Formula1 GP in Japan 鈴鹿

F1の最終戦が鈴鹿で行われました。歴史に残るかもしれない、混戦で見ごたえタップリ。面白かったです。 (リンク先、およびこの後に結果が載っているので、クリックにはご注意を)

前回のアメリカGPでタイトルの目を失ってしまったご贔屓のモントーヤ。そのうさを晴らすかのような走りで1周目にトップにたつ。いつも思うんだけど、1周目の彼の走りって凄い集中力だよね。もう、ぶつかるかぶつからないかのギリギリで攻め込んでいくそのアグレッシブな姿勢が、このF1を面白くしていると思う。レースなんだから、抜いてナンボでしょという彼の考えが走りに表れているよう。

そんなモンちゃんもマシンが(いつものように)彼の走りについてこれず、リタイヤ。タイトル争いには絡んでないものの、誰が一番早いかというのがレースなのだから、非常に残念。

その一方で1位しかタイトルの目がないキミは一生懸命走っているが、今一歩速さがない。今回一番早く感じたのは実は琢磨だったりして。

というのも、ワールドシリーズに王手をかけたミハエルを押さえきり、最終的にミハエルよりも前でチェッカーを受けたって、凄くないですか?もちろん2ストップ作戦が効を奏したのが一番かも知れないが、一度も彼はミハエルに抜かれなかった(ぶつかったけど)。あんな高速S字で修正舵をあててドリフトしながらなんとか押さえこんでの運転を終始続けて、しかもレースに1年遠ざかっていたにも関わらず、立派なレースを見せ付けてくれた。凄い、琢磨。来シーズンに期待だ。

一方、本当に浮かばれないのはラルフ。一体彼はどこであんなに歯車が狂っちゃったんだろう。予選は雨で最後尾スタート。そして本選は琢磨がずばっとジャガーを抜いた後ろでなぜかスピン。

そしてレース終盤はタイトルがかかっている兄に追突してスピン。奇しくも同じシケインでのことだ。万が一ミハエルがこれでリタイアとかしたら、どう言い訳するつもりだったんだろう。勝負どころを間違えているような。

ミハエルも琢磨にぶつかった影響で思ったよりも順位を上げられず、結局安パイな8位狙いにとどまった。

とはいえ、ミハエルがドライバーズ、フェラーリはコンストラクターズのダブルタイトルを制した形だ。決してBMWのドライバー、マシンが劣っていたとは思えないが、チームとしての総合力が光った形だ。

トヨタも予選より順位を下げたが、終始安定した速さを見せつけ7、10位となった。宿敵ホンダより下だったのが悔しかろうが、これはピットストップ作戦の違いによるもの。速さでいえば互角、もしくは上回っていただろう。

来年は日本勢に期待がかかる。
ミハエル、おめでとう。
モントーヤ、来年に期待。