「クチコミマーケティングは愛 」の続きです。
まず最初にはっきりさせたいことは、リアル世界でやって悪いこと、マナー違反なこと、モラルダウンなこと、胡散臭いことはネット世界でも同様です。
Pay-Per-Post問題から少し離れますけど、とおりすがりで見ず知らずの人に暴言を吐いて去る、っていう行為をリアル世界でやったらどう思われますか。奇人か狂人か、とにかくまともじゃないですよね。
リアルでやっちゃダメなことは、ネットでもやっちゃダメ。
この軸をはずしてしまうと、顔が見えないから、ネットだからリアルでやっていけないことでもやっていい、というロジックになりかねません。
Pay-Per-Post問題に戻ると、友達に会いました、友達の友人とお話します、その人がとある製品を絶賛、ベタ褒めして、是非買ったほうがいいよと言いました。ところが後日その友人というのは製品のメーカーから報酬を貰っており、会う人全員に薦めまくっていたことが分かりました・・・
というケース、リアルではなかなかないですよね。ないのは何故でしょう。それはこのクチコミが何かおかしいからです。その違和感とは何か。前述の作為的なクチコミ行動は実際には商品の売り込み以外の何者でもなく、営業だったからです。
営業マンが営業するのは普通ですが、一般人が営業をするとなるとどうでしょうか。それは「サイドビジネス」の営業マンとなります。サイドビジネス自体悪いことではありませんが、一般消費者に営業マンが混じると、公正な評価になりませんし、信頼できません。
結局リアル世界で一般消費者にまぎれて商品をすすめるサイドビジネス営業マンは存在できないのです。ステルスとかいうのは戦闘機だけにしておきましょう。
クチコミは自然発生するものだけがクチコミです。自然だけに制御もきかず、思い通りになりません。だからこそ価値があるのです。
リアル世界であっちこっちにサイドビジネス営業マンが潜伏していたとしたら、誰の言葉を信じたらいいのか分からなくなります。疑心暗鬼になって、人間関係崩壊、社会の崩壊です。ネット世界でも同じことです。どちらも同じ人間が営んでいる社会なのですから。
■Google八百屋日本支部がオーガニック野菜の中に巧妙に農薬汚染野菜を紛れ込ませた件 ([の] のまのしわざ)