新春・森林公園でサイクリング

お正月。子供が自転車乗りたいというので行き先を考えたところ、広くて安全ということで決まったのが埼玉の森林公園のサイクリングコース。片道62km、高速道路代金は2330円、、、た、高い。

(前回➡2011年 国営武蔵丘陵森林公園、近隣駐車場のビジネスモデル - のまのしわざ

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自分が自動二輪を再開、リターンライダーとなって路上を走って改めて思ったこと。それは自転車、バイクによらず二輪は危ないってこと。都内というか都市化された関東で安全に走れるところなんてないといっても過言ではない。

お台場や横浜、清里といった場所へいって、レンタサイクルを借りて乗ってみるとやっぱりそもそもの問題として、

・道が狭い、整備されていない

・人が多い、クルマ・交通量が多い

ところを自転車が走るのは危ないです。改めてうちで原則・公道二輪禁止にしたのはあながちアナーキーではなかったなあと思うほど。現在は部分解禁をしている過程ですが、それでも自由に八王子の町中を子供に自転車を乗り回していいというほどではありません。なにせ自動車、一時停止はおろか、信号すら守らない民度ですからね。

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結局何がいいかというと、それなりに安全そうな場所、サイクリングロードがある、交通量が相当少ない、歩道・車道が広いといった条件をクリアしたところまで行って、そこで乗るのが一番です。

そうなると自転車をクルマに積んで移動する、もしくは移動先でレンタサイクルを借りるというのがいいわけですが、、、これってよく考えるとヨーロッパ的。特にドイツではキャンピングカーに自転車をのせて、セダンで牽引するという姿がよくみられ、自転車の楽しみ方が多様だなあと感じました。

都内、関東ではあまりに都市開発が進みすぎて、近くで安全かつ快適に走れる場所はほとんど皆無という印象。

実際関東でレンタサイクルを検索すると、あまり見つけることができず、そもそもサイクリングロード自体もせいぜい川沿いくらいにしかないし、どうにもバランスがとれなてない気がします。

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となると結局今回みたいに、レンタサイクルのある広い公園で走るということになってしまうわけでした。


ルールとマナー、交通法規

公園内のサイクリングロードを走ってみて感じるのは、せっかくの機会なのだから交通法規を教える、いわゆる交通公園的な要素や役割を果たしてもいいんじゃないかと。信号も一時停止もなくて非常に走りやすいんだけど、追い越しや追い抜きのやり方や、安全確認といった基本的なことを自然に覚えられるようになるとベターかと。

八王子には交通公園があるんだけどそこがひどくって、一時停止や信号があって機能しているんだけど誰もまもりゃあしない、単なる暴走公園となっていること。係員も保護者も誰も注意しないんですよね。そんな中でうちの親子だけが

「赤信号だ、止まれ!」

「踏切だ、止まれ!」

「一時停止だ、止まれ!」

「一方通行だ、逆走するな!」

とかやっていて、むしろオカシナ親子になっていたという。それなら交通公園という名前は返上してもらいたいもの。だから八王子は暴走族が未だに活発なんだろうなあ、と思った次第。

自転車は法規的には車両の扱い(軽車両)なのだけど、使う人の意識は歩行者なんですよね。免許不要だし、特に罰則もない(本当はあるけど)。交通法規は自動車のもの、という意識で免許をもっていても無視しているし、そもそも免許を持たないひとは標識の意味すら知らない。だからどこでも走るし、どこでもとまる。迷惑駐輪もまったく気にしないわけです。

でも実際には軽車両なので交通法規の下で管理されるべきなんだけど、免許制でもなければナンバー登録制でもないから無法地帯と化すわけです。お巡りさんに相談しても「グレーゾーンだから」ということで、手出しができないとお手上げ状態。

そんな状況下にも関わらず、自転車は車道、と歩道からおろしちゃったもんだから、車道は大混乱です。この背景には歩行者保護の観点と自転車保護の両面があったんだけど、狭い車道をヨロヨロと走る自爆テロみたいな自転車が増加する結果となって、これはじきに大きな社会問題になる予感。

日本社会は自転車利用者の尊い犠牲を欲しているのだろうか - のまのしわざ


免許をもっていて、ルールとマナーを理解して自転車を乗っている人ばかりであればいいんだけど、実際には交通ルールに対して無知、無視の人が多いので困っちゃうわけです。

子供が生活している社会自体がそんな状況なので、本当に親が指導しないとその無知、無視に染まっちゃいかねません。死と隣り合わせですよ。

なので、やっぱり安全そうなエリアを探しては自転車をもっていって乗ることになりそうです。