ジャパンカップ2012で盛り上がる夏、高低差60cmのナイアガラ攻略も大変ですが、ミニ四駆耐久レースも大変です。今回は懐かしいレイアウトでのレース開催、しかもエネループ(または2000mAh程度のニッケル水素充電池)まで使用OKということで、燃費の悪いダッシュ系モーターによるハイスピードバトルが予想されていました、が。
雨・雨・雨...
夏の終わりを告げる秋の雨。一日中降りしきり、気温も低め。急遽室内での開催となりました。室内コースは当然ですが狭く、短く、まったくセッティングが異なります。一体どのスピード域に合わせればいいのでしょう?
【過去の室内コース開催】
▼ミニ四駆:えのもと杯マンガン電池耐久レース(2009年10月)参戦レポート ([の] のまのしわざ)
▼ミニ四駆:えのもと杯マンガン電池耐久レース(2010年6月)参戦レポート ([の] のまのしわざ)(ドラゴンバック立体交差コース)
▼今回のコース
レウアウトは変形8の字、以前やったような立体交差だけスロープというドラゴンバック系ではなく、曲がり終わったあとにダウンスロープがあるという速度域の高い設定。とはいえ、ジャンプで飛びすぎると芝を通り過ぎてそのままコーナーに突入するため、速度域制御、ローラーセッティングはシビアです。
今回持ち込んだ2台のマシン、最新のARシャーシ・エアロアバンテに、2年前のコースで何度も優勝したMSシャーシ(赤)・マンタレイ(ポリカ)の組み合わせ。今回計測したところ、やっぱりマンタレイが速いこと速いこと。2年以上たってもまだまだ現役です、恐るべし。
MSシャーシ・マンタレイが速いとはいえ、速度域はそこまで必要ないこと、ARシャーシのノウハウも蓄積したいこともあり今回はARシャーシ・エアロアバンテを使用。モーターは耐久レース定番のトルクチューン、ギアは3.5:1(超速ギア)、大径ローハイト(外径30mm)に軽量なネオチャンプ(900mAh)の組み合わせです。
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レースは時間短縮のため、10分x2本による合計周回数を競う耐久方式。電池は2000mAhまでの充電池が使用可能でしたが、速度域、燃費を考えエネループ・ライト、ネオチャンプを利用する参加者多数。
コースが短く、1周のラップタイムは約2.6〜2.8秒とめまぐるしい状態。コースアウトした場合はその場ではなく、ラップタイマーの前から入れ、その周回はカウントしないペナルティ方式。通常のコースよりも周回タイムが短いのでペナルティ自体は少ないですが、トラブルが発生した場合に例えば30秒ピットインすると10周以上周回差がつけられるので精神的ダメージが大きいです。
そんな中私のマシンは周回タイムは2.7秒と速いのですが、いかんせん安定性が低い状態。最初の1分で半分くらい入りません。これはいかん!
慌ててギア比を交換、3.5:1の超速から3.7:1の超速EXギアに変更です。こういう場合ボディを外し、上からギアカバーが外れるARシャーシは便利!
手早くやったつもりですが、それでも15秒程度はロス、それまでのコースアウトとあいまって周回数はなかなか伸びません。
終わってみると180周とギリギリその組ではトップ。その後に強豪がひきめしあい、前半終わってみると凡庸な成績に。まああれだけコースアウトしたら、しょうがないですよね。前半トップはTさんの217周でした。
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いつものようにおおまきのカレーライスをおいしく頂き、後半戦に備えます。速度域のターゲットはラップタイム2.7秒でよいのですが、コースアウトしては頂けません。耐久レースはコースの中に入ってナンボです。
そのため改めてギア比を3.5:1に戻し、そのかわりにリアブレーキを下げ、ゴムを貼付け。全体の速度を上げつつ、ジャンプで速度を落とそうという戦略です。
この戦略はうまくいったかのように思えましたが、やっぱりコースアウトはしてしまいます。電池は落ちているのになぜだろう、とマシンをよく見てみると、リアブレーキが削れて変形しています。これにより安定性が悪くなっているようです。もっと摩耗に強いブレーキにするか、堅い樹脂で滑らせて失速させるなど他の方法が必要そうです。
結局191周、合計371周で終わりました。
総合成績はというとトップはTさんが後半も205周と一人200周の大台にのせ、合計422周とぶっちぎりのトップ。Tさんおめでとうございます、なんと今季初優勝だとか。
続いて389周、388周、371周2名となり同周4位。急遽4位決定戦です。
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その相手はというと、なんとワンドラ・ライターの「いわっち!」
ワンドラ同門対決となりました。さて年齢でいえば私が年上ですが、ミニ四駆歴でいえばいわっちが上。はてさて、このガチンコバトルは5分1本勝負です。
コースアウトのペナルティが大きいためあえて3.7:1ギアに落として安定性を向上。その結果、いわっちを破り4位確定です。
同じく6位決定戦も行われ、ジュニアに大人が負けて涙目という状態に。ええ、よくわかります、私も子供によくコテンパンにやられてましたので。耐久レースって一発の速さだけではなく、安定性が必要なので、やたら速くしてもダメなんですよね。ウサギとカメの例と同じで、淡々と走り続けるのもひとつの実力です。
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通常では組み分けをしてチーム対抗レースを行うのですが狭い室内ということもあり、急遽トーナメント制 5周レースを開催。コースアウト即失格、どのレースも15秒程度で決着が着く別の意味でもスピードレースです。
18名6組で開催されたレース、順調に予選、準決勝と勝ち上がり、決勝レースはさきほど6位決定戦でジュニアに敗退したスピードキング・Iさん!
決勝レースだけは3.5:1ギアに戻し、スピード負けを嫌ったのですが、圧倒的スピード差にスタートからそのままリードを許して敗退してしまいました。Iさんおめでとうございます。
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雨で多少肌寒い天候でしたが、室内では熱戦が繰り広げられました。このコースは通常使わないのでここでのノウハウを使う機会は少ないですが、全体的な戦略や方向性、考え方は応用できるのではないでしょうか。エネループ、2000mAhクラスの充電池を使ったハイスピード耐久レースは次の機会に持ち越しです。
雨の中、えのもとさん、運営の皆様、参加者の皆様お疲れさまでした。またよろしくお願いします!
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エアロアバンテはボディを外さずに下から電池交換、モーター交換可能。
ギアもボディとギアカバーを外すだけで上から交換できてとても耐久レース向きでした。
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