「モーターはパワーだけにあらず」ということを思い知らされたアルカリ乾電池耐久レースです。
アルカリ電池により出過ぎるパワーをいかに制御するか、消費電力とトルクの関係、走行抵抗と重量の関係、タイヤの外径の関係をよく考えなければなりません。ということで去年まとめたモーターの性能比較ですが、ライトダッシュPROモーターを含めて整理しなおしてみました。
2009年度版⇒ミニ四駆モーターの性能比較 ([の] のまのしわざ)
2010年度版
データは「モーター性能比較一覧表」を参考に表を多少手直し、ライトダッシュPROモーターの重量を追加して単位はすべてSI単位系で統一しています。
今回のアルカリ耐久レース時、ライトダッシュPROモーターとレブチューンPROモーターを買ってこれでフルラインナップそろいました。その中で「アルカリ電池」を使用するという条件での速度差
ハイパーダッシュ>トルク>ライトダッシュ>アトミック>レブチューン>ノーマル
(ただしライトダッシュ、レブチューンは「あけぽん」状態)
これを耐久レースの周回ラップタイムでいうと
トルク 8.7秒
ライトダッシュ 8.9秒
アトミック 9.1秒
レブチューン 9.3秒
といったところ。9秒を境に飛びやすくなり、8秒台のトルク、ライトダッシュはコースアウト続出です。
新品アルカリ電池を使った数周のラップタイムだけでいうとこのような結果ですが、問題はこれから。消費電力によってラップタイムの落ち込みが異なるのです。3.0V時の消費電力はスペック上、
トルク 1.7A
ライトダッシュ 2.2A
アトミック 1.9A
レブチューン 2.0A
となっています。簡単にいうとトルクチューンはラップタイムもよく、燃費もいい。一方レブチューンはラップタイムも燃費もよくない、となります。このデータからみるとアトミックがコースアウトしにくく、燃費もそこそこです。
もちろんトルクのラップタイムでコースアウトしなければトルクがもっともいいわけなので、やはりコースアウトをしないセッティング、というのが大事ですね。ブレーキもひとつの選択肢です。
モーターひとつとってもミニ四駆は奥深いです。