霧島神宮を訪れたあと、温泉を探してここ「霧島民芸村」へと立ち寄りました。
パッと見では人気がなく、なんとも寂れた場所。ところがここも明らかにまったく違う雰囲気が漂うのです。アイスクリームの看板がアンバランス、、、
中に入るとさらにその違和感が増します。何かが違う、なんだろう、、、と思っていたらついにその謎が解けました。
一見無造作に売り物の置物が展示されているだけですが、問題はその場所です。写真中央に注目。仏像の上です。
・・・昭和天皇、皇后陛下の写真!
そして霧島民芸村の由来を発見。
西暦1940年を日本の紀元2600年として、国の始まりは霧島地区とゆうことになり、国民心身鍛錬の場として、全国各地から浄財が集められ国家の力によって建築された。敷地約8800平方米、建坪約830平方米の神殿造りの建物であります。
国家による、神殿造りの建物。 道理で高貴なわけです。
当時は、支那事変から第二次世界大戦に移ろうとする非常時体制下であり、「八紘一宇」の国家理想をもって国民教育に当たる中堅指導者を対象とした修養道場でありました。受講者は、研修館下の霧島川で、みそぎをし、遥拝殿で国家の安泰を祈り、毎日講義を受け心身の鍛錬に励んでいました。
敗戦後、国の管理から県の管理下、さらに町の管理下へ。最後は民間へ委託され現在「民芸村」として民芸品の販売をする場所になっているという経緯です。
建物は当時の雰囲気を偲ばせて、霧島神宮とはまた違った意味で国家の重みを感じます。
なお温泉が湧き出ている場所がこの裏にあり、シンプルな塀と屋根があるだけの野趣あふれる露天風呂でした。料金はお志のみ。女性だけでなく、男性でも真っ裸で入るにはかなり勇気が要ります。ただ温泉の向こうには滝が見え、いい気を放っていました。間違いなくパワースポットです(笑