先日の筑波1000(TC1000)走行時、ガレージグループ4さんからKAAZレースモニター(カメラセット)を借りて撮影をしました。
レースモニターとはビデオ入力にGセンサー情報、速度、回転数などをオーバーレイ、昔でいうところのスーパーインポーズするものです。Gセンサーは縦方向と横方向の十字になっており、ベストモータリングのビデオチェックのようでもあります。
速度は車速センサーからとる方法や、別売りのGPSアンテナによってとることができます。
今回はレースモニター本体にGPSアンテナ、ソニーDVハンディカム、15年前のソニーハンディカメラ(CCD-MC1 まめカム)の組み合わせで撮影してみました。以下、自己ベストラップ時の動画です。
本体の設置方法を180度間違えたらしく、ブレーキとアクセルのGの伸びかたが逆になってます。同じく左右も逆なんでしょうね。
ちなみに同じラップをXactiで撮影したものはこちら。
Xactiと比べるとカメラの位置の違いから見通しが悪いですが、それにしても色合いがよくないのと全体的に暗いです。DVハンディカムでみたときはもう少し明るかったのですが、Windowsビデオメーカーでキャプチャした時点で暗くなってしまったようです。
以下、撮影方法とキャプチャ方法について。
【撮影方法】
まず撮影方法。KAAZレースモニターはビデオ入力端子と出力端子を備えており、カメラからのビデオ入力を録画装置(ビデオ)のビデオ入力の間に挟みこむことになります。
カメラ>ビデオ
カメラ>KAAZレースモニター>ビデオ
カメラはKAAZレースモニター(カメラセット)の付属を借り受けたのですが、問題はビデオ入力端子があるビデオ装置。家にあったのはHi8ハンディカム・・・もう10年も使っていないものでした。Xactiなどのメモリーカードビデオカメラはたいていビデオ入力がありません。友人にも相談して安いメモリーカードビデオレコーダーを探したのですが、いわゆる防犯装置用のビデオレコーダーが主流で、解像度が低かったり、DV/VGA画質程度のものとなると値段が高くてさすがにそこまで投資できませんでした。
●試用レポート ダイレクトメモリカードレコーダー EVERGREEN DN-MRC100 | ジョーシン
やむなく家にあったDVハンディカムのDV入力に、メディアコンバーター DVMC-DA1を接続して使ってビデオ入力をDV出力に変換することにしました。
実はこのメディアコンバーターDVMC-DA1を利用するのは初めてです。
そして問題は電源。AC電源しかないために、車で利用するためにはDC12V-AC100V変換インバーターが必要です。
これは今回Amazonで新調しました。
またKAAZレースモニターに付属(オプション設定)のカメラの画質が悪い、との事前情報があったので、15年前のハンディビデオカメラ CCD-MC1 まめカムも用意。ただこれはカメラ本体は小さいものの、電源装置がやたらめったらでかいのがたまに瑕。これらを全部装着してみたら、こんなになりました。
雑然もいいところです。電源関係、そしてビデオケーブルがもうぐちゃぐちゃになっています。さらに車速をとるためのGPSアンテナ(オプション)を設置し、車内に引き込みます。
撮影時にはビデオカメラをビデオ側にし、リモコンで録画ボタンを押して録画開始です。
問題はこんなに雑然と設置していたため、ビデオカメラはふっとんでいくし、メディアコンバーターのスイッチが途中で押され、DV出力が出なくなったりとトラブル続出。
G情報と車速がでるのはなかなかいいのですが、撮影するのにこれだけの機材と設置が必要となるのはちょっと難儀です。
以下、他のビデオのご紹介。
(1コーナーでコースアウトしていくRX-7。なのになぜか復活)
(スピン、コースアウトするS2000)
両者とも付属のCCDカメラを使って撮影しています。最初の動画と比べると発色の違いがわかると思います。
付属CCDカメラは軽く小型なのがいいのですが、レンズが小さく、歪みと色合いの悪さが気になりました。性能的にはバックモニター用カメラっぽいです。電源はKAAZレースモニターから供給可能で、接続は簡単です。
これに比較すると15年前のソニーハンディカメラの方がマシなのですが、電源関係がとっても面倒でした。バッテリーが使えればまだマシなのですが、バッテリーはもちろん死亡してました。
次にキャプチャとyoutubeへのアップ方法です。
【ビデオキャプチャ:Windowsビデオメーカー】
DVハンディカムで撮影した映像はWindowsXPマシンで取り込みました。幸いうちのWindowsXPマシンにはiLink(IEEE1394, firewire)ボードが装着してあり、6pin-4pin iLinkケーブルでDVハンディカムに接続して電源をONするだけで自動認識。自動で Windowsビデオメーカーが起動しました。
Windowsビデオメーカーからキャプチャ、編集、動画ファイル作成までの流れは和田さんのWADA-blogが参考になります。
●Windows付属の動画編集ソフト「Windowsムービー メーカー」の使い方(1)
ビデオを再生し、取り込みたいところで
「取り込みの開始」
終わりたいところで
「取り込みの終了」
ボタンを押すだけ。これで自動的に前に指定したファイル名+.wmvファイルとして保存されます。
【youtubeへのアップロード】
youtubeへのアップですが、通常のアップロードだとwmvファイルが認識されずエラーになってしまいました。そこで一括アップロードプラグインを利用します。
こちらだとwmvファイルでも正常にアップロードすることができました。複数をバックグラウンドでアップロードできるのでとても便利です。
以上、かなり撮影からyoutubeへのアップまで苦労の連続でとても簡単とは言いがたいです。やはり一度Xactiの簡便さになれると戻れませんね。
ちなみにXactiの場合は、
・撮影
・メモリーカードをPCに挿入、ファイルコピー
・QuickTimeProでファイル再生
・必要な場所をトリミング
・ファイル出力
・youtubeへアップ
という手順となります。QuickTimeProは有料ですが、必要な場所を切り出すだけならこれほど簡単なツールもありませんのでオススメです。
KAAZレーシングモニターは機能以前に設置の煩雑さやyoutubeへアップすることを考えるとなかなか厳しいです。できればカメラとメモリーカードレコーダーとを一体化して商品化して欲しいですね。イメージ的にはXactiにGセンサーなどをつけてスーパーインポーズするような感じです。今メモリーカードビデオレコーダーは1万円から2万円くらいで出ているので、多少高くても手軽であった方がいい感じがします。
次の機種に期待しています。