BMWエンジンのオイル交換をしなくていい理由

MINIのオイルは2万キロ走行、または2年間交換しなくていいそうで、慣らし運転が終わってもオイル交換不要だとか。

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一応メーカーのいうとおりオイルを交換しないことに決めたものの、どうにも腑に落ちないのでまた調べてみました。

正確には

「オイルを交換しなくていい」

というよりも、

「オイルの寿命が来るまで交換しなくていい」

ということでした。以下その理由です。

オイルサプライヤー、BP社のHPから。

BP メカニック講座/BMWのエンジンとエンジンオイル

BMWのエンジンオイルの交換時期は、走行条件や運転の仕方によって変わるのです。つまりエンジン回転数や燃料消費量などなど各種の運転条件をコンピューターでチェックしていて、それらの結果からエンジンオイルの交換時期を判断しているのです。したがって劣化が早くなるような運転をすれば交換時期は早くなり、オイルにとって良い!運転をすれば交換時期は延びるのです。

このBMW車のエンジンオイルには、もうひとつ特別なことがあります。それは、必ず「100%化学合成オイル(ロングライフオイルと示されているケースもある)」を使うことが条件になっている点です。粘度は他車と大きな違いはなく、SAE0W-Xまたは5W-X(Xは30、40など)が指定されています。

これによるとエンジンの稼働状態をモニタリングしていて、適切なオイル交換時期をお知らせしてくれる機能が備わっているのでした。

そしてもう一つは安価な鉱物油ではなく、100%化学合成のロングライフオイルの使用が大前提であること。

Yahoo!掲示板 - メンテナンス - みんなオイル交換しすぎ(笑)

オイル劣化の進み具合は、オイル温度とエンジン負荷とに左右されるので、ベンツやBMWなどドイツ車の一部では、車載コンピュータでそれらを常時監視し、オイルの劣化度合いを演算して、寿命が来たと判断されるときには、警告灯によってユーザに知らせるなど、非常に合理的にオイル交換を指示するものもあります。 日本車は全て走行距離と年月で単純に交換時期を表示していることから、真夏の高温時に山岳路を走行するなどの厳しい条件もある程度想定して1.5万km(平均時速25km/h×600h、100℃程度)が設定されているのです。

日本車がもっと短い間隔でのオイル交換が指定されているのは、単純にこの「ロングライフオイル」が指定されてないためと、すべての車に車載コンピュータが搭載されていないから。商用車のように激しく走行する車でも問題がないように一様に記載するとすると、確かに短くなりがちです。

一方でこういったことも言われています。

25,000Kmもオイルが持つなんて納得できない

まず、BMWのエンジンです。

BMWのピストン特にピストンリングは日本車では考えられないような精度で研摩され製造されています。また、コンロッドは鍛造であるため、摩擦による鉄粉がほとんど出ません。鋳造は熱で溶かした金属を型に流し込んで作るという製造方法ゆえ、金属の密度が低く、極端に言うとちょうど軽石のような空気のつぶつぶが入っている状態のため、摩擦には極めて弱く、とても もろい のです。

そして、日本車の多くのコンロッドが鋳造なのです。

それに引き換え、BMWのコンロッドは鍛造のため、とても堅く、摩擦にも強いのです。また、ピストンやピストンリング等を時間をかけ、極めて高い精度で研摩しているので、摩擦による鉄粉が出ません。BMWが多くの日本車と違い、新車登録から1,000Kmや2,000Kmでのオイル交換を必要としないのは、このためなのです。

ピストンリングの精度とコンロッドの製法の違いがあるそうです。

そういうわけで、車載コンピュータがピンポンとお知らせしてくれるまではほっておこうと思いました。やっぱりサーキット走行とかすると短いタイミングでお知らせするようになるのかなぁ。