキの2つしかないのに、エンジンと無段変速ギア
、モーターと2段変速ギア、ジェネレータを統合的に制御してこのパワフルで高燃費の走りを実現しています。適宜切り替えているのですが何のショックもなく、その違和感の無さにびっくりです。エンジンは元々静かなのですが、モーター駆動のみのときなんてエンジンがかかってないものだからまさに電気自動車。エアコンの噴出し口から流れる風切り音の「サーーー」という音が最も気になる位です。エンジンが始動するのも自動で、しかもそれが分からないんです。よく耳をすませると遠くからかすかにエンジン音が聞こえてきて、そしてエネルギーモニター表示で確認できる程度です。もちろんバッテリー残量があればすぐに静止してしまうんです。なんて怠惰なエンジンなんでしょう(^^) そしてそのおかげで燃費は我がエスニセンよりも、オデッセイよりもいいわけです。0-100km/hが6秒以下とエスニセン並みの加速力をもってこの燃費となると、トヨタの科学力に脱帽です。

次回は高速道路でのフルパワー加速と、この静粛性の中で聞くオーディオがいかがなものかを確かめに行きたいです。

さてディーラーですが、意外と親しめました。最初は敷居が高いかなとも思っていたのですが、出迎えてくれた人たちがスマイルがよく似合うタイプの人を厳選したせいか、癖がないいい雰囲気の方ばかり。普通にお話も出来ました。店舗は新規だったのもありますが、敷地もこの地域では最も広いという話で、とても開放的な雰囲気でした。オーナーズラウンジが常設されていたのも印象的です。トイレもホテルのような作りで、子供のおむつ換えシート付きのバリアフリートイレが男女トイレとは別にあったのもポイントが高いです。残念ながら分煙がどうなっているかは分かりませんでしたが、私が行ったときは喫煙している人は見当たりませんでした。

最近のディーラーは子供を遊ばせる場所があるのですが、このディーラーにはありません。私の知る限り、BMWとVOLVO(どちらも世田谷)も無かったですが、メルセデスのディーラーにはありましたね。あの原色赤青黄色で構成された子供コーナーとレクサスのブランドイメージである黒と白のシックなデザインとはあからさまに合わないので、まあそれでよろしいのではないかと思います。

写真のように桜湯とあんみつを頂いたのちにお暇したのですが、帰りがけにさらにお土産まで頂いてしまいました。名古屋名物のういろうが入っていてドッシリと重量感溢れるものを想像したのですが、普通にキャップとポーチと軽いものでした。子供がなぜかキャップを気に入って今日は一日それを被っていたそうです。今度エスニセンに乗るときにレクサスキャップを被ります :)

最初「ははーん、俺はおよびではないな」と思っていたのですが、450hに乗って俄然興味が沸いてきました。

のまのしわざ:下流社会と車社会

おそらく450hは従来の高級車の購買層には受けないと思います。なぜなら

ゴルフバックは1個しか載らないから!

NSXですらゴルフバックが2個のることが条件で開発されてしまうくらい、この価格帯ではゴルフバックの搭載はマストなわけですが、がんばって2個がギリギリとのこと。4シーターゆったり乗れるセダンで2個というのは許されざることでしょう。これはハイブリッドの要であるバッテリーがトランク容量を狭めてしまった結果とのこと。そうなるとやはり私のようなテクノロジー大好き30~40台でゴルフよりもラジコンな世代がねらい目です。そういう意味ではGSよりもISで出して欲しかったかなあと。でもISの後部座席狭いしなあとか、色々考えてしまいますが、とにかくこのアーキテクチャは次世代のもの。電動ラジコンラブな人にはこのモーター駆動の450hはテクノロジーがすでに娯楽です。

関連リンク:
最強・最速のハイブリッド

免許とりたての頃から数年間ずっとドライバーという雑誌を買っていたのですが、その頃によく読んだ記事のライターさんのブログです。最近はライターさんがブログをやって、ただで(?)記事が読めるってのが時代ですね。

LEXUS GS

なんべんもいいますが、車系のサイトってなんで必ずflashなんでしょう。flashなんて業者が単価を上げるために使うレトリックであって、ユーザーが探すのは"skip"というリンクなんですよ。同じことはソニーのサイトにも言えます。過剰なflashがかえってwebのユーザービリティを下げているという現実を認識してほしいものです。