レクサス暴走事故・アクセルが戻らない・ブレーキが効かないプリウス：トヨタ社長がようやく会見

特に新しい情報はありませんが、初めて公式の場にトヨタ社長が出てきました。

「お客様に対し申し訳ないと思い、今回自ら説明に出てきた」…豊田社長 | レスポンス自動車ニュース（Response.jp）

トヨタ自動車は5日午後9時、トヨタ名古屋本社ビル（ミッドランドスクエア）で豊田章男社長による緊急記者会見を開き、一連のトラブルに対して社長自らが見解を述べた。

（中略）

異例の遅い時間に緊急会見が行われたことは、昨日の横山常務役員による説明が専門的で、かえって混迷を深めた感があることに対し、社長自らが説明することで事態の沈静化を図ろうとしたものと思われる。記者からは社長の言葉が今なのは遅いのではないかという質問も出たが、「これまでは社内で指示し、詳しい人間が説明をしてきたが、不安に思っているお客様に対し申し訳ないと思い今回、自ら説明に出てきた」と述べた。

すでに海外では社長が出てこないことに対して疑念が高まっており、そういった意味では遅きに失した感もあります。

顧客対応でミソをつけたトヨタ不発に終わるダメージコントロール　JBpress(日本ビジネスプレス) （2010年2月4日付英フィナンシャル・タイムズ紙）
姿を現さない豊田社長　

米フォード・モーターが2001年に死亡事故につながった「エクスプローラー」の「横転」問題に直面した時は、当時CEOだったジャック・ナッサー氏がこの問題について語る全米テレビ広告に登場した。　

今回、豊田氏は、先週ダボスで行われた世界経済フォーラム（WEF）年次総会でNHKに短いコメントを出した以外は、公には何も言及していない。

実際問題、レクサスの暴走事故の原因とされるフロアマットとアクセルペダルの干渉、そしてアクセルレバー（フリクションレバー）の不具合によりアクセルが戻らなくなること、さらに今回の新型プリウスにおけるブレーキ不具合はそれぞれ独立した事象で、特に関連していません。ただ大事にしないよう原因（事実）を隠そうとした「隠蔽体質」が世界的に問われているのです。

つまり製品の品質ではなく、顧客対応の部分。不具合を直しているからいいでしょうといった対応をしていますが、問われているのは説明責任を十分に果たしてないということです。

そしてその説明は、担当役員がやるのではなく、今回波及した問題の大きさから考えてトップ自らがすべきだろうというのが世界の声です。

顧客対応でミソをつけたトヨタ不発に終わるダメージコントロール　JBpress(日本ビジネスプレス)
デゼンホール氏は次のように話す。「日本とドイツの自動車メーカーには、病人に対して気持ちのこもった接し方を求める米国市場のニーズを馬鹿げたもの、重要でないものと見なす傾向がある。彼らは結局、そのパーティーにかなり遅れてやって来る羽目になる」

怪我をして入院した友人がいたら、まずお見舞いの声をかけようというお話です。怪我した原因を追究したり、予防するのも大切ですが、まずは心の問題。その怪我がトヨタの製品が原因であればなおのことですからね。