VW Golf GTI DSGの試乗

本日はVW Golf GTI 2.0TFSI DSGの試乗に行ってきました。

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昨日はAudi A3 Sportback 2.0TFSI DSGの試乗をしたのでどのように違うものかなと思っていたのですが、結論から先にいうとまったく別の車でした。GTIは先週乗ったGolf GTとも違う車ですね。同じエンジン、同じミッション、同じフレーム構造なんですけどこうも違うとは予想外(予想以上)でした。

まず最初に気になったのが排気音。結構低くドロドロしたターボ特有の音がアイドリング時から響いてます。これはファミリーカーの音では決してないですね。運転席は調整機構もあいまって、すごくしっとりと収まります。サイドサポートがしっかりしているせいで少しだけ左肘があたる感がありますが、細身の私でもブカブカにならないのにはびっくりです。ハンドルは見た目もかっこよく、径が太くてとても握りやすいです。S2000 VGSのような異形ハンドルなのですが、試乗コースは市街地なので全然気になりませんでした。

エンジンの方ですが、Audi A3 Sportback 2.0TFSI DSGの方がスムースという印象に対して、Golf GTIは力強いという印象です。もちろんギア比もパワーも加速力もほぼ同じなんですけれども、もはや着座位置とかシートの収まり具合とかそういった別の部分に印象が左右されている、そんな感じです。アイドリング時からボリュームが大きい排気音はアクセルを踏み込むとさらに低い音を轟かせて来るのでそれもあるのでしょう。Audi A3の方は5000回転まで回しても静かだったので、対照的です。

ほぼSモード(スポーツモード)で走ってみましたが、一気に5000回転まで吹け上がって次のギアにシフトしていってくれます。スタートダッシュから60km/hに達するまでが早いこと早いこと。こんなんじゃ燃費はどうなっちゃうんだろうと心配になります。目の前の燃費計は5.5km/Lを指してました。

Audi A3と違い、パドルシフトがないためマニュアルシフトチェンジはフロアシフトで行います。握りや、位置は比較的いいのですが、ハンドルから遠いために左手は結構シフトレバーに釘付け状態になりがちでした。慣れればマニュアル車同様にきちんと両手でハンドルを支持して必要な時にシフトを使うことになるのでしょうが、通常はパドルシフトの方がやはり手を動かさない分便利そうです。激しいハンドル操作では逆にパドルシフトだとシフトできなくなることが考えられますが、それはきっとジムカーナだけでしょう。

とにかく瞬発力があるので、同じ試乗コースなのにあっという間に戻って来ちゃいました。サスペンションがどうだとか、ブレーキがどうだとか全然判りませんでしたが、違和感がないってことは悪くないのでしょう。

降りて見直すとえらくかっこ良く見えてきました>Golf GTI
ということで写真です。

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ホットハッチという呼び名にふさわしい乗り味でしたね。シビックTypeRと、インプレッサの間ぐらいの印象です。4ドアで家族を乗せられて、ターボのトルクで早いインプレッサ風味と、サイズがコンパクトで軽い乗り味のシビックの風味の両面がありました。ただどちらかというとドライバーコンシャスな車で、家族を乗せてというよりも一人で走りにいく方が似合う車でした。

その点Audi A3は静粛性が高く、スムースな乗り味でプレミアム感が漂います。その分お値段も高いですし。

お値段といえば、見積りしてもらったのですが結構なお値段です。車は素晴らしいですが、環境等を考えるとまだ買う気にはなっていません。さて、どうするのやら。