イタ車ファンの皆様、お待たせしました。「魅惑のイタ車! アルファロメオ 147 TI ミニ試乗レポート 」の続編、本格試乗レポートです。
まずは今回の試乗車、Alfaromeo 147 TI(5MT)の詳細仕様から。
アルファロメオ 147 TI (後期型)2007年式 60,000km
・左ハンドル・5MTマニュアル
・5ドア
・2000cc 16V ツインスパークエンジン 150馬力/6300rpm, 18.4kgm/3800rpm
・長さ x 幅 x 高さ=422cm x 173cm x 143cm
・ホイールベース 2545mm
・車両重量 1300kg
・前軸荷重 820kg (63%)
・後軸荷重 480kg (37%)
・OZ 17インチホイール(後付け)
・タイヤ、ダンロップ ル・マン 215/45R17
147は5ドアハッチバック、後期型は前期型からヘッドライト等を変更。
前期型のヘッドライトがなんともいいにくい形状をしていたのが、比較的シンプルな三角型に改まりましたが、彫の深いフロントグリルは健在。これがあるおかげでナンバープレートを横(左側)に位置しています。
お尻はとってもプリティ。ウルトラマンの目っぽかったテールランプはマイナーチェンジで一部角ができて、精悍に。ぐっと貼り出たリアタイヤ、中央で存在感を主張するエンブレムがひときわ目立ちます。
サイドは流麗なラインに彫の深いプレスライン。そうです、彫の深さはなにもフロントマスクだけでなく、全体的なものです。リアドアは普通にしっかりあるのですが、なるべく3ドアハッチバックに見せたいらしく、ドアノブは隠されてウィンドウ脇に移動。
タイヤ・ホイールはオーナーの好みにより OZレーシングの17インチに変更。PCDが特殊だったのを、うまくボルトで対応したとのこと。ブレーキ径は比較的に普通で、キャリパーも片持ちタイプの通常のものです。16インチホイールは当然ですが、15インチホイールも入りそう。
リアブレーキはディスクでこれまた通常のタイプです。
ドアをあけると本革シート、本革巻きステアリングが待っています。キッキングプレートはTIロゴがあしらわれていて、かなりスポーティ&ラグジュアリーな印象。
ちなみにTIとは。
アルファロメオ・147 - WikipediaTIは Turismo Internazionale の頭文字を取ったものである。
エキサイト翻訳によると「国際的な観光旅行」とのこと、ってちょっと違うような。いわゆるGT(グランツーリスモ)系のグレードですね。
メーターパネルは赤、センターにマルチインフォメーションディスプレイを備えます。こちらにもオーディオ系の表示がされるのがポイント。
ステアリングにはオーディオコントロールのスイッチ、ソース、アップ・ダウン、音量調整スイッチが備わります。
センターコンソールにはビルトインのCDラジオ、その下に後付けの Panasonic製カーナビが装着されていました。
あけるとこんな感じで、CDラジオの操作パネルが隠れてしまいます。ちょっと戸惑いますがハンドルのリモートスイッチを使えばさほど不便ではなさそう。
エアコンは左右独立式、温度調整は0.5℃ごとときめ細かく設定が可能です。ここ数日は暑かったので、25℃くらいの設定でかなり快適でした。オートエアコンなので外気が寒ければ自動的に暖房になります。
シートは黒の本革。サイドサポートは高くなく、乗降性もいいです。こんなところも「国際的観光旅行」であるTI、GT系であることが分かります。
リアシートも黒の本革。私がベストポジションをとると後席のレッグスペースは十分。快適空間です。乗り心地もなかなか。
トランクスペースも5ドアとしては標準的。ラジコンの荷物なら余裕で収まりますね。シートは6:4の分割式です。
運転席足元のペダルは比較的右寄り。ペダル形状とあいまってヒール&トーすると右側のトンネルハウスにかかとがぶつかって、ヒール&トーがなかなか決まりません。特にかかとのクッションが厚い靴は顕著。靴底の薄いドライビングシューズを使うとかかとがぶつかりにくいので、練習すればなんとかできるようになるかも。
クラッチのストロークは長く、クラッチミートは奥からまったりとつながります。つまり半クラッチも長めです。これに合わせてなのか分かりませんが、シフトストロークも長めでゆったり。ただこのクラッチとシフトタイミングがぴったりと合うんですね。この緩さ、カツカツではないマッタリさ加減が「国際的観光旅行」っぽいです。
フットレストが大きいところもGT系ですし、シートはヨーロッパ的にとても深く膝裏までしっかりサポート。ただその分クラッチを奥まで踏み込むとふとももの裏があたって多少気になります。足が長ければいいんでしょうけどね。
ということでイタリアン・プレミアムで「国際的観光旅行」のTI、その走りはいかに。次回はいよいよ走行レポートです。乞うご期待。
続き⇒ 人生を楽しもう! アルファロメオ 147 TIの試乗レポート(後編) ([の] のまのしわざ)