シビックタイプR EUROは残り僅か、白は売り切れで意外と大人気!

たまたま青山のホンダショールームの前を通りかかったので、ちょっとのぞいてきました。

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(東京モーターショー2009:ホンダシビックタイプR EURO)

最近の注目はもうCR-Zなわけですが、現行車種でいえば、そういえば3ドア・シビックタイプR EUROをじっくりみてません。モーターショーで外観はみたのですが、大人気で中に座ることはできませんでした。

ところがショールームを見渡してもおいてなく、カタログだけもらって帰ろうとアテンダントに「おいてないんですね」といったら、「ちょっとお待ち下さい」とのお返事。

するとなんと奥からわざわざ出してくれるというじゃありませんか!?

お手間をおかけしてすみませんが、お言葉に甘えることにしました。どうもありがとうございました。ホンダのショールームの人は親切です!

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(ドアノブ:助手席側)

まず目に付くのがヨーロッパタイプ、とでもいうのでしょうか。うちのMINIと同じく、ドアハンドルがドアに固定されていて、内側に握るグリップ(黒い部分)タイプ。グリップは軽く握れるので開けるのは苦になりません。

室内に入るといかにも最近のホンダらしい内装とメーター回り。

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暗いのはすみません、なにせiPhoneでの撮影なのでこれが精一杯。

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助手席ドアのアームレストには、ウィンドウスイッチとエアコンの温度調整スイッチが埋め込まれていました。左右独立の空調なんですかね。昔のっていたRB1オデッセイも左右独立でしたけど、調整するインターフェースがめんどくさくって、バラバラに設定したことなかったんですけど、これなら手軽でいいですね。

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運転席はというと、特に違和感なく座れます。多少シフトノブの位置が左前にあるような気がしますが、これはもしかしたら左ハンドルの設計の影響かもしれません。アコードEURO Rが昔そうだったので。ただ位置的にはまあまあ。S2000よりも前よりで、EP3シビックタイプRよりも下、というイメージでした。

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ハンドルは暗かったせいかテレスコピックの仕方がわかりませんでした(機能はあります)。

シート位置はセンタータンクレイアウトの割りにそんなに高くないのですが、窓の開口部が広く、開放感がありました。

シートはこちらもレカロではなくホンダ純正。とはいえデザインは同等でホールド性もよさそう。座面はヨーロッパ仕込みのためか硬く、その点でもヨーロッパ車の雰囲気をかもしています。

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後部座席はというと十分な広さ。やはり頭上は多少きつくて髪が絞られた天井に触れるのですが、インサイトの後部座席と同じくらいでしょうか。足元は広々で、膝もつらくありません。シートもなかなかすわり心地がよく、しっくり馴染みました。

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特徴的なリアウィンドウ+スポイラーですが、視界は悪くないようです。よっぽどMINI Clubmanのリア観音開きドアの方がみづらいですね。

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リアハッチゲートはガバッと大きくあいて荷物の出し入れはラクラク。

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(東京モーターショー2009)

積載量も十分な上、シート下にも物入れがあります。

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エンジンはもはや定番となった感のあるK20A型、前方吸気後方排気です。排ガス規制に対応、触媒を近づけるためにこのレイアウトになっていますが、最近は前方排気でもエキマニ一体型触媒で解決しているので、特にメリットはないのかなあという印象。パワーは控えめで201馬力ということですけど、まあ十分ですね。

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じゃあこのEUROの特徴はなにかというと、やはりこのデザインにあると思います。弾丸のような丸い塊。一方でディティールはエッジのきいた鋭い造形で、他のどの車にも似ていません。

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特にお気に入りなのがリアビュー。リアウィンドウに一体化したリアスポイラーと、屈曲した面をもった2つのリアウィンドウがとても印象的。

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そしてリアガーニッシュが豪華で綺麗で表情豊か。手の込んだ造形はそのままバンパー下、マフラーまで及んでいて、手抜きが一切ありません。

シビックタイプRといえばエンジンや軽量化にこだわる余り、結構ディティールではノーマルそのままと手を抜かれていたんですけど、逆にこのEUROはディティールまできっちり手をいれているのがよくわかります。

その分お値段にも反映されていて、298万円です。確か私が乗っていたEK9シビックタイプRは199万円だったので、約100万円アップです、ふー。とはいえEK9とは車格も排気量も違うので仕方ないですけどね。

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さあそんな進化したシビックタイプR EUROですが、発表から1ヶ月半でもう白は売り切れ、あとは赤しか残っていないそうです。

パワーでいえば通常のシビックタイプRに劣り、ユーティリティ面でも4ドアほど利便性が高くない3ドアハッチバックですが、ヨーロッパのホットハッチという枠で考えると決して高くない選択肢になるのではないでしょうか。

車重も1320kgと結構ありますけど、コンパクトな車体なので収束もよさそうですし、フットワークは軽そうです。4ドアシビックタイプRがサーキット仕様のガチガチの足回りだったのに比べて、SACHS製ダンパーを採用して乗り心地がいいと聞きますので、普段使いにもいいでしょうね。

気になっているひとは今すぐディーラーにいくのがよさそうです。残念ながら赤しか残っていませんが。やっぱりタイプRといえばチャンピオンシップホワイト!(原理主義者w)

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来年はCR-Zが出てくるし、ホンダのスポーツマインドは不滅ですね。2010年が楽しみです。

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