まだやるのかダイソン。
空気清浄機に革命を起こしたdyson pure cool、その性能は折り紙つき。
⇒この春、注目のダイソンの革新的新製品は花粉、ネコ、タバコにきくDyson Pure Cool #dysonjp - のまのしわざ
もう革命はないだろうと思いきや、やってきましたよ IoTの波が。それがスマホと連携する機能です。
汚れを見える化する仕組み
dysonの掃除機、サイクロンでフィルターレス、吸引力が変わらないことで革命を起こしたのですが、もう一つ大きな革命がありました。それは
「吸った汚れがよくみえる」
というもの。クリアビンに汚れを収納するため、これまでゴミパックの中にどんなゴミがどれくらいとれたか隠蔽されていたものが、白日のもとにさらされたのです。
これによりどんなゴミがどれだけ取れたか、つまり自分が、dyson掃除機がいかに仕事したかを「見える化」したのです。これによりやりがいが生まれたと同時に、当然性能評価にもつながりました。
空気清浄機の性能評価、見える化は難しいです。なにせ相手はPM2.5よりも小さなPM0.1の世界。どちらにしても見えません。そこで IoT技術を使い、スマホでどれくらい空気が汚れているのか、作動させたら綺麗になったのかがわかるようになりました。いわば、ARみたいなものです。
dysonのイノベーションの原動力はanger
毎回のことですが、dysonの「綺麗にする」「清潔にする」「健康でありたい」という飢餓感は相当なものです。いわば強迫観念ではないかと思うほど。しかしdysonは常に現在市場に出ている家電の問題点をさらけ出し、革命的な手法で改革するというもの。いわばカルト的に恐怖心をあおって、なんだかよくわからないものを押し売りするのとは一線を画します。
むしろこれまでの家電製品がいかに欺瞞に満ちているか、それを改めて思い知らせるのです。
ジェームズ・ダイソン卿は以前、製品開発の原動力は何か、と聞かれたときにこう答えています。
2倍以上! ダイソン最新・最強の掃除機 DC46と軽いDC45 - のまのしわざ掃除機にしても扇風機にしても家電が生まれてから50年、その姿形、構造をほとんどかえず、小手先が変わっただけの商品でした。つまり生まれてからその後、イノベーションと呼ばれるものがなかった、レガシー製品です。ところがこのレガシー製品、完璧かというとまったく逆で不満だらけ。ジェームズさんはそれを使っていて、「怒り(anger)」を覚えたといいます。
ander、つまり怒り、憤りです。欺瞞に満ちた従来製品に対する怒り、それをすぐに解決できない苛立ちなどを含めて怒りが製品開発のモチベーションとなっているのです。
今回の製品はある意味マイナーチェンジに近いものですが、スマホとの連携、家電がIoT化することでリモートで状況を把握、自動で空気清浄するなどができるようになりました。この dyson link機能はこの製品に限らず、ありとあらゆるものと連携することができ、ヒーター、ロボット掃除機も作動することができます。
そうしてますます家の中は清潔、クリーンに、健康になっていくのでしょう。もしdysonが水素水に angerを覚えたら、次は本当に効能のある浄水器を提供してくれるはずです。