カメラ付き単焦点レンズのセットはどうだろう

自分も含めて最近「カメラ熱」というのが随分と流行しているようです。コンパクトデジカメはもちろんデジタル一眼レフ、カメラ付き携帯、カメラ付きPC、カメラ付きPDA。今やカメラはマニアな趣味ではなく、コモディティ化が激しいわけですが、逆にデジタル一眼レフやトイカメラによるアーティスティックな写真への興味が向上していっているようです。安価なXiaostyleは500万画素という高精細なCMOSを搭載している割に大雑把なレンズ部で、結果アートな写真がとれるということで大人気ですし。

思うにデジタルカメラはレンズと撮像素子と表示部(液晶)で成り立ってますが、撮像素子、液晶の価格下落が激しいのではないかと。そうなってくるとコストファクターにならなくなるわけですね。一眼レフの交換レンズという考え方は、ボディが高価であるという前提にたち、比較的安価なレンズを交換することでコストを抑えてきたはずです。実際プロは惜しげもなく高価なボディを複数台もち、レンズを交換しないで様々なレンズを装着したボディを使い分けていたわけです。

そうであればボディにあたる撮像素子と表示部にコストがかからなくなってきたデジタル世代のカメラは新しい組み合わせが成り立つのではないかと思います。それは

複数の単焦点レンズカメラのセット

です。分かりにくい?つまりこうです。

マクロ専用デジカメ
18mm広角のデジカメ
35mm標準のデジカメ
70mm-200mm望遠ズーム、手ぶれ防止のデジカメ

をセットにするんです。もう猫も杓子も3倍ズームのコンパクトデジカメで大した差別化が出来ない訳ですが、すでに軽量薄型低価格で、売り上げを支えるために撮像素子を高解像度にするものの、コンパクトデジカメのレンズ性能では生かしきれないという状況になっています。データもばかでかくなるし、転送にも時間がかかるしハードディスクも消費して余りいいことありません。それならば撮像素子は無駄に高解像度にせずにコストを抑えながら、個性あるレンズを複数台にしてみるとフィルム時代のプロカメラマンのように複数台のカメラをぶら下げて、被写体によってボディを選ぶという楽しみが得られるのではないでしょうか。

レンズ付きフィルムはズーム機構を入れられないために広角、望遠、水中、夜景用など色々なバリエーションがでていましたが、それに倣う感じですね。

カメラ好きを刺激する広角系ズーム「LUMIX DMC-LX1」:デジタル家電総合情報サイト:Digital Freak

28mm相当からの4倍ズーム。望遠側は大したことないが、28mmという広角は素晴らしい。広角レンズ独特の遠近感は捉える範囲の広さは望遠では味わえないのだ。

こういう広角系が欲しい人がいるわけですが、ズーム機能はおいといて単焦点を複数台ってことで。ズームがなければ薄くするのはたやすいかな?

是非こんな馬鹿げたアイディアを実現してくれるカメラメーカーが出てくることを期待してます:)