Perfume VOICEはテクノ・チャイナ風味:Handbrakeでインターレース縞を消す方法

Perfumeのニューシングル、VOICE/575が届きました。

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すでにCMやPVなどでお馴染みとはいえ、初回限定版はフルのPVがついてくるのでとっても嬉しいです。ただいまヘビロテ中。

早速DVDリッピング、エンコーディング、m4v形式にして iPad/iPhoneへと転送と思ったのですが、今回もインターレース縞で四苦八苦。インターレース縞とは早い動きの時に横縞が櫛状に出てしまう現象です。

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(BEFORE:インターレース縞あり)

未だにHandbrakeでうまくiPad/iPhone用のファイルを作れてない私ですが、今回はこの方法でなんとかクリア。

基本設定

『Handbrake』のプリセットを最大限に利用すれば、iPad/iPhone4に最適なビデオエンコードができる : ライフハッカー[日本版]

まず、こちらからプリセットをダウンロード、解凍します。プリセットをインポートするには、Handbrakeのメニューから「プリセット > インポート」と進み、解凍したプリセットファイルを選択します。これで、Handbrakeのプリセットパネルに、プリセットが表示されるようになります。

Windows版のHandbrakeでは、プリセットリストには表示されるものの、キッチリ動作しないという問題が発生することがあるようです。そのような場合は、かわりに、こちらのファイルをダウンロード→Win+Rをクリック→%appdata%\Handbrakeをコピペ→ダウンロードしたプリセットファイルを追加、の手順を踏んでください。

フォルダに、handbrake_presets.xmlとuser_presets.xmlの2つのファイルがあるはずです。プリセットを独自に追加していない方は、user_presets.xmlを削除し、ダウンロードしたファイル(windows_ipad_iphone_presets.xml)の名前を、user_presets.xmlに変更します。独自にプリセットを追加している方は、両方のファイルを開き、windows_ipad_iphone_presets.xmlのコンテンツを、user_presets.xmlへコピーしてください。作業が完了すれば、Handbrakeで新しいプリセットが使用できるようになっているはずです。

プリセットをインストール、iPad and iPhone(SD) (Imported) を選択。

Pictureタブ

アナモフィック方式(Anamorphic Mode):RBB TODAY (ブロードバンド辞典)

映像などの画面のアスペクト比を変換するときの方式の一つで、元の画面を横長の画面に変換するときに使用されます。
 アナモフィック方式は、縦幅が合うように元の画像を均一に左右に引き伸ばすことでアスペクト比を変換します。画面全体に映像を映し出すことができますが、元の画像の縦横の比率が変わってしまうといった特徴があります。
 この方式は、アスペクト比が4:3のSD映像を16:9のHD映像にアップコンバートするときに用いられることがあります。

AnamorphicをLooseに設定

Video Filtersタブ

Handbrakeの使い方:詳細設定編

通常の映画DVDならば、ここで24FPS化やデインターレース処理を指定しなくても、適切に処理してくれる模様。最初は全てOFFで試し変換してみること。
得られた結果によって、デテレシネ・デインターレース等々の処理を追加。

Detelecine・・・テレシネ(30/24fps変換)処理の解除
Decomb・・・・・解除ミスの発生した縞模様の解除
Deinterlace・・・インターレース(TV放送などの横縞模様)処理の解除
Denoise・・・・・ザラザラした画質を平坦に。変換後のファイルが小さくなる
Deblock・・・・圧縮しすぎた場合に発生するブロックノイズを減らすもの

Decombを Defaultにセット。

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(AFTER:インターレース縞なし)

とまあ綺麗になりました。

さてそれはともかく、このPV、かしゆか好きだからなのか分かりませんが、とにかくもはやかしゆかのPVといっていいほどかしゆか中心、かしゆかセンター、かしゆか・ザ・ワールド。特に冒頭から30秒までのかしゆかにズームインなんて、もはやニヤニヤが、いやドキドキが止まりません、そうでなくともいつもはそっと奥ゆかしく隅をキープしているのに、なんだか出ずっぱりな印象で、これはかしゆかファンにはたまらないPVですね。

VOICEの音楽はというと、チャイナ風ということもありYMOの東風(Tompoo)と比較される向きもありますが、まあそれはフォーマットが似ているというだけの話で、曲としてはまったく別、というのが私の印象です。どちらも好きですよ。

Perfumeの新曲『VOICE』は、いいぞ。: ズブズブに理系でいこう!

以前も書いたが、40代、50代のオッサンにとってPerfumeの楽しみの一つは、70・80年代のテクノ、プログレ近辺の音楽へのオマージュを発見することだろう(注3)。

この『VOICE』は、明らかにYMOを髣髴とさせる。

具体的にYMOのどの曲というわけではないのだが(注4)、全体的な雰囲気がYMO風なのだ。チャイナ風のメロディー。おまけに、「キュン」という言葉が歌詞の中にしっかり使用されている(おそらくヒントとして)。

YMOの曲をリアルタイムで聴いた時の私の印象は、最新のテクノロジーと東洋テイストのミスマッチ感を前面に出して、曲自体はあえてヘタウマ的にカッコよくないものに仕上げているのか、というものだった。よく言えば、「前衛ポップ」というのか。

ところが、それから30年を経て、この『VOICE』で中田ヤスタカ氏は、YMO風のオリエンタルテクノを、気負いのない洗練されたカッコいい音楽へと見事に昇華させている。

また、中田ヤスタカ氏の音楽のよさは「様式美」にあるのだと、あらためて思った。かなり理論的・知的な枠組みの中で曲が構成されているのだ(多分、結果的に)。


575の方はといえば無限ループのような音楽で、耳にこびりつきますね。Perfume初のラップというのが意外すぎて面白い試みです。

いずれにしても旧来のPerfumeの延長上でありつつも新しいサウンドで、かといってCAPSULEでもないし、やっぱりPerfumeはPerfumeなんだなあと一人納得。はやくライブで聴きたい&見たいです。

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さてこのCDが届いて、子供がこれを見て第一声。

「あ、Perfumeの足だ!」

むむむ、足だけでPerfumeと見破るとは。末恐ろしいです。

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