24年ぶりにフルモデルチェンジをした、ヤマハVMAXの発表会に参加してきました。
VMAXというのはヤマハ・モーターサイクルのフラッグシップモデルで、排気量は1200ccと車なみのエンジンをのせて、アメリカで流行していたドラッグレースをモチーフにしたアメリカンスポーツバイクです。
今回のVMAXの特徴はとにかくそのアピアランスに尽きます。
情念が疾走するかのようなデザインスケッチ。まるでオーラを放っているようです。それを現実世界で具現化したのがこの魔神(マシン)。
実は私は中型二輪免許をもっていて、一時はデュアルパーパスバイク、ホンダAX-1に乗っていたライダーです。夏の北海道を2週間かけて巡ったこともあるバイク好きなのですが、正直アメリカンタイプのバイクには興味がありませんでした。バイクは趣味性が強く、それぞれのジャンルに分化しがちでジャンル間の交流や共感というのは意外とないものです。ハーレーが好きな人はハーレーが好きなのであり、レーサーレプリカが好きな人はレーサーレプリカ。私はどこでも行きたい願望があったのでデュアルパーパスとなったわけですが、今このジャンルのバイクはなかなか見当たりませんね。
ですからこの20年間VMAXの名前は知っていたものの、余り気にしてなかったわけです。
しかし今回のVMAXは実物を見た瞬間、なにかがはじけました。メーカーとか、ジャンルとか、そんなのどうでもよいです。
とにかくカッコイイ!
もうその理由とか、理屈とか、言葉を使って語り尽くせない何かを感じるわけです。なんじゃこりゃあ、なんで今までout of 眼中だったアメリカンマッチョにこんなに目を奪われるんだと、ドギマギ。
ああ、このドギマギ感は街中で美人を見つけた時のそれですね。
目を奪われるという表現がいいんでしょうか、とにかく目がいってしまう。見てしまう。今回発表会のご招待の時に「とにかくデザインを見て欲しい」と言われ、個々のデザインを細分化してそれぞれ良くってもねえと思っていたのですが、そんなの吹っ飛びました。機械としての作り込みはおそらく細かくみていけばさらに見えてくるのでしょうが、そういうレベル以前にもう何かに圧倒されているんです。美しいというのが相応しいかもしれません。
デザインモチーフは金剛力士像というマッチョバイクなのですが、躍動感を具現化したフォルムの立体感が彫刻のような美しさを伴ってしまうのも、ある意味自然なのかも知れません。
その美しいフォルムが1679ccの心臓(エンジン)を包み、もの凄い加速をしていく乗り物だった、というのが今回のVMAXなのです。
(つづく)⇒YAMAHA New VMAX(その2):新しい時代はオジサンが伐り拓く
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