年末のドタバタしているときだったので、とりあげられませんでしたがトヨタが抱えていたリコール問題について和解に至ったようです。
トヨタ自動車:ニュースリリース > NHTSAとの和解に関してトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、本日(米国時間2010年12月20日)「2005年のステアリングリレーロッド不具合に関するリコール」、及び「2007年から2010年年初の正しく装着されていないフロアマットのアクセルペダルへの引っかかり対応としてのリコール」という2つのリコールの適時性について、米国運輸省道路交通安全局(以下、NHTSA)と和解に至った。和解に際し、トヨタは同局に3,242.5万ドルを支払うことで合意した。但し、これは米国内の安全に関する法規への義務違反を認めるものではない。
いくつもリコールがあってややこしいですが、まず上記は
・「2005年のステアリングリレーロッド不具合に関するリコール」
・「2007年から2010年年初の正しく装着されていないフロアマットのアクセルペダルへの引っかかり対応としてのリコール」
の2点。
この2点以外にも、2010年4月のアクセルが戻りにくい不具合でも別途制裁金が課せられています。
トヨタ米国リコール問題、制裁金約27億円支払いで和解 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)NHTSAは、トヨタ車の2005年のステアリングリレーロッド不具合に関するリコールと2007年から2010年年初めの正しく装着されていないフロアマットのアクセルペダルへの引っかかり対応としてのリコールの実施や報告が遅れたとして制裁金を科していた。
トヨタは今年4月にもアクセルペダルが戻りにくい不具合の件でもNHTSAから1637万5000万ドル(約13億7000万円)の制裁金を科せられ、これについてもトヨタは不具合を隠ぺいしていたわけでは無いとしながらも、問題の長期化を避けるため、制裁金の支払いに応じている。
そしてこのリコール問題が表面化したキッカケとなった、レクサス暴走事故。こちらは2010年秋頃に和解していたようですが、その和解金額が公開されてモメています。
時事ドットコム:遺族への和解金、8億3000万円=トヨタの急加速事故で-米米カリフォルニア州南部サンディエゴで昨年8月、トヨタ自動車の高級車「レクサス」の急加速が原因で一家4人が死亡した事故の損害賠償訴訟をめぐり、今年9月の和解成立を受けた遺族側への和解金が1000万ドル(約8億3000万円)に上ることが分かった。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)などが23日伝えた。
遺族は該当車両を販売した州内のディーラーとも争う姿勢を示しており、ディーラーなどが額の開示を裁判所に申し立て、この日までにトヨタ、遺族側双方の非開示請求が退けられた。
トヨタ:和解金額が公になったことは遺憾-米加州のレクサス事故で - Bloomberg.co.jpトヨタは電子メールを通じて23日に配布した発表資料で、「望まない寄付の要請などから家族を守り、現在の困難な時期から前に進めるよう、これら当事者は金額を非公表とすることで合意していた」と述べ、「ベーカー氏はセイラーさんの家族と依然係争中であり、注目を自分のディーラーからそらすため和解金額の公表を望んでいることは明らかだ」と指摘した。
米国 / 米加州の死亡事故遺族とのトヨタ和解金、1000万ドルと判明 / The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.comレクサスを警察官に貸与したディーラー会社ボブ・ベーカー・レクサスの代理人を務めるラリー・ウィリス弁護士が23日、ジャンポール・ジェイシー弁護士と代表取材を行ったAP通信などのメディアに対して和解内容を公表した。
要はメーカー・トヨタと遺族との間で和解が成立し、和解金額などの条件について伏せていたもの、遺族が整備したディーラーとも係争するため、ディーラーが和解金額の公開を求めそれを裁判所が認めたという格好です。
レクサス・ディーラー「ボブ・ベーカー・レクサス」はトヨタとは別なんですね。ちょっとこれは日本とは様相が違うので理解しにくいところです。スズキを売っている、街のクルマ屋さんと考えれば分かりやすいのかも。
トータルでみるとちゃっちゃとお金で解決しよう、という姿勢が明らかです。法規への義務違反を認めないけど、お金は払う、っていう姿勢はどうなんでしょうか。真相究明がキチンとされたのか、不明なのですけど、とにかく二度とこういった事故が起きないことを祈ります。
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