ミニ四駆の情報を色々とあつめており、その中で見つけたのがこの改造マニュアル。
1997年発刊で、当然ながら絶版ものでした。
入手してから気づいたのですが、この本は「超四駆」というミニ四駆互換の四輪駆動のフェンスカーを究極に速くするためのマニュアルで、中に出てくるパーツやモーターに一切タミヤ製、いわゆる「ミニ四駆」は登場しません。
「超四駆」とはタイムの極限を目指す「超四駆理論」を具現化した走行物体のことで、そのタイムアップのための手法はもちろんミニ四駆にも応用できるものです。ただタミヤのレギュレーションに縛られることがないので、そのタイムも異常に早いです。
この「超四駆理論」はまあ名前はともかく、非常にリーズナブルな考え方で参考になりました。特に目からうろこなのは、
スピードをあげるのは目的ではない。 低いスピードでタイムを縮めるのが目的。
つまり速いモーターをポンづけしてもダメだし、直線が速くてもだめ。速くなればなるほど反力を大きく受けるので、それならば低いスピードでローフリクションで駆け抜ける方がいいということです(私の解釈では)。
これは実際、速いモーターをつけてコースアウトするよりも、ノーマルモーターで完走した方がレースで勝てるということでも証明されています。みんな子供なのでついつい速いモーターをつけてしまいがちなのですが、、、w
また「実車のセッティングは通用しない」ということも。
理由はフェンスカーといい、コースの壁にぶつかって曲がるというのはどの実車にもない独特のものだから。そのためローラーセッティングが重要といい、色々なセッティング例と特性を示しています。結論としては大方ローラー幅は広く、前後は短く(タイヤに近づけた)状態にするとよさそうです。
何事もPDCAしかないので、実地で確認しないといけませんが、参考になりました。