ドイツ、フランスときたら、やはり次はイタリアでしょう。
ということでイタはイタでも痛車じゃなくって、本来のイタ車の方。アルファロメオ147 TI、左ハンドル5速マニュアルです。
エンジンは2.0リッター、NAのツインスパークで150馬力。エンジンヘッドカバーにはプラグの位置を示す丸印が8つ。うち4つは小さく、実際1気筒に同じプラグが2つあるのではなく大きなプラグと小さなプラグのセットになるそうです。
ツインスパークで思い出すのは昔々の日産CA系(Z系)のSOHCエンジン、そして最近ではフィットのDSIでしょうか。友人のブルーバード(の兄弟車かな?)で自走で青森までいき、フェリーにのって北海道にいきましたが、CAは燃費がよかった記憶があります。
さてそんなツインスパークエンジン、走りはどうかというと。2L 150馬力なのでパワー感は普通。考えてみればSRエンジンのプリメーラ2.0Tmでも同じ馬力ですもんね。圧倒的なパワー感があるわけではありません。
しかし5速マニュアルを駆使してつないでいくと、これが不思議と気持ちいいんです。
5速シフトはストロークのある、まったりとした感触。ところがギア比とエンジンの「吹け下がり」とストロークによるシフトロスが完璧にシンクロ。自然と回転数がバッチリ合うんです。なにこれ、ある意味スゴイw
そんなマッタリ系のシフトストロークを駆使してのドライビングを支える足回りは、なんとフロントダブルウィッシュボーン!!
これまたマッタリ系のバネでストロークする足ですが、ロールしても路面をつかむつかむ。鋭いハンドリングではなく、ハンドルを切って、ロールして、路面をつかんで、フロントにトラクションをかけながら引っ張り出すコーナリング。
これは気持ちイイ。
なるほど、アルファロメオに魅了されるのも分かります。まさに乗ってみないとこの乗り味は分かりませんね。
ドアモールのチリが合ってない、ゴム・プラスティック部品が溶けだしてベタベタしているなどそんなに古くないのに難も見受けられますけど、痘痕もエクボ。ファンになるとはまりそうです。
今回はちょい乗りだけでしたが、次回はロングランレポートの予定です。お楽しみに。
続きはこちら⇒ 国際的観光旅行! アルファロメオ 147 TIの試乗レポート(前編) ([の] のまのしわざ)