▼FD3S RX-7ダートラ同好会「ショップツアー10ファイナルバトル」に参戦してきました ([の] のまのしわざ)
こちらの走行をGPSデータロガー DriftBoxを使って解析した考察です。
【3人のドライビング比較】
まず大きく異なるのが直線の速度の伸び。今回最初のスタートの直線がながく、不慣れなコースでコーナー入口が分からなかったためにおっかなびっくり。私はここを10年以上前に実際に走っていること、オフィシャルとして何度も見ていること、前日走行会に参加したことから結構踏み切れました。
ラインの違いで一番大きいのはインにつけるかどうか。特にクリッピングです。
クリッピングは点ではなく、線、ラインでとるのが常套ですが、特にダートでFRだとラインを外すと後輪がフカフカ、柔らかい土の部分にかかってトラクションがかからなくなるので、FFの前輪がかかっているラインにFRの後輪がくるようにしなければいけません。となると自然にインベタのラインとなりがちです。
【野間、1本目 2本目比較】
1本目のミスを2本目で修正しているものの、2本目ではシフトアップミスもあり。それがデータに素直に反映されています。
3速全開でフロントが飛ばされ、ラインを大幅にはずれて蛇行しているのが青色のライン。
富士山の1本目ではアンダーを出して外側のラインをとおりトラクションがかけられなかったのが、2本目ではインベタのラインをとおり、立ち上がりでコース幅いっぱいに立ちあがれています。
思いっきり3速全開でいったものの、ラインを外したのでその後大幅に速度ダウン(1本目、青色)しているのがよく分かります。一方2本目赤色はアクセルオフでラインにのせ、再びアクセルオンで4速に入れています。結果最高速は約100km/hまで伸びました。
(スプリットタイム比較)
シフトミスした最終セクション以外は全体的にタイムアップ。特に富士山へ戻る直線部分のタイムアップが約0.6秒、その後のセクションが約1秒と顕著です。
ダートではコースというよりもラインが重要。路面が常に変化するダートならではの特長です。現在のダートラはFFと4WDが主流で、4WDといえどもステアするフロントで引っ張ります。ということはフロントタイヤがかかる部分が一番履けて、グリップしやすくなります。
一方FRはリア駆動、リアのラインは砂利がはけてないので滑りやすい。グリップをさせるにはFFや4WDのフロントがかかる部分を後輪でトレースするのが良さそう。ところが当たり前ですがじゃあそこを全部通れるかというと通れないんですね。出来る限りオーバーステアを出さず、切り込んで曲がっているのが結果的に速そうです。
もちろんリアに荷重がかかった場合は多少路面が悪かろうともトラクションをかけていけるので、立ち上がりは大胆に。それとタイヤはやっぱり大事だよ、ということで。
課題は如何に速度を落とさずスムースにターンインさせるか。いやはや、先は長いです。