アメリカ運輸省がトヨタ車の急加速問題で最終調査結果を発表しました。
「トヨタ車の電子制御システムに問題なし」米運輸省が最終調査結果 - MSN産経ニュース運輸省の報告書によると、トヨタ車の急加速の原因は、すでにリコールの対象となった「フロアマットとアクセルペダルの不具合」と断定。これまで「電子制御系統の問題ではない」と主張していたトヨタ側の主張をほぼ全面的に認めた。
トヨタ車急加速問題 米運輸省報告のポイント - MSN産経ニューストヨタ車急加速問題 米運輸省報告のポイント
2011.2.9 09:28
米運輸省が8日まとめたトヨタ自動車の急加速問題に関する最終調査報告書のポイントは次の通り。一、トヨタ車の電子制御システムに急加速の原因となる欠陥なし。
一、原因は、フロアマットとアクセルペダルの二つの機械的な不具合。
一、米航空宇宙局(NASA)がトヨタ車の電子回路と28万行以上のプログラムを調査した。
一、アクセルよりブレーキを優先する安全装置の義務化や、キーを差し込まずにエンジンを作動する仕組みの規制を検討する。
一、電子制御システムの信頼性や安全性について国際的な予備調査を始める。(共同)
つまり今まで電子制御のプログラムまで疑われていたのですが、結果的に
・フロアマットのひっかかり
・アクセルペダルの戻りが悪い
というとても「物理的」な原因によって引き起こされたものと断定された格好です。
今後の再発防止策としては、
・ブレーキオーバーライドシステムの採用(BMW/VWなどでは既採用)
・エンジンスタート(ストップ)装置の規制(見直し)
を検討中とのこと。
この結論に至るまでの時間的経緯は以下です。
トヨタ急加速問題の経過 - MSN産経ニューストヨタ急加速問題の経過
2011.2.9 09:33
トヨタ自動車の急加速問題をめぐる主な動きは次の通り(日付は現地時間)。
2009年8月 米カリフォルニア州でのレクサス車の衝突事故で4人が死亡
9・29 フロアマットの取り外しなどを求め米で約380万台のリコール(無料の回収・修理)発表。この後も大規模リコールを相次ぎ実施
10・2・24 豊田章男社長が米下院公聴会に出席
3・30 ラフード米運輸長官が米航空宇宙局(NASA)の協力による電子制御システムの調査を発表
4・5 ラフード長官が欠陥通報の遅れでトヨタに制裁金を科すと表明
12・20 米運輸省が別の通報遅れでトヨタが追加の制裁金支払いに同意したと発表
11・2・8 米運輸省が電子制御システムの不具合が原因でなかったとの最終調査報告書を発表(共同)
私としては暴走した原因もそうですが、暴走時にN(ニュートラル)レンジに入るのかどうか、こちらも知りたかったです。アクセル全開時は負圧が発生せずブレーキが効かないため、エンジン停止ボタンを数秒押し続けるしかない現状は、かなり恐怖です。
▼レクサス暴走事故:暴走するとブレーキは効かない。Nレンジにも入らないかも。 ([の] のまのしわざ)
【Amazon】
トヨタの闇 [単行本]