八王子市の高尾の山中に戦時中作られた「浅川地下壕」を見学してきました。
詳しくは資料を見ていただければわかりますが、1944年9月に元々陸軍の倉庫として掘削が開始されました。その後空襲により中島飛行機の武蔵製作所が焼かれ、その移転先として候補にあがったのがここ、浅川地下壕だそうです。工場として稼動するための機械を運び込まれて実際に生産を試みたそうですが、敗戦までに10機ほどしか作れなかったとか。
大本営予定地という話もありましたが、どうもそれは眉唾ものだったようです。史実は以上のようです。
戦後すぐにアメリカ軍が接収、資材をほとんどすべて運び出したそうです。その後は廃墟となり民間業者の所有となったようです。そこが「陸軍参謀本部跡」として有料で公開したそうですが、危険ということで八王子市の要請により閉鎖されました。その後はマッシュルーム栽培やワイン貯蔵を試みたそうですが、ワインは一晩で数千本盗まれてやめてしまったとか。
1990年代後半にあったカルト教団のテロ事件の影響により、鉄格子が各所につけられて閉鎖されました。それまでは自由に出入りできたそうです。現在は高乗寺(高尾霊園) が出入り口を管理しているそうです。ただ入れるのは途中までで肝心の工場跡(民間業者管理)には入れませんでした。
写真が以下に続きます。
HIRA
小学生の頃に「度胸試しに入ろう」とか「入ってきた」とよく話題や噂になった思い出があります。
このすぐ近くに家があって駅に向かうときは地下壕の前を歩いていくので入り口は見慣れた光景なんですが、中に入ったことはなかったので興味深い写真でした。
tnoma
そんなに近いところにお住まいでしたか!
今ではもうなかなか入れませんし、入っても面白いかといえばそうでもありません。ただ歴史の重みは感じますねえ。