ランフラットタイヤがパンクすると(凄く)高くつく

R55 MINI Clubman Cooper Sのランフラットタイヤがパンクしましたが、その続報です。

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修理してもらおうにもゴトゴト音がするので移動できません。まずは空気を入れて多少走れる状態にしようとエアコンプレッサーで空気をいれます。その前に念のためにエアをはかると、見事に0.0kgでした。つまり完全に空気が抜けていました。

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この完全に空気が抜けた状態でもサイドウォールは硬く、走行できるんですからさすがは Run Flat Tyreといったところ。看板に偽りなしです。

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エアをいれると1.0kgくらいでも普通のタイヤ径に戻りました。そこで気づいたのはサイドウォールが激しく磨耗している点です。

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(左:通常、右:パンクタイヤ)

これはちょっとやそっとの距離を走った跡ではありません。そこで子供にヒアリング。

私「警告音でてたと思うけど、いつから?」

子「うーんと、、、1週間前から!」

私「え?なんで言わなかったの」

子「だって、パパ帰ってくるの遅くていう暇なかったじゃない!!」

・・・ごもっとも。ということでどうやらこの状態で何度もおでかけしてしまった模様。がっくりです。

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ちなみに奥様いわく「(マークが)タイヤに見えなかった」

子供いわく「このマークじゃ(パンクって)わからないよ、文字出さなきゃ」だそうです。文字書けないのに、一丁前に。

タイヤエアが抜けることを考え、念のためエア圧3kg(エアゲージでは目盛り3.0kgを振り切っていたので3.5kgくらいか?)までいれてガススタンドへ。

修理を依頼すると、メーカーに問い合わせるとのこと。

すると(当然ですが)パンクした状態で走行すると内部構造が劣化して本来の性能を発揮できず、交換を(強く)オススメするとのこと。説明はごもっともですし、外があれだけ磨耗してるんですから、内部をや。

さてタイヤ交換ですが5部山タイヤなので1輪だけというわけにいかず。しかもリアもそれなりに磨耗してますし、交換するタイヤの銘柄がグッドイヤーから変更になって銘柄が違うことによる前後バランス崩れも気になるということで、4輪交換を推奨されました。

4輪交換だと15万円くらいです。ち~ん・・・

色々と逡巡した上、タイヤの専門家に相談しても4輪交換よりも安全かつリーズナブルな方法はないという結論に達し、ブリジストンのランフラットタイヤに交換することにしました。

ただ問題はこのタイヤ、どこにも在庫してないとのことで、取り寄せになるそう。となると今度はリードタイムが問題に。だって八王子ですからね、車社会ですからね。確かにS2000ありますけど、乗り心地悪いし、2人のりだし、カバーかかってるし、車高低くて駐車場にとめられないしで不便を通り越して実用性ゼロです。趣味の車だから、そりゃそうですけどね。

ということで今度タイヤ交換です。たかが1輪パンクしただけで修理不能、4輪タイヤ交換になるこのシステム、どうにも納得がいきませんがこれがやはりアウトバーンクオリティなのかと。

もしこれが普通のパンクであればパンクした時点でもっと早く走行できなくなり、JAFなりディーラーなりのお世話になってスペアタイヤに交換して戻ってくるという手順のはずです。その程度のダメージであればサイドウォールが傷むこともなく、パンク修理で直せたでしょう。

しかし今回なまじ走行ができたがゆえ、警告に気づかず(というか理解できず)走りまわりタイヤにダメージを負ってしまいました。

ただこれがアウトバーンでの高速走行を前提であれば納得がいきます。高速走行中、突然空気圧がなくなりタイヤがリムからはずれて脱輪したのでは大事故につながります。

タイヤ交換ができない、できないほどのダメージを負った場合の救援ですが、日本であればそれこそ数十分でJAFがやってきますが、アウトバーンでは相当待たされるのかもしれませんし、そもそもアウトバーンでタイヤ交換すること自体が危険な行為なのかもしれません。

ランフラットタイヤであれば空気が抜けた状態で自宅まで、または近くのディーラーまで危険を冒さずたどりつくことができるわけです。ただしその代償がコストにはねかってくるのでしょう。

スピードレンジと距離感の違い、これが前提条件の根本的な違いなんですよね、きっと。なにせ200km/h走行、なにもない田舎が前提ですからね。

それにしてもこの時期にこの出費は非常に痛いです。マジで。